落藤 伸夫の 「事業性評価」が到来!あなたは資金調達できますか?

落藤 伸夫
中小企業経営者のお悩みベスト3は売上と人材教育、資金繰りだと言われています。本コラムは特に「資金調達」にスポットライトを当ててお送りします。中小企業が資金調達を考える時に、中小企業金融政策のことを忘れることはできません。資金調達の難易度だけでなく、どうやれば調達できるかは、政策の動向によるところが大きいからです。皆さんもご存知のように、2016年7月に「中小企業等経営強化法」が施行され、中小企業・小規模事業者そして中堅企業等に対して「経営力向上計画」を作成するよう推奨されています。このことが何を意味しているのか?実は今、中小企業金融政策は大きな転換期を迎えています。新時代に入ったといっても過言ではありません。このことは、今までのやり方が通用しなくなる可能性があることを意味してい...
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第145回 事業性評価相談センターの機能(提案)
新年早々、コロナ禍拡大防止に向けた非常事態宣言が発出され、その後に対象地域が拡大されるなど、先行きの読めない事態が続いています。企業経営者としては楽観的になることなく、...
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第144回 謹賀新年:事業再構築元年に
新年、明けましておめでとうございます。令和3年になれば光明が見えてくると期待したコロナ禍ですが、逆に新年早々、緊急事態宣言が発出されました。では、企業としてはどのように...
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第143回 社会視点での中小企業論を望む
大波乱の令和2年も、あと10日を残すばかりとなりました。新型コロナウイルス感染症対策として中小企業向け支援に莫大な国家予算が投入されたことなどを受けて、中小企業向け支援の...
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第142回 資金繰り表を作っていますか
とうとう2020年の師走も半ばとなりました。コロナ禍は1年間、世間を騒がし続け、自粛が始まった3月から今に至るまで、経済活動に大きな影を落としています。加えて、多くの企業が資...
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第141回 事業性評価相談センター創設を要望します
とうとう2020年の師走に入りました。年末需要に期待していた飲食業などのサービス業に従事する皆さんにとっては、試練の年末となりました。少なからぬ企業が資金調達の必要がありなが...
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第140回 「雨の日に取り上げる」教訓を今に活かす
コロナ禍に振り回された今年も師走が近付いてきました。ここまで頑張って来られた企業、経営者の皆さんには是非、今年を乗り越えて、ワクチンや特効薬が開発されて光明見えてくる来...
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第139回 事業性評価の審査を受ける意味
「年末の資金調達が難しくなった」理由の一つに「コロナ禍による売上低下等の影響で、中小企業の貸借対照表が悪化してきた」ことが考えられます。一方で、一時的な要因で債務超過に...
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第138回 「特別な冬」に備える
11月も半ばとなり、今年もあと40数日を残すところとなりました。今年は新型コロナウィルスに振り回される1年となってしまいました。年末まであと40日、資金繰りについては例年以上に気...
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第137回 コロナ特別長期保証の審査支援体制
日本政策金融公庫が事業性評価を行う「コロナ特別長期貸付」に引き続いて、信用保証協会による「コロナ特別長期保証」をご提案しているところです。コロナ特別長期保証は、コロナ特...
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第136回 コロナ特別長期保証を望む
前回まで3回にわたって、日本政策金融公庫が事業性評価を行う「コロナ特別長期貸付」の提案をご紹介しました。貸付金額や貸付期間等に目ぼしい特徴はありません。この制度の特徴は...
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第135回 コロナ特別長期貸付の審査
前回、コロナ特別長期貸付について、概要をお話ししました。と言いつつ、概要として挙げた事項からは、その特徴はあまり見えてきません。この貸付の最大のポイントは、審査で「事業...
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第134回 コロナ特別長期貸付の特徴
先週「コロナ特別長期貸付(新型コロナウイルス感染症特別長期貸付)」を提案しました。コロナ禍が予想外に継続している状況で資金が尽きかけている中小企業に、事業継続に必要な資...
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第133回 コロナ特別長期貸付を提案します
コロナ禍により今まで経験したことのない景気の後退が続いています。この状況は、特に中小企業にとって厳しいものになっています。事業を継続していこうと心に決めている企業も、ビ...
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第132回 地方銀行は多すぎるか(3)事業性評価できることが存在意義になる
「地方銀行の数が多すぎるのではないか」との問題意識について、中小企業の目線から3回にわたって考えているところです。もともと地域に必要な資金をキープするために設立された地...
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第131回 地方銀行は多すぎるか(2)地方銀行のポンプ機能
先週から3週にわたって考えている「地方銀行は多すぎるか」について、3週にわたって中小企業の資金調達観点で考えています。第2回の今週は、現金主義がなくなった今、金融機関に...
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第130回 地方銀行は多すぎるか(1)
安倍首相が退任した後任として、菅義偉官房長官が自民党総裁に選ばれ、そのまま首相に任命されました。今回の総裁選挙で上がった話題の一つに「地方銀行の数が多すぎるのではないか...
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第129回 (人混みを避けて)街に出よう
コロナ禍対策として、ある経済誌に「銀行が雨の日に初めて傘を貸した!」と表現されたほど、今までなかった資金調達支援が行われました。但し「よかった!」で済ますと後に困った事...
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第128回 新しい資本性ローンを検討する
新型コロナ感染症の拡大もスピードがダウンしてきたように感じられますが、「これで長いトンネルが抜けられる、旧に復することができる」と安心できる状況を期待するのは早計かもし...
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第127回 事業計画のもと、会社の力を合わせる
前回、事業計画の実行について考えました。せっかく作った計画を張子の虎にしないためには、マネジメントを機能させることがポイントとなります。「話は分かったが、もっと具体的な...
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第126回 事業計画を張子の虎にしないために
前回、コロナ禍を吹き飛ばす戦略を考えたら事業計画として形にすることについてお話ししたところ、「事業計画書は金融機関が欲しがったタイミングで作成・提出した方が良いのではな...
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第125回 戦略を考えた次にやること:言語化・数値化
前回、コロナ禍で新たなトレンドが生じており対応が求められていることと、それ以前からあったトレンドを掛け合わせると一見、ピンチと思えた企業にもチャンスが巡ってくる可能性が...
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第124回 トレンドを活用した戦略を考える
前回の「カンフル剤に頼らない経営を考える」記事について「政府の景気対策を当てにしないとすれば、どんなビジネスが良いのか」とのご質問を頂きました。働く人々が持つ能力や「こ...
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第123回 カンフル剤に頼らない経営を考える
当初の予定では2020東京オリンピックは先週に始まり、今頃は世界中から多くの人々を迎えて日本中でオリンピックによる好景気をおう歌していたはずでした。しかしコロナ禍の影響でオリ...
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第122回 雨の日に傘を借りた後は事業改善で応える
コロナ蔓延の影響を受けた中小企業に向けて政府からの手厚い金融支援が用意されました。これを受けて民間金融機関も独自の支援策を推進したところがあり、この状況をある経済誌は「...
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第121回 コロナ対策資金を再度、申し込む場合
コロナ禍の影響がしぶとく残っています。この疫病が冬の寒い、乾燥した季節に発生したことから「高温多湿の梅雨時期になれば下火になるに違いない」と予想する向きもあったようです...
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第120回 今からコロナ対策資金に申し込む場合の留意点
今年の梅雨はここ数年と少し違って、前線がそのまま日本を行き来して、各地に大雨を降らせています。「ここからは本気でビジネスだ!」と意気込んでいたのに、新たなハードルが課せ...
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第119回 事業改善の方向性
コロナ禍のような重大なインシデントに見舞われた時には当座の資金繰りが最も大切です。しかし資金調達できたら安心してしまうのではなく、同時に事業改善の検討も始めましょう。「...
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第118回 自分が遂げるべき「進化」を考える
コロナ禍が続き、もしかすると第2波が襲ってくるかも知れない状況に対応するためにはビジネスモデルの転換まで必要になる可能性について前回にご説明しました。今回は引き続きとなり...
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第117回 ビジネスモデルの転換も視野に入れる
コロナ禍が冬に始まったことから「梅雨~夏になれば下火になるのではないか」との期待があったようですが、そろそろ梅雨も近付こうとする今も、東京などでは新規感染者が抑え込めて...
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第116回 資金調達したら事業改善をスタートさせる
コロナ禍のような重大なインシデントに見舞われた時、当座の資金繰り(資金調達)が一番大切です。一方で、経済活動が再開され仕事に戻ったとしても「なかなか調子は戻らないな。仕...
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第115回 事業改善の意味するもの・異なるもの
新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が5月25日に全国で解除されたことを受けて、飲食業などこれまで活動停止を余儀なくされていた業種でも徐々に再開が始まってきました。テレビ...
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第114回 次に来るかもしれない試練に備える
新型コロナウイルス感染症の蔓延を防ぐため発令されていた緊急事態宣言が5月14日に一部地域で解除されました。宣言が継続されている地域でも感染者の減少を確認できるところもあり、...
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第113回 支援制度にビジョン・整合性を求む
新型コロナウイルス感染症で売上が低下し資金繰りに支障が生じている中小企業への対策(以下「コロナ金融支援」と言います。)が出そろった感があります。「豊富なメニューだ。よく...
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第112回 民間金融機関活用新制度を評価する
補正予算の成立を受けて「民間金融機関における実質無利子・無担保融資」が5月1日から動き出しました。信用保証協会の保証付融資ながら、民間金融機関を窓口としてワンストップで融...
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第111回 コロナ特別短期保証の提案
コロナ禍を乗り越えるには、企業が危機的事態に陥る前に資金的支援の手が差し伸べられることが非常に大切です。中小企業がいち早く資金調達できる手段として先週に、日本政策金融公...
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第110回 コロナ特別短期貸付の提案
新型コロナウイルス感染症による打撃を緩和すべく政府は日本政策金融公庫や信用保証協会を活用して中小企業の資金調達を支援していますが、申込が殺到したため実際に資金を受け取れ...
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第109回 特別貸付・特別保証で断られる理由
新型コロナウイルス感染症防止のため政府は東京などに「緊急事態宣言」を発令、併せて大規模な経済対策を発表しました。日本政策金融公庫による実質無利子となる特別貸付や、信用保...
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第108回 特別貸付・特別保証で減額される理由
新型コロナウイルス感染症による景気の大ブレーキに対応するため政府は、日本政策金融公庫(以下、「日本公庫」と言います)による特別貸付や信用保証協会による特別保証を実施して...
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第107回 こんな時期にこそ社員のモチベーション
コロナウイルスによる経済への影響が日に日に深刻化しています。そのような状況で生き残るには、まずは会社の血液と言われる資金を確保していることが一番です。政府は日本政策金融...
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第106回 調達した資金を有効利用する
コロナウイルス感染症が国内だけでなくヨーロッパをはじめとした世界に広がっています。感染症がどのような展開を見せるのか全く見えてこない中、できるのは企業を生きながらえさせ...
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第105回 資金繰り特別支援への準備(融資希望額を考える)
コロナウイルス感染症への対策を、政府が講じています。2月末に中小企業向けに5,000億円規模の資金繰り支援を行うと発表、3月10日には1.6兆円に拡大したと発表しました。日本政策金融公...
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第104回 信用保証を利用して資金調達する
3月2日から小中高校の休校が始まり、日本の経済エンジンの馬力がより一層、下がってきたと感じられます。イベント等の中止・延期なども相まって経済の縮小が現実となってきました。...
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第103回 コロナ被害に対応する(資金調達)
コロナウイルス感染が日本にも広がってきています。すでに1月から中国を中心とした外国人観光客が激減し、お土産店やホテル・旅館、飲食店などに影響が出ていると報道されていました...
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第102回 事業性評価が「事業改善評価」の場合
前々回そして前回で、事業性評価が進展するにつれて決算の意味合いは高まると予想されること、それゆえ税理士の力を借り、経営者も会計知識を身に付けるなどして適正な決算を目指す...
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第101回 税理士と決算を整える
前回、金融機関が疑問ひいては疑念を抱きやすい決算について考えてみました。「問題は分かった。どうすれば良いのだろう?」という疑問を多く頂いたので、今回は考えてみたいと思い...
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第100回 決算書を見直す
早いもので令和2年もいつの間にか2月、3月決算の企業は着地点を模索する時期ではないかと思います。「決算で気にすることといえば節税対策ではないか。他にあるのか?」はい、事...
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第99回 金融の変化に対応する
最近、”FinTech(フィンテック)”という言葉をよく聞きます。デジタル化や人工知能を金融の世界に活用したもので、今後、どんどんと台頭していくと考えられています。今後、FinTechが...
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第98回 資金調達に必要な「将来を見通す力」
今年は暖冬のようですね。毎日、仕事に出かける時は決して「暖かい」とは思わないのですが、降雪が少なく苦慮しているイベントが多いとの報道がされています。冬物の売れ行きを危ぶ...
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第97回 新時代を迎え、対応する(新年ご挨拶)
2020年の幕が開けて1週間、皆さま良いスタートを切られたと思います。今年は特別な年で、夏には東京オリンピック・パラリンピックが開催される一方で、不況の足音が聞こえてきました...
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第96回
<緊急版>金融検査マニュアル廃止・新時代へ!
金融庁は2019年12月18日、金融監督庁時代の1999年7月に制定、同年度の金融検査から利用されてきた金融検査マニュアルを廃止したと発表しました。12月廃止は本年9月に予告されていたこと...
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第94回 BCPで自衛する
令和元年もラストスパートに入った今、今年を振り返ると、多くの人が「今年は自然災害が印象に残る年だった」とお感じになるのではないでしょうか?特に9月10月に上陸した台風被害は...
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第93回 日本公庫融資を通じた災害復旧支援
天皇陛下が即位を国民に広く知らせるパレード(祝賀御列の儀)が11月10日に開催されました。もともと10月22日に「即位の礼」の開催と併せて行われる予定でしたが、一連の災害から被害...
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第92回 信用保証を通じた災害復旧支援
今秋は、異常な気がします。令和元年9月から10月にわたって4つの台風が日本に上陸・接近して甚大な被害を及ぼしたかと思うと、10 月 31 日には沖縄首里城本殿 を含む6棟が全焼しました。...
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第91回 緊急時の資金調達方法を頭に入れる
景気がどんどん悪化する中、売上が減少したり販売先からの入金が途絶えるなどすると、仕入先や給料として払うべきお金が足りないなどの事態になりかねません。その時に金融機関に融...
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第90回 景気低迷前に資金調達準備する!
実際に景気悪化により売上が減る事態となった場合には、思ったよりも資金が急速に失われますから、早めの資金調達が肝要になります。今回は、今にできる資金調達準備について検討...
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第89回 景気低迷前に事業改善する!
消費税率アップ(増税)や米中経済摩擦、日韓関係の悪化などの要因で景気が悪化する可能性があると見込まれるなら、今こそ、事業改善に手を付けるべきです。景気悪化の影響が出始め...
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第88回 景気低迷への備えは万全ですか?
実施まで1ヶ月を切り、消費税率アップ(増税)に関する報道が増えてきました。景気への影響についてコメントするものも見受けられます。皆さんは、景気低迷への備えは大丈夫でしょ...
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第87回 「お化け」に怯えない!
資金調達において事業承継の取組がポイントになると考えられる場合があり、事業承継と資金調達の両者に役立つ事業承継計画の策定をお勧めしているところです。一方で、「当社が事...
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第86回 「我が身を助ける」事業承継計画と「助けない」計画
「○○は2種類に分けられる。△△な○○と、××な○○だ」という表現を耳にすることがあります。単純な2分法がいつも正しいとは言えませんが、ものごとを簡単に理解させてくれる...
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第85回
「続ける!」意思を表明しないと相手にされない!?
前職で倒産案件を1万8000以上審査してきた者として「金融機関の心配をしっかり受け止めて欲しい」と思うことがあります。その典型例が事業承継問題です。「そんな、経営者の最もナ...
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第84回
中小企業の対応方向性
先々週、先週と「信用保証制度見直し」が中小企業、特に成長発展期にある企業の資金調達に及ぼす影響と、その原因となるプロセス変化について、筆者の推察を交えながらお伝えしま...
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第83回
金融機関と信用保証の連携とは
先週の当コラムでは「信用保証制度見直しの影響」と題して、最近に筆者が見聞きしたことをお知らせしました。事業改革に成功して債務超過を解消した企業への、金融機関から「今後...
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第82回
信用保証制度見直しの影響
昨年春、当コラムで「中小企業信用保証制度見直し」について、内容や影響、対応方法についてご説明しました。ここに来て、その影響と思われる事象について見聞きするようになったの...
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第81回
税理士ができる支援
金融円滑化法利用企業が資金調達しようとする場合、今後、事業計画書の策定・実施などがポイントになる可能性があります。それらの企業が必要と支援を一番提供できるポジションに...
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第80回
金融円滑化法利用企業が待っている
税理士の皆さんは3月決算企業への対応が本格化する時期だと思います。まさに正念場な時期ですが、そういう時だからこそ、税理士の皆さんに銘記してもらいたいことがあります。皆さ...
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第79回
税理士と「雨の日」に備える
春以降の景気について不透明な報道等を耳にするようになりました。「それは困るな。中小企業は景気の影響をもろに受けてしまう。」仰る通りです。ここは油断せずに備えをしてくだ...
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第78回
期待される税理士の役割
中小企業診断士事務所StrateCutionsでは、2月13日水曜日に緊急セミナー「~人手不足倒産も人ごとではない社長必見~ 決算期を前に中小企業社長が考えなければならないこと」を開催いたし...
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第77回
金融検査マニュアル廃止時代の「税理士の選び方」
中小企業診断士事務所StrateCutionsでは、2月13日水曜日に緊急セミナー「~人手不足倒産も人ごとではない社長必見~ 決算期を前に中小企業社長が考えなければならないこと」を開催いたし...
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第76回
「事業性評価」依頼が失敗した時
「金融機関に事業性評価してもらうには、中小企業の側から積極的な情報提供することが有効だという言葉を信じて事業計画書を提出しても金融機関は融資してくれなかったぞ。」そうい...
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第75回
会社の不調は誰のせい?
会社の業績に直接に責任があるのはもちろん社長ですが、中小企業のご支援を行なっていると「犯人はもう一人いる」と言いたくなることがあります。それは税理士です。全ての税理士は...
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第74回
中小企業に求められる臨機応変
金融庁が使っていた「金融検査マニュアル」が本事業年度で廃止されることを受けて、企業の資金調達環境が大きく変化する可能性があります。今週は「金融検査マニュアル廃止で資金調...
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第73回
金融検査マニュアル廃止時代に生きる
年が明け、経営者をはじめ財務に係る企業人にとって大変気がかりな年が幕を開けました。これまで金融機関の融資審査に大きな影響力を持ってきた「金融検査マニュアル」が廃止され...
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第72回
忘年会か、記年会か
師走も中盤となり「忘年会」真っ盛りです。その中で先日に参加したある会で、幹事さんが「私たちは年を忘れてはいけない。今日の会を記年会としよう」と挨拶されました。これを聞...
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第71回
事業性を上手く表現する
先日に行われた日本政策金融公庫による「年末資金の調達方法」セミナーでのポイントの一つは「融資審査の視点」でした。決算書分析等による定量要因だけでなく、経営方針や今後の...
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第70回
資金調達できる!日頃の行動を考える
資金調達のご支援をする中、時としてあるのが「例年の資金調達が今年はできない!」というご相談です。売上減少など納得できる理由がある場合もありますが、時には「もう少し気をつ...
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第69回
年末の資金調達を考える
参加している中小企業者の団体の主催で日本政策金融公庫担当者から「年末の資金調達」セミナーを実施してもらうことになり、その打ち合わせをしていた時のことです。双方の日程を調...
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第68回
コンサルティングをうまく活用する
「コンサルティング」というと「大企業のものだ。中小企業には関係ない」とお考えの中小企業経営者の方が多いようです。確かに、会社のことは社長が一番知っています。一方で、自...
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第67回
情報を隠すか、開示するか
「会社の情報は秘密にしなければ」とお考えの経営者が多いと感じられます。確かに、隠さなければならない企業秘密はあるでしょう。しかし、秘密にしない方が良い情報があります。財...
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第66回
金融機関との付き合い方を考える
会社としても、個人としても、ビジネスでも、プライベートでも、相手との関係は大問題です。特にビジネスの場合には、相手と自分との関わり方や力関係等を考慮に入れながら、どのよ...
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第65回
いつものことを、同じでなくする
金融機関職員として借入申請を審査している時や、現在にコンサルタントとしてご支援をする時、中小企業の皆さんと金融機関の意識が大きく異なる場合があると感じます。その一つに「...
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第64回
「不況業種」と言われたら
とても残念なことですが、歯をくいしばるような努力を尽くしてやっと前期並みの決算を叩き出すことができ、「ああ、これで今年の夏の資金調達も安心だな」と思った矢先、去年まで支...
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第63回
資金繰りを計画する
事業に資金は不可欠ですが、ほとんどの企業は必要資金を完全に自前調達できませんから借入によって調達することになります。一度調達したら以降は完済に向けて返済して行ければ良い...
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第62回
創業資金を調達する
中小企業の事業者数がつるべ落としに減少している中、国は創業支援に力を入れています。創業補助金も準備されていますが(今年の募集は終了しました)、創業融資も、日本政策金融公...
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第61回
信用保証以外の調達策「マル経融資」を活用する
本年4月の信用保証制度見直しでは、成長段階にある企業に対しては金融機関と信用保証協会が連携することとされ、それが定着するまでは過渡期的に「借入しにくい状況」が発生する可...
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第60回
信用保証制度見直しによる予想される影響と対策(2)
本年4月から実施されている信用保証制度(信用補完制度)の見直しについて、一部の金融機関には「提供を求められる資料が増える」、「返事が遅い」、「消極的な返事が増える(信用保...
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第59回
信用保証制度見直しによる予想される影響と対策(1)
本年4月から、信用保証制度(信用補完制度)が見直されて実施されています。この見直しによって影響が出たとは、今のところ耳にはしていませんが、今後も影響がないと考えるのは早計...
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第58回
信用保証制度見直しに対応する(3)
信用保証制度見直しには「信用保証協会と金融機関の連携」が盛り込まれています。「これまでも信用保証協会と金融機関は連携してきたのではなかったか」という疑問が生じそうですが...
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第57回
信用保証制度見直しに対応する(2)
信用保証制度見直しが「多くの中小企業にとって大きな影響を及ぼすことになる」と考えられる理由は、それが「信用保証協会と金融機関の連携」に言及しているからです。「信用保証協...
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第56回
信用保証制度見直しに対応する(1)
信用保証制度見直しについては、昨年に法律案が国会で可決されていたところで、この4月1日から実施されました。この見直しについては「今までと同じ、信用保証の拡大策だ」と考えて...
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第55回
ものづくり補助金を活用する
2月28日(水)満を持して平成29年度補正「ものづくり補助金」の公募が開始されました。生産性の向上に資する革新的サービス開発や試作品開発、生産プロセスの改善を行うための設備投...
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第54回
メインバンクを持つべきか?
筆者は中小企業の皆さんに「メインバンクを持ちましょう」とご提案しています。すると時に「今やメインバンクなどは存在しない。金融機関とは広く浅く付き合えば良いと聞いた」とい...
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第53回
金融機関に、中小企業に歩み寄ってもらう
金融機関からの資金調達をご支援する場合、「金融機関は敵なので戦う」と「金融機関を味方にして融資が受けられるようにする」という2つのアプローチがあります。StrateCutionsでは、事...
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第51回
「晴れの日に傘を貸して雨の日に取り上げる」の教訓
金融機関について「晴れの日に傘を貸して雨の日に取り上げる」という言葉があります。「金融機関は身勝手だ」との趣旨ですが、その解釈だけに終始すると、実はとても勿体無い話です...
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第50回
金融機関とのコミュニケーションを深める
「今年こそ円滑な資金繰りをしたい!」と願う社長さんには、金融機関とのコミュニケーションを深めるようにお勧めしています。まずは試算表を持って金融機関を訪問しましょう。自社...
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第49回
信用保証はどこへ向かうのか?
2017年10月、中小企業庁は一つの発表を行いました。「信用補完制度の見直し(平成30年4月1日から見直し後の制度がスタート)」と題するお知らせです。これは、2016年12月に発表された「中小...
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第48回
超特急で事業性評価融資を依頼する
いろいろあった平成29年の師走も半ばとなりました。このコラムをお読みになってこられた経営者さんなら、年末の資金調達は計画的に取り組んでこられたことでしょう。しかし「年末ま...
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第47回
補助金活用で経営改善の姿勢を見せる
「捨てられる銀行」の時代とは、経営改善に前向きな企業への資金調達の門戸が今まで以上に広げられる時代です。そのチャンスを生かすには、経営改善に前向きな姿勢であることをアピ...
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第46回
戦略とマネジメント
「事業性評価融資を得るためには、どんな事業計画書を書けば良いですか?」という質問をお受けする時、「儲かるビジネスを、社員と力を合わせて行おうとする事業計画書です」とお返...
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第45回
金融機関が事業性評価融資を提案する場合
金融機関から中小企業に事業性評価融資を提案する場合のプロセスを知っておくことは有益です。中小企業から事業性評価融資を提案する場合でも、金融機関が収集・検討しなければなら...
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第44回
残念な事業計画書
「金融機関に事業性評価融資を提案する方法があります。事業計画書を提出しましょう」とご提案すると、「では、手っ取り早く計画書を作成しよう、なるべく手間がかからない方法で」...
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第43回
年末資金調達の準備を始める
「年末の資金調達はいよいよになってから。」そういう常識が崩れつつあります。「困っているので助けて下さい!」は通用しなくなるかもしれません。という前に、ご自分のためにもな...
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第42回
「資金を調達すると同時に経営改善を目指す」セミナー(お知らせもあります)
先日、事業性評価融資の時代になった今、中小企業の皆さんに考えていただきたい新しい資金調達策について、セミナーをさせて頂きました。とても好評だったので、シンプルなあらすじ...
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第41回
金融機関の審査方法
金融機関からの資金調達を成功させるため、どのような方法で意思決定がなされるのかを知っておくのも参考になります。金融機関は大きく分けて形式チェックと実質審査の2つのステッ...
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第40回
取引する金融機関を戦略的に検討する
事業性評価融資を依頼すると、それに応じてくれる金融機関と応じてくれない金融機関に分類されることになります。応じてくれない金融機関との取引はすぐに止めた方が良いかといえば...
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第39回
金融機関の考えを知る
事業性評価融資を受けるためには、情報収集することがポイントになります。自分自身で金融機関と交渉し、対応をみるのです。断られた理由、そして応じてくれた理由を知ることは、今...
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第38回
金融機関に受け入れられなかった場合
「事業性評価融資を依頼する事業計画書」を金融機関に提出しても、時には受け入れられない場合もあるでしょう。しかし、それが「貴社には事業性評価融資を受けることは不可能である...
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第37回
計画策定のプロセス
金融機関に事業性評価融資への検討を依頼する事業計画書は、フォーマットに言葉を埋め込んでいけば簡単に出来上がるものではありません。取組みの成功と金融機関の理解、そして企業...
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第36回
実際にご支援した事業計画書の例
今回は、事業性評価融資の検討を金融機関に依頼する事業計画書の作成例をご紹介します。実質5期連続で赤字計上していた日用雑貨品販売業者がオリジナル製品を開発して、新分野・新...
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第35回
事業性評価融資を依頼するための事業計画書
事業性評価融資を検討してもらいたいと思っても、「当行で受け付けています」と宣伝している金融機関はないようです。探しても、見つかりません。しかし諦める必要はありません。自...
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第34回
事業性評価融資を依頼する
大ヒット書籍「捨てられる銀行」をお読みになって、「前向きな中小企業を支えようとする金融機関から事業性評価融資を受けたい」とお考えになった中小企業経営者から「では、どの金...
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第33回
言葉遣いを気にしてみる
「事業性評価融資の時代」で資金調達するためには、事業計画や社長の人間性、会社の様子にプラスして決算数字などを確認したいという金融機関の要望を満たす必要があります。そのご...
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第32回
企業が伝えたいことと金融機関が知りたいこと
事業性評価の時代が到来しました。より積極的に金融機関にアピールすることで、積極経営の原資を借入れられる可能性があります。但し、金融機関が聞きたいことは、企業が伝えたいこ...
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第31回
中小企業金融の行方
先日、あるコンサルタントの友人と話していた時のことです。彼は「事業性評価融資」には否定的な意見を持っていました。「金融機関に、中小企業の事業性を評価する能力はない」とい...
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第30回
専門家の助けを借りる
事業性評価をベースにした資金調達を考える場合、中小企業診断士や税理士、その他のコンサルタントなど専門家の活用を検討するようお勧めします。「格付けによる融資」の時代には、...
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第29回
儲かる構図を作り上げる
新製品開発などの前向き資金は事業性評価してもらいやすい題材ですが、企画の範囲が開発に留まってしまうと、事業性評価を受けることが難しくなります。それではせっかくの製品を顧...
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第28回
金融機関を安心させるコミュニケーション
借金を原資にお金を貸すことが仕事なので「晴れの日に傘を貸してくれて、雨が降ったら傘を取り返そうとする」性質がある金融機関に貸し渋り・貸し剝がしを受けないようにするために...
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第27回
日頃のコミュニケーションで貸し剥がされない企業になる
金融機関について「晴れの日に傘を貸してくれて、雨が降ったら傘を取り返そうとする」という批判があります。そう言いたくなる気持ちももっともですが、金融機関がそのような行動を...
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第26回
IT導入補助金経営計画書を活用する
6月30日でIT導入補助金の申請が締め切られました。申請時に作成した経営計画書は、ITを使って事業改善に取り組む羅針盤となる、充実した内容となっています。申請が終わったからといっ...
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第25回
金融機関は経営者について何を見ているか?
金融機関は、業績ばかりではなく経営者も見ているとお話しすると、「どんなところを見ているのだろう?」というご質問が、多く寄せられます。金融機関は、決算書を見ることで「返済...
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第24回
経営力向上計画をバネにする(下)
金融機関に事業性評価に基づく融資を検討してもらうために「経営力向上計画」を活用する方法があります。一方で経営力向上計画には、準備段階でも企業にとって「バネ」として役立ち...
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第23回
経営力向上計画策定をバネにする(上)
事業性評価に基づく融資を金融機関に検討してもらうために提示する資料として「経営力向上計画」があります。「そうか、ささっと作成してしまえば良いのだな」と思われる方がおられ...
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第22回
経営力向上計画に取り組む
「事業性評価に基づく融資を検討してもらうために、どんな計画書を作成すれば良いですか?」というご質問に対して、最近、「経営力向上計画に取り組んでみるのはどうでしょうか」と...
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第21回
どのタイミングで金融機関を訪れるか
事業性評価に基づいた融資を推進している地域金融機関の方が、興味深い話をしてくれました。決算が思わしくなく「これまで可能だった資金調達も今期は難しいかもしれない」と思われ...
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第20回
金融機関に伝えたいことを伝える
金融機関とのコミュニケーションでは、質問に答えるだけでなく、こちらの要望も的確に理解してもらえるように伝えることも大切です。そのために考慮すべきことは「何を話すか」だけ...
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第19回
金融機関からの質問に答える
金融機関から質問があった場合、どのように答えれば良いのでしょうか?「嘘も言わず、小細工をしないで答えれば良いのではないか?」間違いではありませんが、中小企業の経営者と金...
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第18回
金融機関が質問する意図
事業性評価の時代に資金調達しようと思うなら、金融機関とのコミュニケーションが大切です。事業計画書を作成・提出するにあたって、実際に金融機関担当者に会って話をするのです。...
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第17回
金融機関とのコミュニケーション
事業性評価の時代に資金調達しようと思うなら、金融機関とのコミュニケーションも大切です。中小企業の事業の魅力や将来性は、多くの場合、企業経営者の人となりから伝わってくるこ...
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第16回
「支援したい」と思わせる事業計画書を作成する(後編)
金融機関は以前は「格付け」を利用して中小企業への融資判断を行なってきましたが、今は「事業性評価」で判断するよう求められています。事業性評価とは平たくいえば「稼げる可能性...
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第15回
「支援したい」と思わせる事業計画書を作成する(中編)
格付けによる審査から事業性評価による融資判断へとシフトしてきた現在、金融機関は事業計画から、中小企業の「事業性」を評価したいと考えています。「ただの計画から、そんなこと...
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第14回
「支援したい」と思わせる事業計画書を作成する(前編)
中小企業の資金調達が新時代を迎えた今、その対策も変わりつつあります。「形式上の格付け改善策」の意味合いが薄れ、長所も短所もしっかりと認識しながら事業改善していく決意を宣...
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第13回
今までは常識だったが、今は意味合いが薄れたアプローチ
約束事の違反は行わないなどの日々の行動、決算書や試算表でもって我が社の説明ができること、そして金融機関と良好なコミュニケーションをとることなどは、以前も今も資金調達にと...
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第12回
金融機関の特性に対応した行動を取る(コミュニケーション編)
預金という名の借入金を原資に企業に貸し出しする金融機関は、勢い、慎重にならざるを得ません。一方で金融機関は、取引先企業に対する情報が不足しています。今までは金融機関側が...
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第11回
金融機関の特性に対応した行動を取る(金融基礎編)(後編)
中小企業金融支援が大きく変化する中ではありますが、金融機関は以前の判断基準を完全に捨て去る訳ではありません。「お金をベースとした説明ができるかどうか」という判断基準も、...
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第10回
金融機関の特性に対応した行動を取る(金融基礎編)(前編)
中小企業金融支援は今、大きく変化してきていますが、以前の判断基準も生き残っています。今回は次回は2回に分けて、古いパラダイムでの融資判断をおさらいする意味で、金融に関す...
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第9回
金融機関の特性に対応した行動を取る(日頃の行動編)
今、中小企業金融をめぐる環境が大きく変化しています。金融機関は、中小企業を支援するよう求められているのです。ではこれは、金融機関が今までの判断基準を捨て去ることを意味し...
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第8回
事業計画を作成して資金調達に成功した例
今、中小企業金融が過渡期にあると感じられます。金融庁は金融機関に、リスクを取って中小企業の経営を支援することで地域経済発展に貢献するよう呼びかけています。一方で、金融機...
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第7回
事業計画書で経営改善の意思を示す
前回にご紹介した金融庁森長官インタビューや中小企業政策審議会「金融と経営支援の一体的な推進」からのメッセージは、中小企業へのアドバイスとしても受け取ることができると考え...
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第6回
金融庁森信親長官インタビューから
1月31日(火)読売新聞朝刊に金融庁森信親長官のインタビューが掲載されました。森長官は、デフレ脱却のため地方の銀行が企業の生産性向上を支援するように、そのために銀行が賢くリ...
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第5回
借入したかったら経営改善に努力するというスタンス
「中小企業を支援しない金融機関は捨てられる」というトレンドは、実は中小企業の側にも姿勢の変化を求めていると考えられます。借入したかったら経営改善に努力するというスタンス...
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第4回
金融と経営支援の一体的な推進
一定の成果をあげているもののコストパフォーマンスとしては良いとは言えない中小企業向け金融支援策(特に信用補完制度)について、政府では中小企業政策審議会に企業力強化部会を...
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第3回
中小企業金融政策の転換理由とは?
『捨てられる銀行』では、中小企業を支える金融政策が変わりつつあることが赤裸々に説明されています。この現象は一時的なものなのか?その答えによって中小企業の対応も変わってき...
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第2回
今起きている中小企業金融の変化、そして求められている対応の変化
橋本卓典さんの『捨てられる銀行』では中小企業支援に取り組まない金融機関は生き残ってはいけなくなると指摘されていました。これは、中小企業の側にも変化が必要なことを意味して...
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第1回
新年を迎えるにあたって一年の計画
新年を迎えるにあたって一年の計画を立てられた方も多いのではないかと思います。2016年は、2020年の東京オリンピックに向けた盛り上がりを感じさせる一方で、日銀による大胆な緩和措...
プロフィール
StrateCutions
代表 落藤 伸夫
中小企業診断士・MBA
日本政策金融公庫に約30年勤めた後、中小企業診断士として独立。
企業を強くする戦略策定の支援と実行段階におけるマネジメント支援を得意とすると共に、前向きに努力する中小企業の資金調達も支援する。
「儲ける力」を身に付けたい企業を応援する現在の中小企業金融支援政策に共感し、事業計画・経営改善計画の立案・実行の支援にも力を入れている。