さまざまな分野のプロフェッショナルの自己管理術に迫る、この連載。今回はコクヨS&Tで、スマートフォン(高機能携帯電話)で簡単に撮影・データ化できる紙のノート「Camiapp(キャミアップ)」のプロジェクトリーダーを務める若き部長、山崎篤さん。
――自己管理とは
「プロとして意識しているのは、スポーツ選手が試合に臨むように、仕事で月曜の朝から金曜の夜まで高いパフォーマンスを出し続けること。そのために、24時間をどう使いこなすかを意識的に考えること。これが私の自己管理です」
――具体的な取り組みは
「朝の時間を活用しています。仕事では会議や商談など、自分でコントロールできない時間がたくさんあります。そんな中で『自分でコントロールできる時間』をどう確保するかが、とても重要です。そこで、毎朝7時頃出社して始業までの2時間を活用します。この時間に雑多なことを片付けたり、じっくり考えごとをしたりすることで、さまざまな役割をスムーズにこなすことができると思います」
――早起きは得意?
「実は、朝はとても苦手です。朝6時に家を出るために5時に起き出しますが、目覚ましは4時半から5時までの間に9つ
セットしてます。30分くらいかけて何とか目覚める感じです。でも、この朝の活用はメリットがとても大きく、やめようとも、辛いと思ったこともありません。自分では『がんばろう!の早起き』ではなく、『ラクをするための早起き』と考えています」
――眠くなりませんか
「就寝は午後1時頃なので睡眠はちょっと足りていませんが電車の中の5分、10分など、ちょっとした時間に立ったままでも寝ることができるので、体調を崩すことはありません。まあ、どうしても眠いときは思い切って『寝ます!』と言ってオフィスで寝るのもありなんですが、メンバーの手前なかなか難しかったりします」(次回につづく)
山崎 篤 やまざき あつし コクヨS&T @Tovas事業開発部長兼CamiAppプロジェクター。30代前半から部長に抜擢され、IT業界団体、ASP・SaaS・クラウドコンソーシアム(ASPIC)理事なども務める。