プロフェッショナル の自己管理術

第43回

ラクロス界の若き指導者 長岡良江さん(上)

駒井 研司 2013年7月1日
 

■自分の中の当たり前に疑問持つ

 高校1年のとき、週2回練習の同好会で、軽い気持ちでラクロスをはじめた長岡良江さん。ある試合での悔しさからラクロス漬けの毎日に。仲間たちと夢中で考え、努力し、1年生の秋には関東の大会で優勝。高校3年で日本代表候補に選ばれ、19歳以下のW杯にはキャプテンとして出場。いまも社会人チームでプレーを続ける。一方、高校卒業と同時に母校のコーチとなって以来、東海大学や関東ユース、22歳以下日本代表などで監督を歴任。昨年、31歳で女子日本代表監督に就任した。

 --自己管理を意識したのは

 「大きなケガをした24歳のときです。もともと線が細く、ずっと『フィジカルを上げろ』と言われていて、当然のように『もっと体を強く、大きくしなければ』と考えました。でもふと『本当かな?』と疑問が涌いたんです。自分の特徴は俊敏性や判断力、パスの精度など。体を大きくしたら長所がさらに伸びるのかなと。そのとき以来『自分の中の当たり前』に疑問を持ち、一つ一つ丁寧に考えるようになりました」

 --例えばどんな変化が

 「トレーニングは当然、平日もずっと続けるべきだと思い込んでいました。でも私の場合、平日の過剰な運動が週末のパフォーマンスを落としていると気付いたんです。そこで平日のトレーニングを控え、代わりに週末の練習では、必要のない場面でも常に全力疾走することにしました。食事も試合前の夕食はパスタなどの炭水化物が良いとか、炭酸飲料は良くないなど思っていましたが、いろいろ試すと、好きなものをちゃんと食べる方が自分のコンディショニングには合っていました」

 --本もたくさん読むのか 

 「監督はベンチャーの経営者に似ています。小さな組織を一つの目標に向かってまとめ上げ、次々と起こる無数の問題に立ち向かい、結局全部自分の責任と考えて取り組んでいく。だから、経営者の本を良く読みます。ある本にスタッフの満足が顧客満足につながると書いてありました。全く同感です。気持ちよく仕事ができれば、パフォーマンスは絶対に上がる。だから、チームが勝つために選手が気持ちよくプレーできるようにする。そのために、スタッフが気持ちよく仕事をできるようにする。そんなことを心がけています」(次回につづく)

 

【プロフィル】長岡良江 ながおか・よしえ ラクロス女子日本代表監督。元ラクロス女子日本代表選手、社会人クラブチーム「MISTRAL」の現役選手。OLとして、メーカーのWeb広報・広告担当も務める。

2013年7月1日「フジサンケイビジネスアイ」掲載
 
 

プロフィール

株式会社ネオレックス
CEO 駒井研司

こまい・けんじ PwCコンサルティング(現IBM)を経てネオレックス副社長。世界79カ国で利用されている自己管理のための無料iPhoneアプリ「MyStats」を発案。


HP:株式会社ネオレックス

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