プロフェッショナル の自己管理術

第26回

自分を「操縦」する経営者 青野慶久さん(下)

駒井 研司 2013年2月18日
 

常に熱くいるため客観的に見る


 「ちょいデキ!」という著作で“誰でもできる仕事術”としてさまざまな仕事のやり方や考え方を披露している青野慶久さん。前回は自分の限界を知る中で自身を客観視するようになり「自分というロボットを操縦する」感覚で自己管理に取り組んでいるという話を伺いました。

--心や気持ちの管理は

 「ある時『ハートも化学的に動いている』という理屈に気付いてからは、安定的に管理できるようになりました。例えば、なぜ落ち込むのか? それは期待し過ぎていたからです。だから落ち込んだら『期待が大き過ぎただけだよ』と自分に声をかける。すると『うん、確かにそうだな』と思えて、気を取り直すことができます。それから、青野慶久というロボットのハートはできるだけ熱くしておきたい。だから高い目標を設定します。そしてその高い目標を人に話すと相手も熱くなる。こうして自分も周囲も盛り上げる一方で、もし落ち込んでしまったら、できるだけ速く復活できるように備えておく。こんなことを心がけています。ちなみに私の目標は、世界一のグループウエアメーカーになることです」

--最近の取り組みは

 「今年は『見た目重視』でいこうと思っています。これは『プレゼンスマネジメント』というコンセプトです。サイボウズの社長として人前に出ることが多く、また、今後はもっと多くなると考えています。そんな折、自分はどんな見た目であるべきか。まず『サイボウズの社長にふさわしい姿』を自分なりに決める。そして服装や髪形、体形、言葉遣い、身ぶり手ぶりなど、必要なものを変えていくつもりです。こうした取り組みが、今後のビジネスでは重要になっていくと考えています」

--自己管理のアドバイスは

 「自分を客観的に見る視点を持つことですね。『俺はダメだ』と落ち込んだら、一歩離れて『ダメだって言っている自分がいるな』と眺めてみる。そして『またやってるな』とか『このパターン多いよね』とか考えてみる。そうすると、感情的になったり長い時間落ち込んでしまうことを防ぎ、またすぐに熱くなれます。常に熱くいるために客観的に自分を見る。そのための仕組みを知り、テクニックを磨いていくと良いと思います」

【プロフィル】青野慶久 あおの・よしひさ サイボウズ社長。1997年、26歳でサイボウズを設立し、副社長に就任。2005年から現職。育児休暇を取った上場企業社長であり「イクメン」としても知られる。

2013年2月18日「フジサンケイビジネスアイ」掲載
 
 

プロフィール

株式会社ネオレックス
CEO 駒井研司

こまい・けんじ PwCコンサルティング(現IBM)を経てネオレックス副社長。世界79カ国で利用されている自己管理のための無料iPhoneアプリ「MyStats」を発案。


HP:株式会社ネオレックス

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