プロフェッショナル の自己管理術

第50回

日本ラグビーのアンバサダー 大畑大介さん(下)

駒井 研司 2013年8月26日
 

■成功体験の積み重ねが自信になる

 ラグビーのワールドカップ(W杯)は世界的にファンが多く、五輪、サッカーW杯とともに「世界三大スポーツイベント」と呼ばれる。そのラグビーW杯が2019年、日本で開催される。それに先立つ16年のリオデジャネイロ五輪では、新たに男女それぞれの7人制ラグビーが正式種目になった。ラグビーが改めて大きな注目を集めつつある今、大畑大介さんは、追手門学院大学に女子ラグビー部を設立したり、全国各地での講演活動などを通して、日本ラグビーのさらなる普及と強化に取り組んでいる。

 --現在の身体管理は

 「ジムに行ったり、ジョギングをしています。実は引退後しばらくは全く運動をしませんでした。子供の頃からずっと厳しいトレーニングを続けてきたので『もう体を動かさなくてもいいんだ』と、ほっとしていたんです。するとしばらくして、体中が大変なことに。病気でもないのにずっと頭痛がしたり、ひどい肩凝りになったり。身長176センチの体で世界の巨大な選手たちと戦ってきたので、さまざまなストレスが蓄積されています。それらをカバーしていた筋力が衰え始めたことが原因でした。そのためトレーニングを再開しました」

 --目安などはあるのか

 「鍛えるというより、衰える速度を落とす感覚です。人は年齢とともに体力が低下していく。一般の人もトップアスリートも、最後にたどり着く状態には違いがありません。しかし引退直後のアスリートはスタート地点が高い分、低下の度合いが激しい。だからその下降曲線をできるだけ緩やかにすることを意識しています」

 --自己管理のアドバイスを

 「自分を見つめる時間を持つこと。生活の中に組み込んで、定期的に。そして『うまくできなかったこと』を振り返り、どうすればできるかを考えて、明日の自分を今日よりも成長させる。大切なのは成功体験です。積み重なると自信になる。自信を持てれば、大胆な行動ができるし、人がひき付けられてくる。何事も人のせいにせず、全ての責任は自分にあると思い、自分なりの基準でハードルを設定し、一つ一つ超えていってほしい。人はいつでも、いつまでも、成長できる生き物だと思っています」

【プロフィル】大畑大介 おおはた・だいすけ 元ラグビー日本代表。追手門学院客員特別教授。京都産業大学、神戸製鋼、日本代表などで主将を務める。国際試合における通算トライ数の世界記録保持者。

2013年8月26日「フジサンケイビジネスアイ」掲載
 
 

プロフィール

株式会社ネオレックス
CEO 駒井研司

こまい・けんじ PwCコンサルティング(現IBM)を経てネオレックス副社長。世界79カ国で利用されている自己管理のための無料iPhoneアプリ「MyStats」を発案。

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