ララ・コンシェルジュ~女性起業家STORY~

第81回

「駐在妻」としてお花と歩んだ22年の海外生活、フラワーサロン主宰へ

サポートプラス社会保険労務士事務所  長橋 知世

 

このコラムは、どん底を経験した女性がなぜ起業に至ったか、そして今何のために、どんな思いで働いているのかを、サポートプラス社会保険労務士事務所の代表を務める長橋知世がインタビューしていきます。

今回のゲストは、Flower KOKO Flower Salon 花教室 代表 フラワーアレンジレッスン&販売 はやかわ直子(なおこ)さんです。

Flower KOKO Flower Salon 花教室 代表 フラワーアレンジレッスン&販売 はやかわ直子さん

お仕事について教えてください

東京・北区のフラワーサロン「Flower KOKO」を主宰しています。

プリザーブドフラワーやアーティフィシャルフラワーを使ったレッスンや販売、通信講座、出張講座など、さまざまな形で“お花に親しむ時間”をお届けしています。カルチャーセンターでの講師も務めながら、「心が満ちる時間」を一人ひとりに寄り添って紡いでいます。

22年間にわたる海外生活を経て日本に拠点を持てた今、お花と向き合うひとときが、誰かの心を整え、そっと彩りを添える時間になればという思いで活動しています。


花の道を志したきっかけは?

お花との出会いは、高校時代の華道部でした。外部からいらしていた先生の凛とした佇まいに憧れました。

当時は「女性は結婚したら家庭に入る」のが当たり前の時代。でも私は「それじゃつまらない」と感じていました。結婚しても、自分で何かを続けたい。お花だったらそれが叶うかもしれないという思いが、心の奥にありました。

学生時代は好奇心のままに海外へ。スマホのない時代、『地球の歩き方』を片手に、ロンドン、ローマ、フィレンツェ、ヴェネチア、パリをバックパックで巡り、ウフィッツィ美術館、ルーブル、オルセー、そしてロンドン郊外の小さなタペストリー美術館などを訪れました。異国の空気や色彩に触れるたび心がふるえ、その体験が今の色づかいや表現のベースになっています。


お花はどんな存在でしたか?

新卒で商社に就職し、社内結婚を経て夫の海外赴任に同行。

バンコク、ロサンゼルス、シンガポール…と続いた「駐在妻」の生活は華やかに見える一方、人間関係が繊細で複雑でした。誰とランチをしたかで空気が変わることもあり、心が揺れる日々もありました。

そんな中で私を支えてくれたのが「お花を軸に生きよう」という気持ちでした。1997年からのタイ駐在では池坊のバンコク支部に通い、生け花の学びを続けました。タイ語を猛勉強して国家試験にも合格し、現地のフラワー教室のチラシが読めるようになったことで、カリスマフローリスト「ゴルフ先生」との出会いにもつながりました。

このような経験が「40歳までに自分の教室を持ちたい」という夢につながっていきました。

2005年にはロサンゼルスで37歳のときにFlower KOKOを立ち上げました。

最初は駐在妻仲間に教える小さな輪からのスタート。報酬をいただくことはできなかったので、レッスン後に手作りケーキをふるまいながら、和やかな時間を楽しんでいました。

息子の送迎やリトルリーグの付き添いなど緊張の続く日々でしたが、お花に向き合うと心がすっと静かになる——それが私自身のバランスを保つ大切な“自分時間”でした。


海外生活の中で不安を感じたことは?

再びタイに住んでいた時期、夫は現地で起業し、息子はアメリカへ留学。

当たり前にあった家族の形が突然変わり、「私はこのまま一人になってしまうのかもしれない…」という不安に襲われました。レッスン中に涙が出そうになり、別の部屋で泣いてから平然を装って戻ることもありました。

それでも、生徒さんが毎日途切れることなく来てくれたことで、責任感が私を奮い立たせてくれました。

そして出会ったのが、タイの花文化「プアンマーライ」。仏教の教えに基づいたお供え花で、日本にはないアレンジメントと祈りの美しさに心が洗われました。

この出会いはFlower KOKOの作品作りにも大きな影響を与えています。

思い返せば、このタイでの10年間は、お花だけに集中できた「第2の青春」でした。


今、大切にしている思いとは?

2023年に帰国したのは、父の介護やコロナ禍の影響が重なったことがきっかけでした。

日本に拠点ができたことで、留学を終えた息子を迎えることもでき、家族で過ごせる日々をありがたく感じています。

現在は東京・北区のサロンで新たなお花の時間を紡いでいます。レッスンには40〜50代を中心に、80代の方まで幅広く参加されています。花材選びから配色のバランスまで、一人ひとりの完成形を思い描いて準備するのは体力仕事ですが、「これなら楽しく作れるはず」と整える時間こそが私の喜びです。

私のモットーは「色鮮やかなお花と過ごす、幸せな自分時間」。

海外生活の中で、お花と向き合うひとときに何度も救われてきた経験から生まれた言葉です。

レッスンに来てくださる方にも、お花を通して心を整える時間を届けたいと思っています。

家庭や仕事など多くの役割を担う女性にとって、自分だけの時間はとても貴重。

そのひとときが人生にそっと彩りを添えてくれると信じています。




【 フラワーアレンジレッスン&販売 はやかわ直子さんのプロフィール】
Flower KOKO Flower Salon 花教室 代表
日本プリザーブドフラワー協会員
華道池坊正教授1級
色彩検定1級
APJタッセル協会員
フラワーアレンジメントレッスン、アレンジ販売、受注販売、店舗装飾、通信講座を行うフラワーサロンです。
2005年ロサンゼルス駐在中にフラワーココとしてフラワーサロンをスタートしました。
バンコク、ロサンゼルス、シンガポール、22年に渡る海外生活を経て、現在は、東京都北区のアトリエにて活動しています。
20年の講師歴を通し、のべ約8000人の生徒様を指導して来た経験があります。
"色鮮やかなお花と過ごす幸せな自分時間"をモットーに海外で学んだスタイル、特に、カリフォルニアスタイルのアレンジやタイの仏教花プアンマーライ、また、色彩を生かしたアレンジメント制作などを心掛けています。
作品は、プリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワーを使用していますのでいつまでも、ずっと綺麗です。
どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

季節のリースでお部屋を癒しの空間に!

今回インタビューしたはやかわ直子さんのことをもっと知りたい方は、こちら女性起業家デジタルBookをご覧ください
Flower KOKO Flower Salon 花教室 代表 はやかわ直子さん


 

プロフィール

【インタビュアー】
サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
アラフィフ女性に特化した人材紹介「ララ・ワーク」
代表 長橋 知世

静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒

一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。

2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。

2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。

40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。

主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、企業とのマッチングを進めている。

Webサイト:サポートプラス社会保険労務士事務所
      セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
      主婦の就職支援「ララワーク

セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。

ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。

自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。

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