ララ・コンシェルジュ~女性起業家STORY~

第75回

引き継いだ実家の印刷会社… デザイン事業を立ち上げ、会社の新しい柱に!

サポートプラス社会保険労務士事務所  長橋 知世

 

このコラムは、どん底を経験した女性がなぜ起業に至ったか、そして今何のために、どんな思いで働いているのかを、サポートプラス社会保険労務士事務所の代表を務める長橋知世がインタビューしていきます。

今回のゲストは、株式会社アルプス・タカス 代表取締役の高須 直美(たかすなおみ)さんです。

株式会社アルプス・タカス 代表取締役 デザイン×印刷の高須直美さん

お仕事について教えてください

私は、父が創業した印刷会社でグラフィックデザインを担当し、デザインから印刷までをワンストップで提供しています。

今の時代、デザインから請け負わないと、会社が埋もれていってしまうという危機感から、この事業を立ち上げました。仕事の多くはカタログやパンフレットの制作ですが、デジタル時代になっても、手に触れる紙のぬくもりは人々の生活から切り離せないものだと信じています。

実は私は少し紙のオタクで…(笑)

興味のある紙を見つけると、問屋さんを訪ねたり、探しに行ったりします。紙からのインスピレーションでデザインを考えることも少なくありません。

デザインと質感の両方が、商品やサービスの価値を左右する「肝」だと考えています。


グラフィックデザインの道を選んだのは何故?

もともと父が印刷会社を経営していましたが、時代の流れによるデジタル化で会社の経営が厳しくなっていきました。

「私になにかできることはないか」と真剣に会社の未来を考えたのがきっかけです。

この業界に残るためには、自分たちで何かを生み出さなければならない、と感じました。

絵が好きだった私は、会社にあったMacを触ってみます。

最初は「なにかしなければ」という使命感よりも、Macをいじる楽しさにのめり込んでしまいました。

まずは印刷物をたくさん集めてお手本を真似ることから始めましたが、実物から学ぶのはデザインだけではありませんでした。紙の質や感触も商品に大きな影響を与えることを知ります。

美大やデザイン系の学校に通ったことはなかったので、ビジネススクールのグラフィック科に通い、デザイン会社にも手伝いに行って、とにかく貪欲に学び続けました。

Macの楽しさからはじめたデザインですが、今では会社のなくてはならない事業の柱となっています。

以前は印刷物を納品していた会社が、デジタルデータでの納品に代わったところもあります。デザインをやっていなければ、こういうお仕事をいただくこともできなかったでしょう。


高須さんのデザインのインスピレーションの源は?

小さい頃からモノに対するこだわりが強く、流行っていても、自分が良いと思わなければ選ばなかったタイプです。カッコイイものに惹かれ、モノづくりに対する強い憧れがあり、陶芸家を目指した時期もありました。

私のデザインのインスピレーションは、美術館や展覧会、建築を見て歩くことから得ています。それらの「本物」と言われるものにはものすごいエネルギーを感じますし、そこから得られる発想は私の源です。カタチのある「実物」から、デザインが持つ「力」を再認識させられます。

私は美大などは出ていないという気持ちが常にあるからこそ、インプットの量では誰にも負けないと思っています。

例えば、昔、デザインを勉強していた友人と、こだわりの紙を使った自分たちのデザイン集を1000部も作り、美術館に直接営業に行ってミュージアムショップに並べてもらったこともあります。知らないからこその無謀さでしたが、その経験が私のデザインの個性になっていると思っています。


仕事をする上で大切にしている思いは?

最近特に増えている名刺の仕事に、その思いが凝縮されています。

仕事量からすると時間をかけすぎだと思われるかもしれませんが、「これでいいや」という仕事はしない主義なので、名刺一枚をしっかりと作りこみます。

名刺がその人の第一印象を決めるという考えにこだわり、その人だけの紙にこだわった名刺を作ります。

私にとって数あるうちの一枚でも、クライアントさんにとっては「渾身の一枚」であることを常に意識しています。デザインしたもので「売り上げが上がった」「反響があった」と言われる、クライアントさんの笑顔を見るのが本当に嬉しい。それが私の自信につながっています。

私はクライアントさんのブランドを作っていると思って仕事をしています。専門的なことも分かりやすく説明し、「デザイナーだから言いにくい」といった壁は作りません。「高須さんに頼めば、なんとかしてくれる」と思ってくれることが、私のブランドになっていると感じています。

クライアントさんに対しては「NO」とは言いません。

無理かなと思うことでも、できる限りのことをしてチャレンジします。やらないで決めることは絶対にしない。そうするといつのまにか、できることが多くなっています。

クライアントさんの笑顔、つまり信頼こそが、私の次なるチャレンジの源となっています。




【デザイン × 印刷 高須 直美さんのプロフィール 】

株式会社アルプス・タカス 代表取締役
「お客様の想いをカタチに。」を大切に、デザイン制作から、印刷・納品までワンストップでものづくりをサポートいたします。

ヒアリングをしてあなただけの名刺をお作りいたします

今回インタビューした高須 直美さんのことをもっと知りたい方は、こちら女性起業家デジタルBookをご覧ください

株式会社アルプス・タカス 代表取締役  デザイン × 印刷 高須 直美さん

 

プロフィール

【インタビュアー】
サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
アラフィフ女性に特化した人材紹介「ララ・ワーク」
代表 長橋 知世

静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒

一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。

2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。

2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。

40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。

主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、企業とのマッチングを進めている。

Webサイト:サポートプラス社会保険労務士事務所
      セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
      主婦の就職支援「ララワーク

セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。

ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。

自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。

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子育てがひと段落した主婦の方が、当たり前に活躍する社会を目指します!

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