ララ・コンシェルジュ~女性起業家STORY~

第64回

いつまでも挑戦はできる…50才を過ぎてから行政書士受験、そして開業

サポートプラス社会保険労務士事務所  長橋 知世

 

このコラムは、どん底を経験した女性がなぜ起業に至ったか、そして今何のために、どんな思いで働いているのかを、サポートプラス社会保険労務士事務所の代表を務める長橋知世がインタビューしていきます。

今回のゲストは、コスモリンク行政書士法人 代表行政書士の西川清美(にしかわ きよみ)さんです。

コスモリンク行政書士法人 代表行政書士 西川清美さん

お仕事について教えてください

行政書士として、主に、中小企業の事業支援をしています。

アイテムとして、ビジネスに必要な許認可申請、外国人のビザの申請、補助金申請などを業としています。

私は、もともと電子回路設計のエンジニアで、その後、特許事務所で10年出願明細書の作成業務をし、ものづくり企業の知財部員としても働いていました。

その経歴も活かし、ものづくり企業の外注知財部員も担っております。


リケジョから専業主婦になったのですか?

大学の専攻は電気電子工学科…同級生が135人で女子は私一人でした。

就職は、バブルを引きずっていたので、すんなりと三菱電機に入社し、電子回路の開発をしていました。

そして、結婚出産。

当時は、育休なんか取れない時代で、私も退職します。

その後は暗黒の専業主婦時代…私には向いていない、ほんとにキライな時代でした。

だんだんと夫との争いごとが多くなっていき、娘二人がそれを見ています。苦しさだけが募っていきました。

離婚を提案されたとき、「あ、そうか離婚すればいいのか」と、とても気持ちが楽になりました。

離婚に向かうなか、仕事をしなくてはと思い、たまたま知財の仕事をしている友人に相談したところ、「特許事務所はとても良いとこだよ」と言われます。

試験を受けた名古屋の大手の特許事務所に10年間勤めました。

巨大企業のエンジニアが考えた先端技術に触れる事は面白かったのですが、特許の明細書の作成は、その技術内容の説明書きをすること。

ずっと人と関わらないで文章を書いている仕事でした。

その後、知財部門のあるものづくりの会社に転職をします。

会社の知的財産を守り、その戦略を立てる仕事は天職と思えるほど楽しかったです。


なぜ行政書士を目指されたのですか?

50才を過ぎてから、会社や上司などの状況にとらわれない自分のビジネスがしたいと思い始めました。

年齢もなかなかだし、独占業務のある資格をとろうと思ったのがきっかけですね。

2016年に、会社員をしながら、行政書士の勉強を始めます。

ちょうど会社も忙しく、さらに、親の介護が大変な時で、「栄光の架け橋」を聞きながら泣きながら勉強していました(笑)。

2017年の試験で合格をつかみ、2018年に開業、当初はダブルワークをしていました。

これでやっていけると思ったタイミングと、会社の定年が同じ2021年でした。

完全独立後、法人化して、現在4期目となります。


行政書士として意識していることは?

「素の私を気に入ってもらえればよい」と思っています。

お客さんとコミュニケーションをとることが大好きで、普段からネタの仕入れには余念がありません(笑)

「西川さんと話すと楽しい。また、会いたくなる」そういっていただける方から、仕事や人の紹介を頂いていて、おかげ様で、現状ではWeb集客等は特にしなくても、仕事に困ったことはありません。

プライベートは大雑把ですが、仕事の事はとても細かく進め、信用を得て、結果を出しています。

人との関わりを楽しみ、人に対して思いやりをもって接することで始まる心の連鎖が私の財産です。

いろいろな道のプロフェッショナルな方々とつながり、さらに有用なネットワークをつくることができています。


今後、西川さんが目指していることは?

現在、外国人のビザの申請や、ビジネスに必要な許認可申請(例えば、建設業許可申請、古物商の申請等)、補助金の申請などのお手伝いをしています。

これからは、親の介護を経て思ったところもあり、相続や終活関係の仕事も受けていきたいです。

また組織化して、作業を分担できる体制を作り、自分の右腕も育てたいと思っています。

私が、独立を考え始めたのは50才を過ぎてからです。

何かを始める時、「いまさら遅い」とは思わないで欲しい。

いつまでも挑戦はできる。

特に、今まで、自分のことを二の次にしてきた人たちに、「まだまだこれからいけるよ!」といいたい。

そんな人たちの第2か第3の人生の後押しをして、多様化した社会で多様化した働き方も提供していきたいです。



【行政書士 西川清美さんのプロフィール】

コスモリンク行政書士法人 代表行政書士
コスモリンク行政書士法人は、中小企業・個人事業主の方々が、経営に専念できるよう、面倒な手続業務をまるで、人手が足りない御社の一員のように親身に請け負い、事業が計画どおりに推移していくお手伝いを致します。
皆様の「とりあえず相談係」であり続けたいと願っております。



今回インタビューした西川清美さんのことをもっと知りたい方は、こちら女性起業家デジタルBookをご覧ください
行政書士 コスモリンク行政書士法人 代表行政書士 西川清美さん

 

プロフィール

【インタビュアー】
サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
アラフィフ女性に特化した人材紹介「ララ・ワーク」
代表 長橋 知世

静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒

一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。

2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。

2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。

40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。

主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、企業とのマッチングを進めている。

Webサイト:サポートプラス社会保険労務士事務所
      セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
      主婦の就職支援「ララワーク

セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。

ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。

自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。

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その方に合った就職先を一緒に探し、就職後もフォローアップします。
子育てがひと段落した主婦の方が、当たり前に活躍する社会を目指します!

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