第82回
家族の危機が開いた新しい扉…専業主婦からパステルヒーリングセラピストへ
サポートプラス社会保険労務士事務所 長橋 知世
このコラムは、どん底を経験した女性がなぜ起業に至ったか、そして今何のために、どんな思いで働いているのかを、サポートプラス社会保険労務士事務所の代表を務める長橋知世がインタビューしていきます。
今回のゲストは、アトリエChristi 代表 色と香りのハートフルセラピスト 栗栖 操(くりすみさお)さんです。

お仕事について教えてください
千葉県松戸市を拠点に、「色と香りのハートフルセラピスト」として活動しています。
お越しいただいた方には、まず「今、気になる色」を選んでいただき、チャクラカラーの曼荼羅アートを描いていただきます。すると不思議なことに、その色や形に、ご自身の内面がそのまま現れてくるんです。
「なんでそんなことが分かるんですか」と驚かれることもありますが、色と香りは心と体の声を代弁してくれる存在。
私はピタリと核心をつく「本音の声」を大事にしていて、そっと寄り添いながらも本質を伝えるようにしています。
アロマオイルも、その方の状態や目指す未来に合わせてブレンドします。
ときには、あえて“苦手な香り”を選ぶこともあります。それが変化の第一歩になることがあるからです。
視覚と嗅覚を通して今の自分とじっくり対話する。その積み重ねが「自分らしい豊かさ」につながっていくと感じています。
起業までの経緯を教えてください
数年前まで、私は専業主婦でした。まさか自分が起業するなんて、夢にも思っていませんでした。
最初のきっかけは、子どもが小学生の頃に参加した保護者向けイベントで体験したレジンアクセサリー作りでした。あまりに楽しくて、そのままハンドメイド講師の道へ進みました。
ところが、夫が突然原因不明の体調不良で入院。面会もできないコロナ禍で、病名も分からず、子どもは受験を控え、誰にも相談できず、「もしかしたら、私が家計を支えることになるかもしれない…」という不安だけが渦巻く日々でした。
そんなときに出会ったのが、パステルヒーリングアートでした。
色と向き合い、ただ描く。
それだけで涙が出るほど心が軽くなり、「あ、大丈夫かもしれない」と思えました。
その経験からインストラクター資格を取得し、「仕事」として自覚が芽生え始めました。
夫が復帰してからも辛そうな姿を見て、「辞めたければ辞めていいよ」と伝えられた自分がいました。
事業が安定していたわけではありませんが、「きっとなんとかなる」と思えたのは、アートを通じて心が整っていたからだと思います。
これまでの経験は、今の仕事に生きていますか?
幼い頃から“作ること”が大好きでした。折り紙、ビーズ、リボン、お洋服…。
祖母は裁縫が得意で、母は絵が上手。家にあるもので工夫して何かを生み出すことが日常でした。
短大では家庭科を専攻しました。
教職課程も履修しましたが、身長148cmの私は中学生より小さくて(笑)、教壇に立つ自分を想像できず、教師の道は選びませんでした。けれども、パステルヒーリングアートの講師として、大学での学びを活かせていると感じています。
卒業後はアクセサリー問屋に就職し、異動をきっかけに店長を任され、10店舗を巡り、アルバイトの指導も担当しました。
新店舗の立ち上げでは、ひとりで什器を組み立てたこともあり、バッグにはドライバーを常備していました(笑)。
「私は裏方でいい」と思っていたのに、気づけば“代表”や“指導者”の立場になっていることが不思議です。
また、福祉の現場でホームヘルパーとして働いた時期もあり、病棟でカルテ管理にも携わりました。相手の状態や心にそっと寄り添う感覚は、今の癒しのアプローチに確かにつながっています。
仕事を通じて、嬉しい瞬間は?
受講生は、アート体験が初めての方からインストラクターを目指す方までさまざまです。皆さんが少しずつ自分と向き合い、「自分らしい豊かさ」を手にしていく姿を見ると、本当に嬉しくなります。
最近は登壇の機会もいただき、市川市で開催された「100人会議」では「色と香り、心と体のケア」についてお話ししました。
“教えること”は、私にとって喜びそのもの。教師とは違う形ですが、自然とつながったご縁だと感じています。
今後、どんな未来を描いていますか?
色や香りを通じて自分を大切にできる人が増えたら、周りの人にも優しさが広がり、家庭も職場も社会も、もっと温かくなる。
だからこそ、「まずは自分を大切にしてね」。その言葉をこれからも届け続けたいと思っています。
いつか松戸に、世代をこえて安心して集える“癒しのコミュニティ”をつくるのが夢です。
もし夫が病気にならなかったら、この道には進んでいなかったかもしれません。「きれいな絵だなぁ」で通り過ぎていたパステルヒーリングアートが、今では私の人生を変えてくれた大切な存在です。
支えてくれた家族や周りの人への感謝を胸に、今日も色と香りに寄り添いながら、一人でも多くの方が「自分らしく豊かに生きる」お手伝いができるよう歩み続けています。
【色と香りのハートフルセラピスト 栗栖操さん】
アトリエChristi 代表
色とアートで、自分らしく輝く未来を見つけよう。
色とアートで心を癒し、自分自身と向き合う時間を提供します。
私の講座では、色彩の力を使った自己発見と、自由に色を塗るアートワークを組み合わせた独自のプロセスをご提供しています。
日常生活の中でストレスを抱え、自分自身と向き合う時間を持てない方々に、色とアートを通じて心の声を受け止める機会を作りたいと思っています。
今回インタビューした栗栖 操さんのことをもっと知りたい方は、こちら女性起業家デジタルBookをご覧ください
アトリエChristi 代表 色と香りのハートフルセラピスト 栗栖 操さん
プロフィール

【インタビュアー】
サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
アラフィフ女性に特化した人材紹介「ララ・ワーク」
代表 長橋 知世
静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒
一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。
2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。
2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。
40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。
主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、企業とのマッチングを進めている。
Webサイト:サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
主婦の就職支援「ララワーク」
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。
ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。
自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。
◆ララ・コンシェルジュについてはこちらから
・HP
・女性起業家デジタルbook
・ポットキャスト:え?わたしも働ける?人生薔薇色ラジオ
・YouTube:「ララ・コンシェルジュ」チャンネル
・インスタグラム :ララ・コンシェルジュ
・Facebook:ララ・コンシェルジュ
・公式ライン:ララ・コンシェルジュ
主婦はキャリア!
ララワークは、40代からの女性の再就職を応援します。
その方に合った就職先を一緒に探し、就職後もフォローアップします。
子育てがひと段落した主婦の方が、当たり前に活躍する社会を目指します!
◆ララワークについてはこちらから
・HP:主婦の就職支援「ララワーク」
女性の採用「ララワーク」
・公式ライン:主婦の就職支援「ララワーク」
- 第82回 家族の危機が開いた新しい扉…専業主婦からパステルヒーリングセラピストへ
- 第81回 「駐在妻」としてお花と歩んだ22年の海外生活、フラワーサロン主宰へ
- 第80回 “笑顔の土台”は「腸」にある、一般社団法人腸活環境育成協会を設立
- 第79回 あなたの魅力を“見えるカタチ”に!リケジョが挑むLPデザイン
- 第78回 元CA専門人材派遣会社Human Bank、日本のおもてなしを世界に届ける
- 第77回 “かけるしかない眼鏡”から“かけたくなる眼鏡”へ、女性の人生を後押ししたい!
- 第76回 自分らしく働ける社会を、ともに育てていく ~社労士と森林浴、二つの視点で“人”に寄り添う~
- 第75回 引き継いだ実家の印刷会社… デザイン事業を立ち上げ、会社の新しい柱に!
- 第74回 子育てしながら専門学校に入学、インテリアコーディネーターへ
- 第73回 コロナ渦で仕事が待機に…光に導かれ人気YouTuber占い師へ
- 第72回 若年性更年期障害と潰瘍性大腸炎が導いたフェムテックへの挑戦
- 第71回 実家の終活で母の想いを初めて知った…“命と想いのバトン”を未来へつないでいきたい
- 第70回 開業100周年を目指して、病院のように頼られる美容院へ
- 第69回 主婦から社長に!フラワーバルーンで笑顔を作る
- 第68回 夫が残した言葉を胸に…パティシエを経て食生活改善ヘルシー料理研究家へ
- 第67回 専業主婦からオリジナル化粧品を開発、ツヤ肌作りスペシャリストへ
- 第66回 結婚出産、復帰後の葛藤…弁護士として、そんなことに悩まなくてよい世の中をつくりたい
- 第65回 ひとりの女性として自信になるような写真を届けたい…
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- 第63回 青年海外協力隊でフィリピンへ…ご縁が繋ぐ陶芸人生
- 第62回 料理を通して子供の生きる力を育てます!ママパパは一緒に喜んでくれるだけでいい!
- 第61回 心身不調のどん底を経験、義母の声かけでアナウンサーへ…
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- 第59回 会社を退社しテレビ局のアナウンサーに!話し方が変われば、見える世界がかわる!
- 第58回 フラメンコに注力した人生…40歳で出産を経て臓活ヨガインストラクターへ
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- 第29回 子供のアトピーからたどり着いた風水鑑定士
- 第28回 現看護師として食生活と身体の関係を伝えていきたい
- 第27回 何もかも上手くいかない人生…筆跡鑑定が変えてくれた
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- 第20回 日体大なのに体操嫌い…短所をウリに変え人気体操インストラクターへ
- 第19回 すっぴんでルート営業をしていた私がエステシャンに…
- 第18回 着物は人のために着る…それは日本のおもてなしの心
- 第17回 定年と母の介護をきっかけに建物管理会社からエステサロンオーナーに…
- 第16回 離婚を決意した時、子供のために定年のない職業が必要だった…
- 第15回 子供の時から数字が大好き!そして経理のプロに…
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- 第13回 夫の永眠、コロナを経て、WEB制作の道へ…
- 第12回 どんな素敵なことを考えているのだろう…それを聴いてあげたい
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- 第9回 36才、アロマセラピストへの人生の決断
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- 第7回 1人のスーパースターをつくるより、10人のスターをつくりたい…
- 第6回 母から受け継ぎ、子育てから学んだ「家元」としての在り方…
- 第5回 専業主婦から、まさかの社会復帰…
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- 第3回 社会を造る建設業から想いを表現するカメラマンへ…
- 第2回 『やりたくないコト』を探して行政書士の勉強を始めました…
- 第1回 意地から始まった弁護士試験の挑戦だった…

