プロフェッショナル の自己管理術

第12回

30年後を見つめる、若き会計士 眞山徳人さん(下)

株式会社ネオレックス  駒井 研司

 

将来像思い浮かべながら楽しく

 日々の仕事をこなしつつ、ブログや著作、講演などでも活躍する会計士・眞山徳人さん。前回は1日の約1%である15分を最小単位として日々の活動を記録し、より多くの「夢に対してアクティブな時間」を確保するために継続的な改善に取り組んでいることを伺いました。 

--時間確保以外に重要なのは

 「情報だと考えています。自分が正しいと思うことが本当に正しいとは限らない、あるいは古いかもしれないと常に意識し、本は月に15冊くらい、ときには30冊以上読んでいます。また気に入った本は、何十回と読み返します」 

--新聞・雑誌については

 「新聞・雑誌は、定期購読を心掛けています。『受動的に情報を受け取る仕組み』によって、関心のない情報にも触れる機会を持つためです。雑誌は日本語2誌、英語1誌。英語の新聞も購読します。英語の情報は全て読めるわけではありませんが、見出しを一通り確認するだけでも大きな成果を感じています。iPhone(アイフォーン)を使って産経新聞とビジネスアイも愛読しています」

--課題は 

 「近い将来『どれを辞めるか』が課題になると感じています。やりたいこと、やるべきことは増える一方なので、そろそろやりきれなくなるかなと。まずは雑誌を減らすことから始めようかと考えています」

 --より良い自己管理のためのアドバイスは

 「『自己管理』という言葉のイメージを変えてみてはと思います。『管理』という言葉のせいか、多くの人が『自己管理』に対して、自分を締め付けるかのようなネガティブな印象を持っています。私の場合は、仕事でも勉強でも、ゴルフをしているときでも、自分の未来に役立つと思えるポイントを見つけて楽しんでいます。だからうまく行っているときも、すごく大変なときも、いつだって『ワクワク感』がある」

--どう考えると良いか

 「自己管理は楽しいものだと考えてほしい。そしてまずは、現在の延長線上に自分の将来像を思い描いてみてください。将来像と比べると、今の自分には足りないところがあるはず。それを何とかしたいと思ったら、そこからが、自己管理の出番だと思います」

【プロフィル】眞山徳人 まやま・のりひと 公認会計士。大手監査法人勤務の傍ら、講演や執筆を手がける。ブログなどを通じた会計士受験生支援でも知られる。Twitter:@mahyan

2012年10月8日「フジサンケイビジネスアイ」掲載
 

プロフィール

株式会社ネオレックス
CEO 駒井研司

こまい・けんじ PwCコンサルティング(現IBM)を経てネオレックス副社長。世界79カ国で利用されている自己管理のための無料iPhoneアプリ「MyStats」を発案。


Webサイト:株式会社ネオレックス

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