■生活に体への気づかい組み込む
昨年末発売の書籍「乗り遅れるな! ソーシャルおじさん増殖中!」(ソフトバンク新書)の中でも紹介された飯島邦夫さん。ツイッターやフェイスブックなどを活用し、東京・浅草の観光振興や自社が運営する表参道の「たまな食堂」や自社製品オリーブオイル「エーゲの輝き」の広報にも取り組んでいる。自己管理とは「相手の求めにいかに応えるか」だという。
--健康への取り組みは
「ポイントは、おいしいものを食べながら健康な体を作っていくこと。ただ、今の日本は、高カロリーな食べ物や肉や脂質の多い食事が増えていて、おいしく体にも良い食事を毎日続けることは難しい。だから、自然食の提供に取り組んでいます」
--管理の秘訣(ひけつ)は
「記録をとることがとても良いですね。食事を全て写真に撮る。体重や血圧、歩数なども毎日記録する。これらは今はスマートフォン(高機能携帯電話)で簡単に実行できます。記録を続けていると、どんな食事をしたときに自分の体がどうなるか、といったことが分かって、結果、健康管理がうまくできるようになる。実は、ビジネスも同じです」
--共通点は?
「年に一度受ける人間ドックの結果は企業の決算だと考える。月に一度の血液検査は月次決算で、毎日の体重や歩数の記録は日報。1回の結果だけではなく『連続的な変化にも注意が必要』という点や、『記録の際の振り返りが重要』といった点など、とてもよく似ています」
--ソーシャルメディアを活用している
「クチコミを促すマーケティングを、個人の力でできる時代になりました。そして個人と個人が今までよりもずっと簡単に交流できる時代。ソーシャルメディアのおかげで、私たちのレストランには有名人も来店するようになり、商品のネット販売も順調です。また、個人的な健康管理の取り組みでも、ネット上での友人たちの目や関心、応援を励みにすることができています」
--アドバイスは
「まずは、良い食事を心がけること。『いつも野菜から食べる』など、自分の体へのちょっとした気づかいを生活に組み込んでいくと良いと思います」
【プロフィル】飯島邦夫
いいじま・くにお IT企業のクオリティ常務、健康食を扱うクオリティライフ社長を務める。浅草観光連盟事務局次長で広報を担当。ツイッターやフェイスブックのさまざまな活用でも知られている。