プロフェッショナル の自己管理術

第44回

ラクロス界の若き指導者 長岡良江さん(下)

駒井 研司 2013年7月8日
 

■厳しい状況でも「自分らしさ」を

 4年に1度のW杯を直前に控えたラクロス女子日本代表を率いる長岡良江さん。8日の夕方に日本をたち、10日からカナダ・オシャワで世界の強豪との戦いが始まる。前回は「自分の中の当たり前に疑問を持つ」という自己管理術や、監督はベンチャー経営者に似ているという考えを聞いた。 

 --選手の自己管理は

 「代表候補になるような選手は皆、いろいろな意味で自分のことを良く知っている。でも最後まで選考に残るのは、厳しい状況でも『自分らしさ』を出せる人。周囲や自分を冷静に分析し、自分の考えにも周囲の助言にも素直に従い、そしてチームの中で自分の強みを生かせる。そんな人たちが活躍している」

 --仕事と両立している

 「日本にはラクロスのプロリーグはまだありません。代表には大学生もいますが、ほとんどが社会人。平日は商社や銀行、消防署、テレビ局、幼稚園などで働いています。早朝に起き出して通勤前にトレーニングをしている選手もいるし、出張にトレーニングシューズを持参している人もいる。今年社会人になったある選手は、ホテルに缶詰めとなる研修中、許可を取ってホテルの廊下を走っていたと聞きました。そして土日は全てラクロスに費やす。『ラクロスが好き!』『うまくなりたい!』という気持ちが原動力です」 

 --長岡さん自身も

 「企業で働いています。だからスタッフとのさまざまな調整や連絡は、専ら通勤電車の中でメールで行っています。ビデオによる試合の分析も、スマートフォン(高機能携帯電話)などを使って通勤電車や昼休みに。50分の試合をまとめて見る時間はなかなか取れませんが、1日10分あれば1週間で1試合を見られます。簡単ではありませんが、時間はつくり出すものと考えています」

 --W杯での目標は

 「メダルをとることです。10年ほど前、19歳以下のW杯に選手として出場したとき、海外の強豪との差を痛感しました。以来、どうしたら日本が勝てるのか、自分なりにずっと考えてきました。今の女子日本代表は、十分に世界で戦える力を持っています。仲間のためにがんばれる集団、仲間のために走る集団をコンセプトに取り組んできました。『世界一の仲間力』で、日本ラクロス初のメダルを獲得したいと思います」

  

【プロフィル】長岡良江 ながおか・よしえ ラクロス女子日本代表監督。元ラクロス女子日本代表選手、社会人クラブチーム「MISTRAL」の現役選手。OLとして、メーカーのWeb広報・広告担当も務める。

2013年7月8日「フジサンケイビジネスアイ」掲載
 
 

プロフィール

株式会社ネオレックス
CEO 駒井研司

こまい・けんじ PwCコンサルティング(現IBM)を経てネオレックス副社長。世界79カ国で利用されている自己管理のための無料iPhoneアプリ「MyStats」を発案。


HP:株式会社ネオレックス

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