プロフェッショナル の自己管理術

第21回

ブランドオーナー 野辺一也さん(上)

駒井 研司 2013年1月14日
 

自らをプロデュースする

 学生時代の起業から始まり、外資系コンサルティング会社を経て、大手商社とともに新しいコンサルティングファームを立ち上げる。その後、事業再生を専門とするリヴァンプに移り、そこから化粧品ブランド、SONOKOのトップに転身する。これが6年前、33歳のとき。猛スピードでキャリアを重ねて来た、野辺一也さんに話を伺いました。

--自己管理とは 

 「英語ではSelf-Managementですが、Self Produceという意識が強いですね。いつまでに何をしたいのか、そのためにどんな自分になりたいかを考える。そして、そういう自分になるために行動し、成果を確認するというPDCAサイクルを回していく。これが私の自己管理です」

--どんな取り組みを

 「20代の頃は、経営に関するあらゆる知識を身に付けたくて、ITや会計、マーケティング、戦略などの専門書を読むようにしていました。ただ、時間は限られている。だから『本当に良い本しか読まない』と意識して、版を重ねている本を対象に、目次を精査し、自分の時間を投資すべきかどうかをしっかりと吟味していました」

--読み方は

 「本は必ず3回読みます。1回目は、知らないことがあればそのページに付箋を貼り、内容をメモしていく。すると本には無数の付箋が貼られ、分厚くなっていきます。2回目は、自分で書いた付箋を読んでいく。理解しているなと思えば付箋を剥がすし、ひっかかったら周辺を再読し、キーワードなどにまとめて付箋を貼り直す。そして3回目は、残っている付箋をたどりながら、付箋が全てなくなるまで読み返す。こうして3回読むと、その本とその分野についてしっかりと知識が身に付きます」

 「当時はこうした勉強が楽しくて、さまざまな企業の戦略立案や組織改革の推進、M&A(企業の合併・買収)などの仕事の傍らで、移動中や夜の時間を使って200冊以上のえりすぐりの本を読みました。おかげで30代になる頃には、経営におけるどんな分野であっても自信を持てる、しっかりとした知識を得ることができました。しかし、事業再生の現場や現職の社長に就任して以降、こうした知識や経験だけでは足りない領域があると強く感じるようになりました」(次回につづく)

【プロフィル】野辺一也 のべ・かずや  ITから戦略立案、事業再生など経営のさまざまな分野においてコンサルタントとして活躍した後、化粧品ブランドのSONOKO社長に就任。


2013年1月14日「フジサンケイビジネスアイ」掲載
 
 

プロフィール

株式会社ネオレックス
副社長 駒井研司

こまい・けんじ PwCコンサルティング(現IBM)を経てネオレックス副社長。世界79カ国で利用されている自己管理のための無料iPhoneアプリ「MyStats」を発案。

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