プロフェッショナル の自己管理術

第14回

日本の発展支えてきた「ユニー」創業者 西川俊男さん(下)

駒井 研司 2012年10月29日
 

自分を知り、新しいものに挑戦を

 終戦の年に社会人となって以来、戦後日本とともに歩み、東海地域を中心としたドミナント(特定地域集中出店)戦略によって日本で3番目の規模を誇る小売業グループとなったユニーを築き上げた西川俊男さん。前回は「自己管理は自分との戦い」であり、体、頭、心が全て健康でなければならないという話を伺いました。 

--心の健康とは

 「欲にふらふらし、自分を見失ってはいけない。そのためには、自分の中にまっすぐ通った『軸』が必要です。ずっと『お客さまに喜ばれることが生き甲斐』という軸を持って生きてきました。そして、『お客さまに喜ばれるかどうか』を物差しとしてきました」 

--軸を見つけるには

 「軸を得るためには、自分と向き合い、自問自答を続けます。そして失敗を繰り返す中で、自分なりの『これだけは譲れない』というものを探していく。これが軸になる。そして軸を見つけたら、その軸をぶれさせないように鍛錬を続ける。心の健康とは、欲に惑わされず、ぶれないこと。そして心を健康に保つには、仏教の僧が経を唱えるがごとく、何十年にも渡って同じことをやり続けていく『修行』が必要と知らなければなりません」

--より良い自己管理のためのアドバイスは

 「『自分を知れ。そのために、常に新しいものに挑戦しろ。その中で、自分と戦え』これがアドバイスです。40代、50代になると経験を積み、実績もでき、自分に自信を持つようになる。しかし自分への過信が墓穴を掘る。この巨大な宇宙の中の、小さな小さな星に住むたった一人の人間など、どれほどのものか。自分の能力はほんのちっぽけなものであり、だからこそ努力を続け、仲間と力を合わせていかなければならない。こうしたことを知り、どれだけ偉くなっても素直さを失わないことが大切です」 

 「小さな失敗はいくらしても良い。私も数限りない失敗をしてきた。迷うときは原点に戻り、必要なときには一歩下がる勇気を持ち、幾つになっても自分との戦いを続ける。そうして、できるだけ多くの人に、高い志を持って、生き生きと活躍してほしいと願っています」


【プロフィル】西川俊男 にしかわ・としお アピタ、サークルKサンクスを含むユニーグループの創業者。日本チェーンストア協会会長、名古屋商工会議所副会頭などを歴任。

2012年10月29日「フジサンケイビジネスアイ」掲載
 
 

プロフィール

株式会社ネオレックス
CEO 駒井研司

こまい・けんじ PwCコンサルティング(現IBM)を経てネオレックス副社長。世界79カ国で利用されている自己管理のための無料iPhoneアプリ「MyStats」を発案。

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