駒井研司が聞く プロの自己管理術

第5回

楽しんで運営、気づけば経営者に 経営者・渡辺光五さん(1)

駒井 研司 2013年10月28日
 

 技術を学び、経営を学び、数十年の経験を積んで経営者になる人がいる。あるいは熱く起業を志し、若くして社長になる人がいる。一方で「気が付くと経営者になっていた」という人もいる。

 渡辺光五さんは、どのような経緯で経営者となり、どうやってウェバートンという企業を成長させてきたのか。また、その裏にはどんな自己管理があったのか。

 --会社について教えて下さい

 「LAN工事からスタートしました。今は『現場のIT』全般の仕事です。壁に配線を通す工事もしますが、LANの設計や、監視カメラやテレビ会議システムの販売・構築、タブレット端末のセットアップや展開、サーバー構築なども行っています。18年の歴史の中で、できることを広げてきました」

 --実に幅広いですね。取引先はどのような?

 「『二次請け』の仕事が中心で、大手通信会社やIT機器ベンダーといったパートナー企業の現場仕事を引き受けています。全国的なチェーンストアや金融機関、大学、政府機関など現場もさまざまです」

 --経営者になった経緯は

 「大阪市立大学の2部に通っていて、生活のため昼間はずっと働いていました。あるときバイト先の同僚から『新しく仕事を始める人が手伝いを探しているよ』という話があり、条件は『明るくてキレない奴なら誰でもいい』とのこと。3つ年上の社長の荒木一将との出会いでした。初めての仕事はどこかの会社のLAN工事。『会社の床下ってこんな風になっているんだ!』とびっくりしたりで、何だかめちゃくちゃ楽しかったんです。荒木にも気に入ってもらえたみたいで『今度来るときは作業着を買っておいで。領収書もらってきていいから』と言われました。とてもうれしくて、次の仕事の予定もないのに受け取った1万円の日当を持って現場からそのまま店に行き、作業着を買ったことを覚えています」

 「その後荒木と2人で相談し社名を決め、法人を設立しました。まだ、そのときは会社をつくる人を手伝っている感覚でした。でも気付くと学生ながらに10人以上のアルバイトの管理を担当し、仕事を回すようになり、数カ月もすると、社長とともに『自分でつくった会社』と感じるようになっていました」(つづく)


【プロフィル】渡辺光五 わたなべ・こういつ ウェバートン専務取締役。39歳、愛知県出身。学生時代に創業に参画し、社長とともに、経験・知識ゼロの状態から年商10億を超える企業を育て上げた。

2013年10月28日「フジサンケイビジネスアイ」掲載
 
 

プロフィール

株式会社ネオレックス
CEO 駒井研司

こまい・けんじ 自己管理のためのiPhoneアプリ「MyStats」(マイスタッツ)発案者。

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