駒井研司が聞く プロの自己管理術

第31回

無理せず簡単なことから始める 雑誌編集長 山口裕之さん(最終回)

駒井 研司 2014年5月26日
 

 山口裕之さんが編集長を務め、5月に25周年を迎える女性誌「フィッテ」。ネオレックスと共同でiPhone向けにダイエット支援アプリ「ゆるレコダイエット」を開発した。

 駒井 アプリの背景にある山口さんの思いは。

 山口 「何をするか」でなく「続けること」にフォーカスしました。ダイエットのためにすることは、自分で決めてもらえばいい。アプリはただ、続けることだけを応援する。やれた「○」、まあまあやれた「△」、やれなかった「×」という3段階の自己評価を毎日1回記録するだけ。

 駒井 記録するたびにキャラクターが話しかけてくれる。そのキャラが“ゆるい”ことにもこだわりがあった。

 山口 無理しない、簡単なことから始める、楽しむ、といったメッセージを直感的に伝えたかった。キャラの変化やセリフが“続けること”のモチベーションになればと。世の中で一番「失敗しないダイエットアプリ」をつくりたかった。開発に参加した女性メンバーたちのおかげで、良い雰囲気に仕上がっていると思います。

 駒井 「無理せずに簡単なことから」というアプローチは、仕事の効率改善でも英語の勉強でも、何でも応用できそうですね。

 山口 そうですね。家計簿も同じかも。いきなり全ての支出を記録しようとしてもなかなかできない。でも支出の削減が目的なら、まずは毎日のコーヒーをカフェで買わずにインスタントにする。これだけで確実に出費は減るし、コーヒー代の記録だけでいくら節約できたかを知ることができる。

 駒井 いきなり全部を記録するのではなく、一部だけから始めてみる。時間の使い方を改善する場合も、全く同じことが言えると思います。また、3段階くらいのざっくりとした自己評価から始める方法も、応用範囲が広そうです。

 山口 簡単なことを楽しく続けられるようになってから少しずつやることを増やしたり、難易度を上げていけばいい。そうしていればそのうち、とても無理だと思っていたことでも実現できるようになる。

 駒井 そこまで行くと、どんなことでもできるようになりそうですね。ダイエットの成功をきっかけに人生が大きく変わった話を聞きますが、こうして考えると納得がいきます。

                   ◇

【プロフィル】山口裕之 やまぐち・ひろゆき 学研パブリッシング。今年25周年を迎える美容&健康の女性誌「フィッテ」編集長。44歳。福岡県出身。

2014年5月26日「フジサンケイビジネスアイ」掲載
 
 

プロフィール

株式会社ネオレックス
CEO 駒井研司

こまい・けんじ 自己管理のためのiPhoneアプリ「MyStats」(マイスタッツ)発案者。


HP:株式会社ネオレックス

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