駒井研司が聞く プロの自己管理術

第18回

ITのアンバサダーに選ばれる営業マン 堀江賢司さん(3)

駒井 研司 2014年2月17日
 

■引き出しの数だけ良客と出会う

 東京でたった1人の営業活動を始めた堀江賢司さん。「飛び込みしない」「なるべく価格競争しない」「新しいことをする」という3つの方針を決めた。

 --これまで取り組んできたことは

 「“引き出しづくり”です。『こんなことできますか?』という新しい問い合わせを受けたとき、『多分できると思う』ではなく『もうやってます』と応えられるようにする。そうすればスピード感が全然違ってきます。また、『この会社、いろんなことにチャレンジしているんだ』と思われれば、あれこれ相談が舞い込む。言われてからやるのではなく、面白そうなことにどんどん取り組みました」

 --例えば

 「アニメのオリジナルグッズ。タペストリーとか抱き枕とか、さまざまな商品があります。どれくらいの市場があり、どんな企業がいて、何がいくらで売られているのか-。そうしたことを調べた上で生地を調達して印刷し、いろいろ試作しました。他にも、印刷機でつくる壁紙やロールスクリーン、リサイクルできる“エコ横断幕”など。こうした研究や試作が一つずつ“引き出し”になります。引き出しの数だけよいお客さんに出会える。そう信じてきたし実際にそうなってきました。そんな流れの中で、Happy Printers原宿をオープンしました」

 --どんな場所ですか

 「『世界一ワクワクする印刷工場』として昨年オープンした店舗型印刷工場です。誰でもふらっと立ち寄ってプロ用の最新の印刷機を使える。自分のデザインをスマートフォン(高機能携帯電話)の背面に直接印刷したり、洋服やかばんに印刷したり。最近では3D(3次元)プリンターをはじめとして個人のものづくりムーブメントが盛り上がっていて、誰でも利用できる市民工房『ファブラボ』が世界中に急速に広まっています。Happy Printers原宿ではファブラボ同様に、印刷技術やノウハウを閉ざすのではなく開放して、ものづくりを楽しむクリエイターたちと、さまざまな素材や印刷法を楽しく実験し、デジタルプリントの未来をつくっていきたい。20%の時間を好きな仕事に使ってよいという、米グーグルのようなルールを印刷や製造業界も取り入れて既存のものの改善ではなく、新しいチャレンジに使うと楽しくなるなと思います」(つづく)


【プロフィル】堀江賢司 ほりえ・けんじ のぼりや横断幕を印刷・製造する堀江織物の東京ノマド営業所長。36歳。愛知県出身。エバーノートなどのアンバサダーに選ばれている。

2014年2月17日「フジサンケイビジネスアイ」掲載
 
 

プロフィール

株式会社ネオレックス
CEO 駒井研司

こまい・けんじ 自己管理のためのiPhoneアプリ「MyStats」(マイスタッツ)発案者。


HP:株式会社ネオレックス

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