駒井研司が聞く プロの自己管理術

第33回

子供たちには声をかけて接する ラグビースクール講師 楢崎和正さん、松下武司さん

駒井 研司 2014年6月16日
 

講師の話を聞く子供たち。反応はさまざまだが無理強いはしない=東京・都立小金井公園


 ボランティア講師50人が、男女180人の生徒を指導する小金井ラグビースクール。講師の楢崎和正さんと松下武司さんは他のベテランとともに生徒が20人ほどしかいなかったころから10年以上、個性豊かな子供たちの成長を見守ってきた。

 --子供たちにはどう接していますか

 楢崎 とにかく声をかける。「おはよう」と話しかけ、「元気?」と聞く。練習中も「うまくいった?」「頑張れた?」と声をかける。スクールの生徒はみんな、胸に大きく名前を書くことになっているので、200人近い子供がいても名前で呼べます。

 松下 講師だけじゃなく他の保護者も声をかけるので、1回練習に来れば10人、時には20人以上の大人たちに下の名前を呼ばれ、話しかけられる。ラグビーは他競技のスクールに比べて大人の数が多く、父親が中心という特徴がある。学校の先生でも親戚でもない、これほど多くのおじさんたちと接する機会は、他ではあまりないと思います。

 --子供たちの様子は

 楢崎 ちゃんとあいさつできる子はいるし、笑顔で飛びついて来る子もいる。一方で、返事ができない子、目も合わせられない子も多い。でも怒ったり責めたりはしません。もちろん危険な場合や悪いことをしたときなど厳しく叱ることはある。ただ、できるだけ“押し付けない”ようにしています。

 松下 練習も同じ。夢中で楽しく取り組む子もいるけど、全くやる気がなく輪の中に入れず、虫取りしたり、穴掘りしたり、草むしりしている子もいる。でも無理強いしません。

 --なぜ?

 楢崎 以前は、無理やり言うことを聞かせようとしたこともありました。でも、何年も取り組んできて、こうした子たちが高学年や中学生になったときには、いろいろなことがちゃんとできるようになると分かった。無理に何かをさせようとしても、嫌いにさせるだけで逆効果。気長に優しく、声をかけて誘い続ける。するといつの間にか自分のペースで成長します。

 松下 自分の子供なら無理かもしれない。そんなにうまく接することができない。でも講師たちなら大丈夫。怒らず焦らず、飽きずに、代わる代わる声をかけ続けることができます。(つづく)

2014年6月16日「フジサンケイビジネスアイ」掲載


 
 

プロフィール

株式会社ネオレックス
CEO 駒井研司

こまい・けんじ 自己管理のためのiPhoneアプリ「MyStats」(マイスタッツ)発案者。


HP:株式会社ネオレックス

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