駒井研司が聞く プロの自己管理術

第10回

義務でない目的は休みの醍醐味 対談 亀井美佳さん、山崎篤さん(1)

駒井 研司 2013年12月16日
 

 プロフェッショナルは年末年始のような節目の時期や、長期休暇をどう過ごすのか。ビジネスの世界で早くから活躍を続けてきた亀井美佳さんと山崎篤さんに聞いた。

 --年末年始にはどんなことをしますか

 亀井 1年分の予定を立てます。夫と自分の仕事の都合を確認し、どの休みに旅行に行くとか帰省するとか。旅行が好きなので「海外などの大きな旅行を2年に一度」という“協定”を夫と結んでいます(笑)。それから英語と中国語に取り組んでいるので、いつ検定試験を受けるかを決め、それに向けていつ頃からどんな勉強を始めるかも決めます。いつも箱根駅伝を見ながら。とても楽しいひとときですね。「英検1級合格」「朝型人間になる」など、いくつかの目標も設定します。

 --山崎さんも年間の目標を設定しますか?

 山崎 仕事では年間のアクションプランや数値目標を設定しますが、プライベートではしません。ただ、長期休暇ごとに目的の設定はします。まず、読もうかなと思う本をたくさん並べる。あと、思いついたときに書きとめている「いつかやるリスト」を眺めて、休み中にやることを書き出します。お芝居を見るとか、生け花とか。普段やらないことって、何かの気付きや、新しいことを考えるきっかけになるんですよね。ただ、これらの達成は、半分くらいで良いことにしています。

 --なぜですか

 山崎 負担にすると面白くないので。仕事では設定したToDoや目標を必ずやり遂げなければいけません。そしていつも締め切りに追われてしまう。これが一番嫌です。だから休みには「達成しない目標」を持つことを楽しみます。義務でない目的を持つことは、休みの醍醐味(だいごみ)ですね。

 亀井 私も、いつどこに旅行に行くかは決めますが、行って何をするかは決めません。そのときの自分の自由にしておきたい。いつも何かをしていたいし、がんばりたい。でも目標がないと行動できないし、がんばれない。ただ、目標を義務や負担にはしたくないですね。

 山崎 すごく良く分かります。

 --計画は立てる。でも決め過ぎない。自分なりのそのバランスが大切なんですね。(つづく)



【プロフィル】亀井美佳 かめい・みか アプレッソ新規事業開発兼海外展開担当部長。44歳。熊本県出身。

【プロフィル】山崎篤 やまざき・あつし コクヨS&TネットソリューションVUシニアスペシャリスト。40歳。大阪府出身。

2013年12月16日「フジサンケイビジネスアイ」掲載
 
 

プロフィール

株式会社ネオレックス
CEO 駒井研司

こまい・けんじ 自己管理のためのiPhoneアプリ「MyStats」(マイスタッツ)発案者。

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