駒井研司が聞く プロの自己管理術

第30回

「太るための努力」をやめて痩せる 雑誌編集長 山口裕之さん(3)

駒井 研司 2014年5月19日
 

 自分自身も3年前にダイエットに取り組んだ山口裕之さん。ダイエットにおける男女差は、体質よりも考え方や決心にあるという。

 駒井 ダイエット経験を教えてください。

 山口 学生時代に自転車で集金して回るアルバイトで、ずいぶん痩せたことがあります。昔の新聞配達に使うような、あらゆるところが金属でできていてキーキーと音を立てる自転車で夏でもスーツを着て東京23区内をあちこち。すごくきつかった。身長170センチで元は63キロの体重が、バイトの間はずっと58キロでした。ところが就職して毎日夜遅くまで仕事で、運動する時間もなく、昼夜いつも外食で、おまけにビールが大好き-。20代から40代まで体重は右肩上がりで順調に増え続け、気が付くと75キロに。いよいよ“やばい”と思いダイエットすることにしました。

 駒井 スタート地点を63キロとしても20年間で12キロのプラス。しかも40代に入っていたとなると、元に戻すのはとても大変そうですね。

 山口 まず、自宅近くのジムに通って筋肉をつけることにしました。そして、夕食に米を食べることをやめました。ビールはやめられない(笑)。やったことはそれだけで、特につらいこともなかった。最初の1カ月間で3キロ痩せて、その後ゆるやかに元の63キロに戻りました。

 駒井 何だかすごく簡単に聞こえますね。でも確かに僕も大盛りをやめたり、食事を一口残すことを自分に許したりという程度で6キロ痩せました。4年がかりでしたが。

 山口 今の体は今の生活によってでき上がっている。生活を変えれば、必ず体も変わる。まずは「太るための努力」のいくつかをやめるだけでいいんです。

 駒井 面白いですね。確かに「できるだけエスカレーターを使う」「食べ物は絶対に残さない」「テレビの前で寝転んでいる」など、いろいろな“努力”があります(笑)。

 山口 私の場合はそれが、夕食のコメとビールでした。ビールはやめたくないのでコメをやめた。仕事を終えて深夜に帰って、ビールの1本や2本飲みたいじゃないですか。無理をしないで、やめられるものだけやめればいいと思います。(つづく)

                   ◇

【プロフィル】山口裕之

 やまぐち・ひろゆき 学研パブリッシング。今年25周年を迎える美容&健康の女性誌「フィッテ」編集長。44歳。福岡県出身。

2014年5月19日「フジサンケイビジネスアイ」掲載
 
 

プロフィール

株式会社ネオレックス
CEO 駒井研司

こまい・けんじ 自己管理のためのiPhoneアプリ「MyStats」(マイスタッツ)発案者。

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