多言語化を制するものがグローバル化を制する

第13回

ビジネスを多言語化する5つの翻訳手法とは?

上田輝彦 2019年7月17日
 

(1)スタンダード翻訳

「スタンダード翻訳」とは、翻訳会社が提供している最も標準的なソリューションを指します。WIPジャパンによる「日本語→外国語」翻訳の場合、日本語検定1級レベルの各外国語ネイティブ翻訳者が日本語からダイレクトに翻訳し、その後に各言語の運用能力の高い日本人チェッカーが原文と翻訳文をチェックする、というプロセスを標準フローとして実践しており、原文の伝える内容を的確に捉えた「読み手にとって自然な仕上がり」を実現しています。

(2)ドラフト翻訳 


「ドラフト翻訳」とは、ネイティブによる一次翻訳のみを行い、チェッカーによるチェックを省く翻訳ソリューションを指します。スタンダード翻訳に比べて訴求力は低下しますが、スピードとコストを重視する場合や社内に当該言語が堪能なスタッフがいる場合におススメです。

(3) クラウド翻訳

「クラウド翻訳」とは、依頼者と翻訳者をクラウド上でマッチングする翻訳サービスを指します。24時間365日依頼が可能なコストメリットの高い翻訳です。全てのプロセスをオンライン上でできる一方で、入稿・検収・修正などのやり取りを全て依頼者が行う必要があるという手間の面でのデメリットはありますが、ニーズが合えば大変便利なサービスです。おススメはこちら。「クラウド翻訳 訳す」で検索。

(4) ポストエディット

「ポストエディット」とは、機械翻訳で処理した訳文をネイティブチェッカーが自然な表現へと編集する翻訳サービスを指します。原文を参照せず作業するため、他の翻訳手法に比べて品質が不安定ですが、コストを重視する場合にお勧めします。なお、Google翻訳等のAI翻訳は短文では進歩していますが、少しでも文章が長くなると品質が酷くなります。トラブルの元になりますのでAI翻訳の訳文をそのままWEBサイト等に掲載するのは避けたほうが良いと思います。

(5) オンサイト翻訳

「オンサイト翻訳」とは、日常的に一定量以上の翻訳が発生する場合に、派遣。紹介等で翻訳者に社内常駐してもらうことを意味します。ただし翻訳者にはそれぞれ得意分野・専門分野がありますので、該当の言語ができるという基準だけで選ぶとお互いにとって満足のいかない状況を招いてしまうでしょう。まずは翻訳会社に相談してみてください。ヒアリングに基づいてニーズに適した翻訳者を派遣・紹介してもらえます。



以上の通り、翻訳には色んな手法・やり方があります。それぞれのメリット・デメリットを理解して、ビジネスの多言語化に役立てることが重要です。

 
 

WIPジャパン株式会社
代表取締役会長 上田輝彦(うえだ てるひこ)

福井・兼業農家出身。中・高では卓球選手。数学・世界史・世界地理を愛好。上智大学(法学部)在学中、欧州各国や中国等を跋渉、その後、住友銀行(大阪)、英国ケンブリッジ大学大学院留学(歴史学部)を経てWIP創業。オリンピック関連調査を端緒として、多言語および海外市場を対象にした事業のみに特化し現在に至る。「グローバルビジネスほど面白いものはない」が信条。

一般社団法人クールジャパン協議会 専務理事


HP:WIPジャパン株式会社

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