多言語化を制するものがグローバル化を制する
筆者:WIPジャパン株式会社 上田 輝彦
グローバル化の新たな局面を解説するとともに、その波に乗る、あるいはその波に呑み込まれないための方法論を、事例を交えながら論じる
-
第78回 世界の商談ミーティング: ニュージーランド (独断と偏見シリーズ)
ニュージーランドでは裸足で歩く文化があり、ショッピングセンターでも裸足でいることが一般的
-
第77回 世界の商談ミーティング: バングラデシュ (独断と偏見シリーズ)
とにかく非常にフレンドリー、社交的でオープンな性格を持っており、ジョークが大好き
-
第76回 世界の商談ミーティング: パキスタン (独断と偏見シリーズ)
民族服とも言うべき「シャルワールカミーズ」を着て商談に臨むと、大歓迎されるはず(笑)
-
第75回 世界の商談ミーティング: モンゴル (独断と偏見シリーズ)
2023年、堺雅人主演のTVドラマ『VIVANT』で注目度が上がったモンゴル
-
第74回 世界の商談ミーティング: 台湾 (独断と偏見シリーズ)
若い世代を中心に、中国とは異なる民主主義や自由を重視する価値観を持つ人が急速に増えています。一方で、中国大陸のビジネス文化とは類似点が多いです。
-
第73回 世界の商談ミーティング: スリランカ (独断と偏見シリーズ)
おしゃべり大好き、仏教のおかげか、温和でフレンドリーな性格な人が多く、とにかくいい人が沢山なんです(微笑)
-
第72回 世界の商談ミーティング: カンボジア (独断と偏見シリーズ)
小学生でも原付バイクに乗っているカンボジア。多くの人が無免許運転だそうです(笑)
-
第71回 世界の商談ミーティング: マレーシア (独断と偏見シリーズ)
金曜日はイスラム教徒にとって礼拝の日であるため、この日に商談を設定することは避けた方が良いでしょう
-
第70回 世界の商談ミーティング: シンガポール (独断と偏見シリーズ)
シンガポールは華人が多く「食事は済みましたか」とあいさつ代わりに言う人がいます
-
第69回 世界の商談ミーティング: ベトナム (独断と偏見シリーズ)
ベトナムには、朝昼晩、おはよう・こんにちは・こんばんは・さよならまで使える大変便利なあいさつの言葉があります
-
第68回 世界の商談ミーティング: スペイン (独断と偏見シリーズ)
スペイン人にとって何よりも大切なのは個人的な関係。一緒に仕事をしたいと思える人かどうかが重要です。
-
第67回 世界の商談ミーティング: ウクライナ (独断と偏見シリーズ)
世界の商談ミーティング: ウクライナ ロシアからの攻撃に粘り強く抗戦しているウクライナですが、元々、強い独立心を持っており、服従を求められる生活が大嫌いです
-
第66回 世界の商談ミーティング: メキシコ (独断と偏見シリーズ)
世界の商談ミーティング:メキシコ メキシコのトップビジネスマンは、英米の大学を卒業していることが多く、英語を流暢に話すため、言語の壁は比較的低いです。
-
第65回 世界の商談ミーティング: イスラエル (独断と偏見シリーズ)
世界の商談ミーティング: イスラエルイスラエルのオフィスの営業日は、ユダヤ人の場合、日曜~木曜で(金)土休み、アラブ人の場合は土曜~水曜で(木)金休みです(括弧の曜日は営業している場合もあり)。
-
第64回 世界の商談ミーティング: ドバイ (独断と偏見シリーズ)
世界の商談ミーティング: ドバイ 2021年10月1日から2022年3月31日に開催されたドバイ万博。2020年に開催予定だったので「EXPO 2020 Dubai(2020年ドバイ国際博覧会」という名称です。東京五輪と同じですね。
-
第63回 世界の商談ミーティング: ロシア (独断と偏見シリーズ)
世界の商談ミーティング: ロシア 意外に思われるかもしれませんが、実は「親日」の人が非常に多いロシア。意思決定についてはおおむね慎重です。
-
第62回 世界の商談ミーティング: 中国 (独断と偏見シリーズ)
中国のミーティングでは、ランクの高い人から降順に並べた参加者名簿と議論のテーマに関する資料を事前に作成し送っておくことをお勧めします
-
第61回 世界の商談ミーティング: トルコ (独断と偏見シリーズ)
人口8千500万人、99.9%の人が「日本人が好き」と答える世界トップクラスの親日国トルコ
-
第60回 世界の商談ミーティング: インドネシア (独断と偏見シリーズ)
多民族のため、インドネシアには西欧式・イスラム式・ヒンズー式の3種類のカレンダーがあるんです。
-
第59回 世界の商談ミーティング: ナイジェリア (独断と偏見シリーズ)
250のエスニックグループや部族に分かれ、文化・習慣・言語は地域によって異なります。
-
第58回 世界の商談ミーティング: エジプト (独断と偏見シリーズ)
非常に近くまで寄ってきて身体に触っても気にしてはいけません。話をする時の習慣です。
-
第57回 世界の商談ミーティング: カナダ (独断と偏見シリーズ)
カナダ人もアメリカ人も同じだと思っていませんか?
-
第56回 世界の商談ミーティング: タイ (独断と偏見シリーズ)
初めの訪問で取引相手本人に洋酒、受付にはお菓子などを持っていくと高ポイント
-
第55回 世界の商談ミーティング: 湾岸諸国 (独断と偏見シリーズ)
人口のほとんどはアラブ人。家族の誇り、個人的名誉、1対1の個人的関係がビジネスより重要視されます。
-
第54回 世界の商談ミーティング: 英国 (独断と偏見シリーズ)
慎重で口数が少なく、よそよそしいと見られがちな英国人
-
第53回 世界の商談ミーティング: 北欧 (独断と偏見シリーズ)
北欧の人々は概してじっくり考えるタイプが多く、控え目。シンプルなものを好み、大げさで多弁な人はあまり信用されません
-
第52回 世界の商談ミーティング: 韓国 (独断と偏見シリーズ)
韓国では、1歳でも年上であれば年長者に対する尊敬は日本以上(つまり世界一!)
-
第51回 世界の商談ミーティング: オランダ (独断と偏見シリーズ)
オランダ人は相手が子供であろうともまっすぐ相手を見てしっかりとした握手を交わします
-
第50回 世界の商談ミーティング: 南アフリカ共和国 (独断と偏見シリーズ)
ミーティングでの握手は白人、黒人でやり方が違います。白人同士は通常の握手。黒人同士もしくは黒人-白人の場合はまず普通に握手して、その後親指を握り、最後に普通の握手に戻します。
-
第49回 世界の商談ミーティング: オーストラリア (独断と偏見シリーズ)
オーストラリア人のカジュアルさにだまされてはダメ。時間厳守。合理的で意思決定はスピーディ。
-
第48回 世界の商談ミーティング: ブラジル (独断と偏見シリーズ)
一般的に陽気でカジュアルなブラジル人ですが、ビジネスでは控え目派(スーツも)が意外に多く、挨拶の握手は、男性とは会った時、女性とは別れる時によくしています
-
第47回 世界の商談ミーティング: イタリア (独断と偏見シリーズ)
服装には意識の高いイタリア。男性はスタイリッシュなデザインスーツに高価なネクタイ。女性もファッショナブルで上品なデザインスーツで。
-
第46回 世界の商談ミーティング: ドイツ (独断と偏見シリーズ)
ドイツのミーティングでは時間は絶対厳守。参加者との握手は強く握り、軽く会釈しながら行います。参加者が多数の場合は主要人物との握手だけでOK。
-
インドでの最初の挨拶では、男性(および西欧文化に慣れた女性)は握手を交わします。しかし地方で男女が握手をすることは稀です。
-
フランス人との商談ミーティングは時間通りに始まります。最初に名刺交換と紹介などが儀礼的に行われます。使用言語については、英語・仏語のどちらになるか事前に確認し、もし仏語の場合は通訳者を参加させましょう。
-
第43回 世界のスペイン語: お国なまり事情(スペイン VS 中南米)
お国なまり事情(スペイン VS 中南米) 世界21カ国で4億8千万人以上が今日もスペイン語で会話しています。世界で話されているスペイン語は厳密に言うと7種類あります。
-
第42回 世界の英語: お国なまり事情(英国・ウェールズ編)
お国なまり事情(英国・ウェールズ編) イングランドと全く異なる文化をもつウェールズ。ケルトの特色を色濃く残し,その言語も英語と全く違います。
-
お国なまり事情(香港編) 香港英語は英国英語に近いとよく言われます。
-
第40回 世界の英語: お国なまり事情(英国・スコットランド編)
お国なまり事情(英国・スコットランド編) 英国での好感度ナンバー1!「上品ながらも嫌味がない」と、英国全土の労働者階級にも上流階級にも人気があるのがスコットランド人訛り。
-
お国なまり事情(シンガポール編) 東西貿易の中継地として発展し、イギリスの植民地となったシンガポール。
-
お国なまり事情(インド編) インドにおける英語の歴史は古く、インド人同士の会話では英語をよく使います。
-
お国なまり事情(アイルランド編) 元々アメリカはアイルランドからの移民が多かったこともあり、今の米語発音の基礎は彼らの影響を受けています。
-
第36回 世界の英語: お国なまり事情(ニュージーランド編)
お国なまり事情(ニュージーランド編) 羊より人の数の方が少ないといわれるニュージーランド。観光地として日本人にも大人気。
-
お国なまり事情(オーストラリア編) グッダイマイト!日本でも旅行先として人気の高いオーストラリア。最近都市部や若い年齢層の間で強い方言が見られなくなってきたとはいえ、まだまだオージーイングリッシュと呼ばれる英語は健在。
-
お国なまり事情(カナダ編) 仏語が公用語となっているケベック州や、ニューフィーといわれる独特のなまりがあるニューファンドランド州など、地方によっては強いアクセントをもつエリアもありますが、歴史的にはイギリス、地理的にはアメリカの影響が強いカナダでは、全般にクセがなくニュートラルで理解しやすい国際標準的な英語が使われています。
-
お国なまり事情(アメリカ編) アメリカには英国のような複雑な方言分布はありませんが、エリアや人種によりさまざまなバリエーションがあります。
-
第32回 世界の英語:お国なまり事情(英国・イングランド編)
お国なまり事情(英国・イングランド編) 現在の標準英国英語は、もともとイングランド南部(およびロンドン)の教養ある人々によって話されていたアクセント。
-
通訳と翻訳、通訳者と翻訳者。この間には、役割と業務内容に明確な違いがあります。
-
第30回 英語が苦手だからといって、海外との会議を避けていませんか?
海外とのビジネスチャンス、通訳者を利用することで、コミュニケーションの壁を取り除き、ビジネスの可能性を広げることができます。
-
第29回 通訳サービス、使ったことありますか?:海外開催のセミナー受講
海外で開催されるセミナーや会議に参加する際、言語の壁が大きな課題となることがありますが、ネット環境さえあれば、自分のスマホ上でZoomを立ち上げ、通訳者に通訳してもらうことで簡単に解決できます。
-
最近、オンライン会議の場においてもセクハラに該当する行為が問題になっています。
-
第27回 通訳サービス、使ったことありますか?:逐次通訳と同時通訳
逐次通訳の場合は、発言を1~2分間程度で区切るようにしましょう。同時通訳の場合は、早口になりすぎないように話してください。
-
第26回 通訳サービス、使ったことありますか?:通訳者が分かるように話す
訳者は、発言の内容を理解して初めて、正しく円滑な通訳をすることができます。正確で正しい日本語で話すことで、より効果的に通訳者に内容を伝えられます。
-
第25回 通訳サービス、使ったことありますか?:事前打ち合わせが成功のカギ
通訳を依頼する際は、会議が始まる前に通訳者が関係者に質問をする時間をできるだけ設けるなど、事前の打ち合わせをすることを強くお勧めします。その方が通訳の品質が向上するからです。
-
第24回 通訳サービス、使ったことありますか?:事前の情報提供が不可欠
通訳者は、会議参加者の発言をできるだけ正確に伝え、双方のスムーズなコミュニケーションを実現するために最大限の努力を払います。したがって、議題、会議目的、参加者/講演者に関する情報、これまでの経緯、専門用語などを把握する必要があり、事前準備において、お客様のご協力が欠かせません。
-
第23回 通訳サービス、使ったことありますか?:同時通訳は2名
通訳には「逐次通訳」「同時通訳」がありますが、20-30分を超える同時通訳の場合は、通訳者2名が必要になります。なぜなら、同時通訳は、高い集中力が求められ、途中で交代しなければならないからです。通訳の交代のタイミングについても事前に通訳者と必ずお打ち合わせください。
-
第22回 通訳サービス、使ったことありますか?:通訳者の労働条件
1日に8時間を超える場合、休憩、終了時間と延長について
-
第21回 2022年4月 WIPニュースレター Think More Globally
1. 社長よりごあいさつ 「いつもお世話になっています」 2. 世界のオンラインミーティング:トルコ 3. 翻訳プロセスで意外と大切な「申し送り」とは? 4. WIPライブラリー:今月のおススメ本
-
第20回 2022年3月 WIPニュースレター Think More Globally
1. 社長よりごあいさつ 「いつもお世話になっています」 2. 世界のオンラインミーティング:ロシア 3. 海外の競合会社、どのように調査するか? 4. WIPライブラリー:今月のおススメ本
-
第19回 2022年2月 WIPニュースレター Think More Globally
1. 社長よりごあいさつ 「寒中お見舞い申し上げます」 2. 世界のオンラインミーティング:中国 3. 本当に実力のある翻訳会社の見分け方とは 4. WIPライブラリー:今月のおススメ本
-
第18回 2022年1月 WIPニュースレター Think More Globally
1. あけましておめでとうございます!2022年は大荒れになりそう 2. 多言語・インテリジェンスで課題解決提案をする会社へ 3. その英語で大丈夫? 街中で見つかるおかしな英語
-
第17回 2021年8月 WIPニュースレター Thin More Globally
1. 社長よりごあいさつ 「暑中お見舞い申し上げます」 2. 海外展開したい経営者105名に聞きました 3. 世界の商談ミーティング ― 豪州 ― 4. ワンストップで利用できる動画字幕翻訳サービスを開始
-
1. コロナなかりせば、今月24日東京五輪開会式でしたね 2. そもそも、なぜ私たちが翻訳サービスを始めたのか、という話 3. BOOK Review:「日本語が世界を平和にするこれだけの理由」 4. “social” :「社会」という訳語の前に「人と人が会うこと」を想像したい
-
連休中はWEBブラウザから注文できるクラウド翻訳がおススメです
-
第14回 ビジネスを多言語化するには何をどうすればいいのか?
ひとまずのゴールは、4~5言語で日本語と同等のオペレーションができるようになること。そのための第一歩として、ウェブサイトや会社案内など自社が発信するツールを日本語以外でも用意すること。
-
「翻訳」には色んな手法があり、それぞれに一長一短があります。
-
もし日本語市場以外での事業機会獲得にご関心がおありでしたら、まずは売上の1%を多言語化に投資することをお勧めします。きっと十分なリターンが得られるでしょう。
-
短い文章であれば精度が良くなっているが、長い文章、ニュアンスや感情に響くような表現が必要なものについてはまだまだ誤訳や訳抜けが多い。今後も人の手を介する翻訳の必要性がある。
-
貴社のビジネスを多言語化するとどんなことが起きると思いますか?もし日本語市場以外の売上増にご関心がおありでしたら、売上の1%を多言語化に投資することをお勧めします。打ち手は沢山あります。経営戦略の次元から考え、手間・コストがかからず期待効果が高い項目から着実に展開していきましょう。
-
2016年6月現在、世界のインターネットユーザーは約36億人、そのうち英語が約9.4億人(全体の26%)、英語以外が26.6億人(全体の76%)。非英語のユーザーの絶対数が圧倒的に増えている。日本企業は英語で何でも済ませる時代が終了していることに早く気付かなければならない。
-
世界の言語を話者の多い順に並べると、日本人には馴染みのない言語が上位にたくさん登場する。 ほとんどが南アジアや東南アジアで使われている言語で、これまでは話者が多いものの一人当たりの所得が低く経済的に注目されてこなかった。しかしこれらの言語が使われている国/地域の多くは、将来的に経済成長が見込まれており、になると予測されている。その流れが鮮明になるにつれ、個別の言語でマーケティングを展開する必要性が高まるだろう。
-
世界には約3千から8千の言語があると言われているが、そのうち90%が今世紀中に絶滅すると予測されている。言語は話者が百万人以上いないと衰退に向かうと言われているが、絶滅危惧種の保護が盛んな生物と異なり、言語の保護には世界の耳目が集まっていないのが現状だ。経済的なメリットがない言語は繋ぎ手が見つからないが、言語の多様性が失われるということは、生物的な多様性が失われることにもつながる。少数言語の保護についても、「私たちに何ができるか」という感覚を養うべきではないだろうか。
-
世界には様々な言葉があり、言語ごとに、モノ・色・感情・天気・動植物・食べ物の呼び名が違う。加えて、周辺世界の「区別」「切り取り方」も変わる。このように、言語によって、見ている「世界」が違う。「区別」が違う。「切り取り方」が違う。つまり、「世界」をどう見ているか、が違うということ。それぞれの言語ごとに、日常的に重要で身近なものについては極めて豊かな「世界」がある。
-
グローバル化に対応し、新たな事業機会を発見・獲得するには具体的にどのように動けばいいのだろうか?そのための最強にして必須の戦略が「多言語化」であり、その要諦は、「自分の伝えたい内容を、相手の言語特性・文化慣習・状況などに最適な形にする」ことである。言語や文化によって、世界の切り取り方は異なるので、単に直訳するだけであったり文法的に正しかったりするだけでは、コミュニケーションとしては不十分となる。 「自分が伝えたいメッセージや価値は何か」という点に立ち返り、「そのメッセージや価値は、相手の言葉や価値観においてはどうすれば伝わるか」を考えることが肝要である。
-
視野を柔らかくするとは、いろいろな立場から物事を捉える・考えることを意味する。 人間は誰しも、自分が生まれ育った環境やこれまでの経験に囚われがちで、相当意識していないと、ついつい自分の慣れた視点のみで物事を判断しようとしてしまうが、多言語化によって、視点を柔らかくする習慣を身に付けることができる。 多言語化に取り組むことでこのような差異に気づくこと、それは自分の視点の数を増やし、価値観を柔軟で豊かなものにしてくれる。そしてそのような視点や価値観を持つことで、既存の製品やサービスへの見方も変わり、新たな提供方法が思いつく可能性が高まるし、新たな提供価値を見出せる機会も増えるだろう。
-
「視野を広くする」とは、例えば、自身の事業領域とは異なる事業領域のこと、自身の市場とは異なる市場のことなどにも関心を持ち、知ろうとすることである。視野を少し広くするだけで、新たな投資をせずとも業績にプラスになるアイデアはたくさん見つかる。さまざまな市場や業界に関心を持ち、自社の提供価値とそれらを組み合わせたらどうなるかという思考実験を繰り返すことが大切だ。
-
グローバル化をチャンスとして捉え、活用するには、「視座を高くする」「視野を広くする」「視点を柔らかくする」の3つの考え方を習慣づけることが肝要だ。そしてこれらは、むしろ、これからも国内だけで事業なり活動なりを続けていくことを想定している方にこそ、グローバル化の波に翻弄されないように心がけてほしいスタンスである。
-
グローバル化の新たな局面を解説するとともに、その波に乗る、あるいはその波に呑み込まれないための方法論を、事例を交えながら論じる
WIPジャパン株式会社
代表取締役会長 上田輝彦(うえだ てるひこ)
福井・兼業農家出身。中・高では卓球選手。数学・世界史・世界地理を愛好。上智大学(法学部)在学中、欧州各国や中国等を跋渉、その後、住友銀行(大阪)、英国ケンブリッジ大学大学院留学(歴史学部)を経てWIP創業。オリンピック関連調査を端緒として、多言語および海外市場を対象にした事業のみに特化し現在に至る。「グローバルビジネスほど面白いものはない」が信条。
◆ 一般社団法人クールジャパン協議会 専務理事
Webサイト:WIPジャパン株式会社