多言語化を制するものがグローバル化を制する

第11回

AI翻訳はどこまで優秀か?

上田輝彦 2019年7月2日
 

内部の情報共有やちょっとした情報分析程度の用途であれば、AI翻訳は劇的な生産性向上をもたらし始めています。

例えば「Google翻訳」は2016年からニューラル機械翻訳を実装していますが、従来の機械翻訳のレベルから離れて急速に進化しています。現在、英語と欧州言語、日本語と韓国語など、言語の構造が比較的近い言語間の翻訳についてはかなり高い水準の精度を発揮し始めています。

しかし、言語間に距離のある、日本語と英語、日本語と中国語の翻訳は、主述が明確かつ簡易で短い文章であれば、かなり精度が良くなっていますが、長い文章となると、質が急に落ち、訳抜けも生じるなど、ビジネスで使用するにはまだまだ厳しいのが実情です。

ニュアンスや感情に響くような表現が必要なものや、精密さが求められるコンテンツについては今後も人の手を介する翻訳の必要性があるでしょう。

 
 

WIPジャパン株式会社
代表取締役会長 上田輝彦(うえだ てるひこ)

福井・兼業農家出身。中・高では卓球選手。数学・世界史・世界地理を愛好。上智大学(法学部)在学中、欧州各国や中国等を跋渉、その後、住友銀行(大阪)、英国ケンブリッジ大学大学院留学(歴史学部)を経てWIP創業。オリンピック関連調査を端緒として、多言語および海外市場を対象にした事業のみに特化し現在に至る。「グローバルビジネスほど面白いものはない」が信条。

一般社団法人クールジャパン協議会 専務理事


HP:WIPジャパン株式会社

同じカテゴリのコラム

革新ビジネスアワード2019表彰式&交流会参加者募集
キーワードからコラムを検索する