Indo Watcher
筆者:ピーエムグローバル株式会社 木暮 知之
Indo Watcherの編集後記より皆様に様々な情報を発信します。
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一生懸命に話しているのに上手く伝わらない、相手の話が正確に理解できない、という事態は日本人同士でも起きますが、特にインド出身の方とは多いかもしれません。
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インド出身の方とのビジネスで直面する大きな問題のひとつが時間に関する概念の違いです。納期を守らない、会議開始時刻に姿を現さない、議題と関係のない話を延々と続けるなど、どれもビジネスにおいては悪習と言えます。
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インド出身の方と仕事をされると、問題点や課題についての報告が遅れたり報告そのものがなかったりする場面に遭遇することがあるかもしれません。これは彼らの価値観や商習慣が関係しています。
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モディ首相が「メイク・イン・インディア」構想を打ち上げてから久しくなるが、日系企業の中にもインドへ進出し、工場の設立を検討している企業も少なくないであろう。ところが、いざ日系企業がインドに進出を決めても、肝心の工場用地が確保できない、との話もよく聞く。経済発展が進む中、企業の用地買収のニーズは非常に高いが、それにはインド固有の難しさがある。
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インド人と直接話しても、結構まくしたてられてします経験、ございませんか?ましてや電話会議となると、コミュニケーションを図るのが、より難しくなります。今回はこの、インド人と電話会議の組み合わせについてコメントしたいと思います。
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聞いたこともない言葉に出会う。「ジュガード」(「ジュガール」とも)という言葉だ。これは、ヒンディー語で、「斬新な工夫による応急処置」を意味するそうで、さらには、「倹約精神に富み、柔軟かつ包括的で、大部分はインド人が日々の生活の中で生じる問題を間に合わせで即座に何とかする」、と書いてある。あの日産のカルロス・ゴーンCEOもジュガード・イノベーションを呼びかけているとか。
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インド人とチームを組む方に1つ提案したい。たまには形式ばったキックオフ・ミーティングをやめて、コミュニケーション・ゲームをしてみては如何だろう? 互いの事が良く理解もでき、仕事を進めていく上での重要なポイントが見えてくる。
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インド人と日本人、双方の長所を活かすためには、お互いの役割や短所をしっかりと認識し、チームとして上手く機能する方法を考えるのが得策であろう。インド人が日本流のホテル経営に参画できるのであれば、日本人もインド人と上手く付き合う方法が必ずやあるはずである。
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モディ首相とラジャンRBI総裁、時をほぼ同じくしてインドの政治・経済の檜舞台に登場した。インドにとってはとてもラッキーなことだと思う。今後のインド経済を背負うことになった二人には、ある共通点がある。二人とも頻繁に“改革”という言葉を発する。
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極端な日本文化の社会を、あたかも当然のように他国に押し付けるようなことでは、グローバルな社会では生きていけないのでは、と思ってしまいます。文脈を読まないのが当然、要件に書いてなければ何もしないのが当然、くらいに思った方がいいのでしょう。
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郷に入れば郷に従うことも大事である。インド料理の例のように、それぞれのマーケットや文化に合わせる必要性も出てくる。しかしそれは、あくまで食べる側がインド料理を食べる用意があるからこそできる話である。何もかもをインド人に期待するというのは、日本人がインド料理に和食を求めるようなものだ。グローバルにビジネスをする際には、その場所が日本であっても、グローバルなルールのもとで仕事をしなければならないのは当たり前のことである。
プロフィール
ピーエムグローバル株式会社
代表取締役 木暮 知之
上智大学 比較文化学部卒 ボンド大学MBA
1991年東京銀行入行、ロンドン支店・投資顧問にて活躍した後、2000年にIT業界に転身。
米系ITコンサルタント会社を経て、2005年に日本初のグローバル・プロジェクトのマネジメント専門のコンサルタント会社「ピーエムグローバル株式会社」を創設。以来、数多くのグローバル・プロジェクトの推進に貢献する。
高校時代の留学から始まり、海外赴任、外資系企業での勤務、更にはオフショア開発等での経験から、異文化とのコミュニケーション能力に長け、グローバル・プロジェクトの推進に関しては定評がある。
海外では、外国人向けに日本人と上手く付き合うための「報・連・相」等のセミナーを行う一方、日本人にはグローバルで通用する人材の育成に携わる。
近年ではインドニュースの配信事業「インドウォッチャー」の編集者としても活躍している。
Webサイト:ピーエムグローバル株式会社