落藤 伸夫の 会社千夜一夜

落藤 伸夫
「日本中の会社に元気になってもらいたい。」StrateCutions代表落藤伸夫の強い想いから、連続コラム「倒産企業から事業改善を学ぶ!」はタイトルを変更して「会社千夜一夜(副題「あなたの代わりに貪欲に学ぶコンサルタントからの特別レポート)」としてお送りいたします。「会社を活性化したい」、「地域にもっと貢献できる企業になりたい」、「従業員も一緒に繁栄できる会社にしたい」と願う、中小企業のみならず大・中堅企業にも向けたメッセージです。なお「倒産企業から事業改善を学ぶ!」もサブリシーズとして継続してお送りします。
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第49回 期待によるモチベート
この師走は、モチベート策について考えてみました。今まで一般的に「恐怖によるモチベート策」が用いられてきましたが、逆効果やゲームズマンシップによる弊害などが指摘されていま...
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第48回 「褒める」はモチベート策になるか?
そろそろクリスマスのカウントダウンが始まりました。会社によっては「誰でも5時から男・女(少し古いですかね)」になっている状況ではないでしょうか?いつもだったら「気を引き...
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第47回 モチベーション策を考える
12月に入って本格的に年末モードに入りました。先回、会社としてはスパート時期なのに働き手が乗ってこないこの時期のモチベーション維持・アップ策について考えたところです。恐怖...
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第46回 年末にモチベーションを維持する
最近は街頭の季節の変わり目が早く、ハロウィーンが終われば街はクリスマスに向かって染まっていきます。筆者が住む街でも11月半ばにはショッピングビルの玄関前に大きなクリスマス...
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第45回 台風19号で被災した中小企業への支援
9月から10月にわたり日本に上陸・接近した台風を原因として関東を中心にした日本の広い地域で大規模かつ深刻な災害が発生しました。被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げま...
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第44回 理解力を高める唯一の方法
子どもにとっても大人にとっても啓発的な本、「Ai vs.教科書を読めないこどもたち(新井紀子)」をもとに、職場で起きている理解力のなさについて考えてきました。この記事をもとに...
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第43回 理解力低下の破壊力
「最近、コミュニケーションが取れなくなってきたなあ」という声を多く聞きます。以前なら野球や歌謡曲など共通の話題をきっかけに話が弾み、そのまま仕事の話に繋げられることが...
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第42回 こんな会議になっていませんか?
「AI vs. 教科書が読めない子どもたち (著者:新井紀子さん)」は、「コンピューターの理解力からすると、人間を追い越してしまう事態は当分、起きない」と結論づける一方で、逆に...
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第41回 理解力について職場の「あるある」
しばらく前に、「AIによって人間の仕事がなくなる」という研究成果が発表され、波紋を起こしました。「コンピューターが人間を駆逐してしまう」という懸念もある中、最近、興味深い...
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第40回 上級マネジメント・チェックリスト
ここまで2回にわたり、吉本興業の「闇営業事件」から見えてきた、同社の上級マネジメントに内在する問題について考えてきました。今回は、皆さんの会社でも活用できる簡易チェッ...
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第39回 吉本興業に必要な上級マネジメント
先回記事で、所属芸人が反社会勢力のパーティー等に参加する「闇営業」をきっかけにバトル化してしまった吉本興業について、その真の原因が「上級マネジメントの不在にある」と指...
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第38回 吉本興業事件の真の原因は何か?
関西のお笑いを発祥とする吉本興業に所属する何人かの芸人が反社会勢力のパーティー等に参加する、いわゆる「闇営業」を行なっていたことが社会の耳目を集めましたが、ここにきて...
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第37回
顧客かつ対戦相手として研修生と向き合う
受講生への深い関心なくしてより良い人材開発、特に研修を考えることはできません。では、どんな関係を結べば良いのでしょうか?「受講生とは間接的な繋がりだから、良い関係も何も...
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第36回
研修の前からスタートする
研修を改善していくには人事担当者と受講生との意識合わせが大切で、このため筆者は研修後に受講生と交流して意見を聞き出していました。事前に研修の目的や目標を伝えることができ...
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第35回
受講生と足並みを揃える
組織の側からと講師の側、人材育成のフィールドに両側から関わる立場に身を置いて痛感するのは「人材育成は、何のために行なっているのか」ということです。「社員に成長してもら...
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第34回
5次元社会で活躍が期待される人材像
筆者はInnovationS-iコラムとして「未掴!」を発行しています。政府は、日本社会が質的に変化することを“Society5.0”を表現して提唱していますが、これは活躍する人材像も変わってくる...
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第33回
今、存在しない人材の育成
計画シーズンが終わって平時に戻ったら「どんな人材を育成したいか」を検討する時間を取りたいというのが、筆者の持論です。前回は「できること」アプローチではなく「あり方」ア...
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第32回
どんな人材を育てようとしているか
史上最長10連休のGWが終わって一週間、だんだんと「平時」に戻ってきたのではないかと思います。「やっと今年のプランが動き始めた。しばらく進捗管理しておけば良い。腰を落ち着かせ...
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第31回
新人研修でカルサバから脱皮する
4月は「新体制がスタートした。頑張っていこう!」という意識が高まりますが、一方で、意外と見落とされがちなのが「新人研修」です。毎年、実施している内容が変わらないのです。研...
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第30回
カルサバ人材開発計画が危険な理由
先号で、人材開発計画を立てるにあたり陥りがちな罠として「カルサバ」をご説明しました。本連載コラムの読者は意図的に手を抜くことはない思いますが、いくつかのパターンを見る...
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第29回
カルサバ人材開発が企業をダメにする
2019年も3月の下旬となり、来年度に向けた人材開発計画が終盤を迎えている頃だと思います。年度内にトップの決裁を得るには、今がまさに努力のしがいがある時だと思いますが、「い...
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第28回
最も困難な人材開発から学べること
「事業承継における2代目社長の人材開発」は、「広範性」、「現場体験の必要性」、「特殊性」、「組織依存性」などから「最も困難な人材育成」と言えそうです。企業の人材開発担当者...
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第27回
最も困難な人材開発から学ぶ
「最も困難な人材開発は、誰を対象としたものだろう?」経営者や士業仲間の議論では「後継者の人材開発」となりました(「二代目社長の育成は、しばらく会社のナンバー2をやらせ...
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第26回
飛躍できる企業を育てる
新年あけましておめでとうございます。本年も元気ある企業を目指して学びを続けてまいりましょう。新年1月1日の日本経済新聞第1面は「つながる100億の脳」、Fuji Sankei BUSINESS-iは「アジ...
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第25回
孫社長の飛躍の秘密
今月19日「平成最後の大型上場」との呼び声も高くSoftbankが東証1部に上場しました。孫社長は、どんな「魔法」を使って一代でSoftbankをここまで発展させることができたのでしょうか?今...
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第24回
カルロス・ゴーンの2つの教訓(2)
有価証券取引法違反などの疑いで逮捕されたカルロス・ゴーンから陰陽両面の教訓が得られると思います。先回は陽の教訓を考えてみました。彼の成功要因は「合理的なマネジメント」と...
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第23回
カルロス・ゴーンの2つの教訓(1)
カルロス・ゴーンが有価証券取引法違反などの疑いで逮捕された事件は日本中を震撼させました。ゴーンが受け取ったとされる報酬や、そのうち有価証券報告書に記載されなかった金額の...
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第22回
人材難を乗り越える人材育成教育
「穴を埋める人材育成」と「改善を目指す人材育成」という方法で人材難を乗り越えようとする時、教育から始めようとすると効果が出ない、もしくは逆効果になる可能性があります。...
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第21回
人材難を乗り越える人材育成の方法
人材難を乗り越えるには「穴を埋める人材育成」と「改善を目指す人材育成」という方法でアプローチできるかもしれません。この方法を活用することで「いつ、誰が会社を辞めてしまう...
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第20回
人材難を乗り越える人材育成
最近、人材難が強く叫ばれています。中小企業の倒産は、これまで数年間減少傾向でしたが今年は増加に転じる可能性が高く、その原因は人材難と言われています。確かに、筆者がご支援...
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第19回
目指せ!新ビジネスモデル
最近、注目した記事があります。10月1日のFuji Sankei Business i トップ記事は「ドローン物流 ANAのやる気」でした。国土交通省と環境省が連携募集した「ドローン(小型無人機)物流」実...
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第18回
人手不足にどう対応するか
現在、人手不足が非常に問題になっています。もともと人材の確保が難しい中小企業では、この問題は非常に深刻で、筆者の周囲にも困っている企業がたくさんあります。今回は、人手不...
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第17回
起業家が犯しやすい間違い
中小企業支援の仕事に関わっていると、今や、起業者への支援を欠かすことはできません。国も力を入れて起業者を応援しています。一方で、起業者の状況は決して順調とは言えません...
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第16回
挨拶できてもダメなお店・企業
元気な中小企業、いや大企業も含めて、そういう企業に働く人々の表情は明るく、大きな声で挨拶していると感じられます。実際、大きな声での挨拶が大流行で、取り組んでいない会社・...
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第15回
コラム名変更に込めた想い
本コラムはこれまで「倒産企業から事業改善を学ぶ ~元倒産審査マンが教える繁栄企業へのメソッド~」としてお送りしてきましたが、今回から名称を改めて「会社千夜一夜 ~あなた...
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第14回
従業員を軽視した工場のケース
事業は「労働集約型」と「資本集約型」の2種類に分類され、「労働集約型ビジネスの場合には従業員満足が大切だが、資本集約型の場合には最新の機械・設備の充実がポイントである」...
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第13回
準備で忙しかった先生のケース
起業支援する多くの方々が「多くの士業・先生業が創業するが、その多くがかなり短い期間で廃業に追い込まれている」と指摘しています。「知識もあり、判断力もある人たちなのに、な...
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第12回
経理の疎さが危機を招いたケース
「企業経営には経理が不可欠」という言葉を耳にする時があります。簿記の知識が必要だという意味ではありません。でも、儲かっている企業の社長さんはほとんど例外なく「経理」につ...
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第11回
周囲を蹴落としたら自分の所在もなくなってしまったケース
地方のみならず大都市圏でも「シャッター街」問題は深刻です。減りゆくお客様を「自分だけは確保したい」と考える気持ちも理解できますが、多くの場合、それは回り回って自分の首を...
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第10回
お金の使い方でサラリーマンから卒業できなかったケース
サラリーマンを「卒業」して独立起業する方が増えている動きには、中小企業数が激減している中、日本経済を支え、子供達の世代に元気な社会を引き継いでいく原動力として、とても...
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第9回
事業承継への消極性が企業の持続力を奪ってしまったケース
事業承継を考えてもおかしくないお年頃の社長さんとお話をすると「事業承継するかどうかは自分では決められない。後継者候補が『会社を継ぎたい』と言ってくれるまで頑張るしかない...
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第8回
二代目の多店舗戦略が裏目に出たケース
現在、政府が事業承継を強力に後押ししています。二代目候補が「これならいける」と考えるビジネスモデルを描き、それを前提に事業承継するのは、とても望ましい姿です。しかし、そ...
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第7回
リスケ後に安穏としてしまったケース
倒産審査マンとして多くみかける倒産パターンの一つに「リスケ後、返済を再開せざるを得なくなった時に資金ショートしてしまう」があります。「もともと返済できなかったからリスケ...
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第6回
消極投資で自分を窮地に追い込んでしまったケース
「堅実経営」は尊敬すべき経営の姿ですが、最近はバランス感覚が必要なようです。顧客の求める製品・サービスの提供や業務の効率化などに必要不可欠な投資を怠ると、自らを窮地に追...
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第5回
自信を持った二代目社長のケース
今、日本の企業数が急激に減少しており、その原因の一つとして経営者の高齢化などによる廃業が挙げられています。事業承継には「後継者不足」「株式の承継」などの問題もありますが...
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第4回
経営改善に踏み込めなかったケース
抜本的な経営改善に努めなければならない企業の最大の敵の一つに、「素人からの甘い助言」があるかもしれません。例えば、瀕死ともいえる企業でもインターネットのホームページを改...
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第3回
金融機関を渡り歩いて事業改善を怠ったケース
特定の金融機関からの借入が増えて「支店長決裁」限度を超えると「本部審査部決裁」となりますが、この場合は提出を求められる書類が増えたり、事業計画書を求められる場合がありま...
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第2回
仮説に固執して事業改善のタネを見付けきれなかったケース
倒産企業を多数、審査していると、「なぜ、手が付けられなくなる前に事業改善に取り組もうとしなかったのだろう?」と思う案件に遭遇することが少なくありません。仔細に調べていく...
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第1回
事業改善して繁盛企業になれる方法を倒産企業から学ぶ
2018年を迎えるにあたってStrateCutionsでは、StrateCutionsらしい、しかし今まで行なっていなかった新しい取組みを行うことにしました。代表者である落藤が前職で「倒産審査マン」だった間に...
プロフィール
StrateCutions
代表 落藤 伸夫
1985年中小企業信用保険公庫(日本政策金融公庫)入庫
約30年間の在職中、中小企業信用保険審査部門(倒産審査マン)、保険業務部門(信用保証・信用保険制度における事業再生支援スキーム策定、事業再生案件審査)、総合研究所(企業研究・経済調査)、システム部門(ホストコンピューター運用・活用企画)、事業企画部門(組織改革)等を歴任。その間、2つの信用保証協会に出向し、保証審査業務にも従事(保証審査マン)。
1999年 中小企業診断士登録。企業経営者としっかりと向き合うと共に、現場に入り込んで強みや弱みを見つける眼を養う。 2008年 Bond-BBT MBA-BBT MBA課程修了。企業経営者の経営方針や企業の事業状況について同業他社や事業環境・トレンドなどと対比して適切に評価すると共に、企業にマッチし力強く成果をあげていく経営戦略やマネジメント策を考案・実施するノウハウを会得する。 2014年 約30年勤めた日本政策金融公庫を退職、中小企業診断士として独立する。在職期間中に18,000を超える倒産案件を審査してきた経験から「もう倒産企業はいらない」という強い想いを持ち、 企業を強くする戦略策定の支援と実行段階におけるマネジメント支援を中心した企業顧問などの支援を行う。
2016年 資金調達支援事業を開始。当初は「安易な借入は企業倒産の近道」と考えて資金調達支援は敬遠していたが、資金調達する瞬間こそ事業改善へのエネルギーが最大になっていることに気付き、前向きに努力する中小企業の資金調達支援を開始する。日本政策金融公庫で政策研究・制度設計(信用保証・信用保険制度における事業再生支援スキーム策定)にも携わった経験から、政策をうまく活用した事業改善支援を得意とする。既に「事業性評価融資」を金融機関に提案する資金調達支援にも成功している。