Catch the Future<未掴>!
筆者:StrateCutions (ストラテキューションズ)グループ 落藤 伸夫
本コラムは正式名称 “Catch the Future!”、略して 「未掴(みつか)!」と称します。略称の意味はズバ リ副題としました。「未来は来るものではない、掴むものだ。取り逃がすな」というメッセージです。
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岸田前首相が辞任、石破氏が自民党総裁そして第102代総理大臣となりました。新政権には様々な期待が寄せられていますが、本シリーズコラム「未掴」からも期待をまとめたいと思います。
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明治期以降の歴史を概観すると、日本が未掴を掴むために外貨獲得力を身に着けるべく尽力し、その力を発揮してきたことが分かります。今回は、これから日本がどんな形で外貨を稼げるようになるかを考えてみます。
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今後の日本について「何をしなくとも時間が経てば、今は海外諸国で実現している明るく溌溂とした生活が手に入る」とは考えることができるでしょうか?もしそうでないとするなら、何が必要なのでしょうか。今回は、この点を考えてみます。
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パリ・オリンピックが閉幕しました。日本をはじめとした世界中のアスリートたちによる力強くも華麗なパフォーマンスに魅了され、勇気を与えられた3週間だったと感じています。前回記事ではフェンシング会場となったグランパレ(Grand Palais)から、約120年前の日本が躍進する出発点を考えました。今回は、これを敷衍して今について考えてみます。
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オリンピック大会がパリで始まりました。連日の日本チーム・選手の活躍には目を見張るものがあります。その中で一点、本筋とは違うのですが、フェンシング会場となったグランパレ(Grand Palais)に目を惹かれました。日本が躍進する出発点について、想いを馳せたのです。今回は、このことについてお話しさせて頂きます。
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ポスター問題で大きな話題となった東京都知事選挙が7月7日に投開票されました。件の掲示板はこれから撤去されますが、今回の事件から日本の実態について考えさせられたと感じています。今回は今後に目指すべき方向性について考えていきます。
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6月20日に東京都知事選挙が告示となりました。今回は選挙とは関係のないポスターが掲示板に大量に貼られた事態がクローズアップされています。今回はこの問題をもとに、根底に流れるトレンドについて検討します。
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先週、鶴田東洋彦さんによる『「昭和の経営者の気概に学ぶ」~経済記者から見た“経営者の姿”~』講演での気付きをお伝えしました。経営者の気概にどれほどの力があるのか。今回はその点を考えていきます。
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先日、鶴田東洋彦さんによる「昭和の経営者の気概に学ぶ」~経済記者から見た“経営者の姿”~という講演(InnovationS-i主催)をお聞きました。往年、世界一と謳われた日本の競争力が今や35位にまで転落した理由について、鶴田さんは「経営者の気概の問題」と断じました。今回はこの話題から、これからの日本を考えていきます。
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「日本の中小企業は生産性が低い。企業は規模が大きい方が生産性が高くなるので統合させた方が良い」という意見がある一方で、「中小は大企業に負けない勢いで改善やイノベーションに取り組んでいるが、取引先に吸い上げられているだけなのだ」という意見もあります。後者の意見によるなら、これからどんな取組ができるか、考えていきます。
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日本の産業構造、特に中小企業の位置付けをどう見るかは、日本が今後発展できるか、あるいはせっかく持つ宝を潰してしまうかに大きく影響します。三村明夫さんの「私の履歴書」記事から、中小企業をどのように位置付けられるかを検討します。
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明るい今後を迎えるためには現在の適切な把握が必要と考えられます。資本主義は「お金がモノを言う」資本主義1.0から「不足しがちなお金を集めるのが上手な者が勝利者になる」資本主義2.0、そして「新しいビジネスをイノベーションできるリーダーが主導する」資本主義3.0と進化を遂げてきたと考えられます。今回はこの点を、もう少し掘り下げて考えてみます。
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今後を明るいものにできるのかどうかは、今をどのように捉えるかによるところ大だと思われます。世の中が今、本当は従来とは違った道を進んでいるのに、従来と同じ道を進んでいると信じ、従来の道を早く効率的に進む方法を採っていたのでは、上手くいかないことは確実です。「こんなはずではなかった」と臍を噛む可能性さえあります。今回は今がどんな時代なのか、考えてみます。
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日経平均株価がバブル期の最高値を超え4万円の壁も突破して話題となり、投資への関心が高まっていると感じられます。一方でGDPの低迷などを見ると「これで日本は失われた〇年から脱却できる(できた)」と考えるのは早計な印象があります。この状況を打破するには何ができるか?今回も考えていきます。
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2024年2月22日に日経平均株価(Nikkei225)がバブル期を超えて過去最高額を超えたと話題になっています。「これで日本は失われた〇年から脱却できる(できた)」と考えることができるのか?それは難しいと考えられます。今回は、このような状況を打破する方向性について考えていきます。
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世界中が成長し、中には飛躍といえる発展を遂げている中で日本はなぜ「失われた〇年」記録を更新中なのか?その理由の一つに「思考法」があると考えられます。今回はこの点について考えていきます。
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令和6年を飛躍の年にする、いや飛躍が継続する年々のスタートにするためにはイノベーションがポイントとなるとお話しているところです。量子コンピューターの実用化や全く新しいエネルギー源の開発等、基礎研究から花開かせる「ビッグなイノベーション」も大切ですが、既存を活用して新しい価値を生むイノベーションを生むこと、敢えて言えば量産と言えるレベルで生めるようになることがポイントになると考えられます。今回は、この点について深堀して考えていきます。
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不安な雰囲気の中で2024年が幕を開けました。不安要素が渦巻く中で我が道をしっかりと切り拓いていくためには何が必要か?自分たちの中に力強いポジティブ要素を育てていくことが決め手になると思います。今回は高い付加価値を実現するイノベーションについて考えていきます。
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2024年がスタートしました。新年早々に令和6年能登半島地震や羽田空港での日航機と自衛隊機が接触事故が発生するなど波乱の幕開けです。私たちは困難な状況にある方々を支える一方で、私たち自身の取組をしっかりと行って社会を支えたいと考えています。ポイントは高付加価値で、それを実現するノウハウを身につける方法を考えていきます。
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ビジネスの世界における今年のキーワードとして生成AIを外すことはできないと思います。一方で「新しい資本主義」を上手く泳ぐために求められる新しい価値の創造を生成AIで行うことはできるか?工夫が必要と考えられ、今回はその点を考えていきます。
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今、「新しい資本主義」について考えています。資本主義は今と昔で大きく変化しています。その世界で生きていく方法の一つに、自らが提供する製品・サービスの価値を高めるアプローチがあります。今回は「価値を付加していく」ツールを考えます。ChatGPTなど生成AIです。
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新しい資本主義では、ある商品を開発した時に「良いモノができた。欲しがる人が多いだろう」と考えて売り出すのと、「これにどんな価値を付け加えると、より高い価格で買ってもらえるか」まで考えて工夫してから売り出すのでは、売上高や利益が格段に違ってきます。今回は、価値をどんどんと付け足していく方法について考えます。
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前回、新しい資本主義ではお客が「買いたい!」と考えるよう商品の「付加価値付け」と「価格付け」が重要になると考えました。これがマーケティングの根幹機能になってくるとも考えられます。今回は前者の「付加価値付け」について、より掘り下げて考えてみます。
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このところ新しい資本主義について考えています。資本主義が新しくなったとの言葉は、以前は「お金が限られていた」ところ、今では「資本家が自由に作り出せると言えるほど自由度を増し、溢れかえった状況にある」という変化を示していると考えられます。これにより買ってもらうことが「限られたお金の争奪戦に勝つ」という意味合いから、別のものへと変化してきました。今回も、新しい資本主義におけるマーケティングについて深堀して考えていきます。
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お金が少ない以前の資本主義ではコストを積み上げて価格を決めるのが常識でしたが、新しい資本主義では資本家や高額所得者が「この商品の特徴や性能、品質、こだわりへの対応などが素晴らしい。是非とも手に入れたい」と考えるような商品なら「コストの総額プラス穏当な利益」よりはるかに高い価格が歓迎されるようになります。今回はこの点を掘り下げて、日本の泳ぎ方を考えていきます。
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先月「新しい資本主義」について「お金が変わった」という観点から分析しました。これまで「お金」は政府等が発行・管理していましたが、今や資本家自身が増やしたり収縮させたりできるものになっています。このため政府等の管理が行き届かず、資本家の意図(敢えて言えば「欲望」)がストレートに反映される世の中になってきたと感じられます。今回はそのような世界で、日本はどのように泳いでいけば良いかを考えていきます。
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最近「新しい資本主義」という言葉を耳にすることが多くなってきましたが、その意味は分かっているようで分かっていないのではないかと感じられました。前回は新しい資本主義について「お金が変わった」という観点から分析し得るとの提案を行いました。今回は、それから得られる示唆について考えてみます
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バブル崩壊から30年が経とうとする今、なかなか経済を復調させられない現実を「失われた10年(20年)」と表現し、今や「失われた30年」となる可能性を否定できない状況です。これを打破したいとの意図を込めてか「新しい資本主義」という言葉を耳にすることが多くなってきました。今回は、それについて考えてみます。
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最近話題のChatGPTは “Society5.0”を垣間見せてくれます。それが「自働化」軸が加えられた5次元社会であることを赤裸々に示してくれるのです。今回はそこから学ぶ5.0社会の「肝」について考えます。
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現在、社会が新しいフェイズ“Society5.0”に移行しつつあることを以前にお話ししました。Society5.0とは「未来投資戦略2018」で明らかにされた概念です。5.0社会になることの意味について、最近話題のChatGPTから端的に垣間見ることができると思います。今回はこのことを考えてみます。
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日本がFutureを掴むにはイノベーションのタネが多産される必要があり、その役割を果たす上で中小企業に期待が寄せられると、前回に考えてみました。人類が生まれて以来、今まで、イノベーションと言われるものはほとんど中小企業(あるいは個人)が生んできました。今、どんな「時」にイノベーションを生めるか、考えてみます。
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日本がFutureを掴むにはイノベーションが鍵になると考えられます。イノベーションは以前は「技術革新」がメインだと考えられてきましたが、今では「新結合」つまり今までなかった組合せを実現、「その手があったか!これで私たちの生活が大きく変わる」と皆に受け入れられるという形態も活発化しています。今回は、新結合を生む「イノベーションのタネ」について考えてみます。
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日本のイノベーション活性化方法について考えているところです。今回は、中小企業がイノベーションの主役あるいは重要な脇役になれる可能性について考えてみます。
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日本にどのようにしてイノベーションを活性化するかについて考えているところです。今回から、イノベーション実現の担い手について考えていきます。今、中小企業に、イノベーションの担い手になれる道が拓かれています。
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前回、イノベーションを実現できる産業構造について考えてみました。産業構造は今まで第1次、第2次、第3次産業といった分類や大企業と中小企業の下請構造などで把握されてきましたが、これからイノベーションを加速度的に推進できるのは、相互提案の横階層構造だと考えられます。今回はこの構造について、深堀していきます。
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「失われた10年いや20年から更に進んで失われた30年になってしまうのではないか」と危惧される日本に、どのようにすればイノベーションを根付かせられるかを考えているところです。今回はイノベーションが根付くために必要と考えられる、新しい視点での産業構造を考えていきます。
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どのようにすれば日本のイノベーションを促進できるのか?イノベーションには最先端の技術革新だけではなく、既存のものを結びつける新結合という形態などもあります。イノベーションと呼ばれるか否かは、できあがった製品やサービスが技術的に、あるいは結合として優秀だというよりも、それらによって人々の生活が変わったかどうかが影響するようです。以上を踏まえながら今回も、日本で推進できるイノベーションについて考えていきます。
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世界中が経済成長を遂げている中、日本だけがデフレ状況で給料も上がらない停滞に甘んじていると指摘されています。この状況を払拭するためにはイノベーションがポイントとなりますが、これもあまり進展していません。日本がどうすればイノベーションを推し進めていけるのか、今回も引き続き考えていきます。
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前回、イノベーションの生み方を考えました。日本の活性化に必要なイノベーションを実現するために企業が収益体質になる必要があること、そのためには「イノベーションとは技術革新である」と限定的に考えるのではなく、より柔軟に捉えて高付加価値製品を数多く生み出していくことがポイントになると考えられます。今回も引き続きイノベーションの生み方を考えていきます。
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日本の活性化に日本発のイノベーションをもっと増やす必要があるとは、よく言われているところです。しかし実際は思惑通りに進展しているとは考えにくい状況です。なぜそうなってしまったのか?今日は、この問題について考えてみたいと思います。
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先回は、2018年ミス・インターナショナル日本代表岡田朋峰さんによる「世界の美の競演~ミス・インターナショナル世界大会に参加して学んだこと~」と題したお話しから、ミスコンに参加するとは価値創造に携わることであること、その発想が今を生きる私たち、企業にも有益であると考えました。今回は同じお話から、私たちがどのようにして自分たちの存在を磨けるか、考えていきます。
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先日ある研究会で将来の掴み方として大変参考になるお話をお聞きしました。2018年ミス・インターナショナル日本代表の岡田朋峰さんから「世界の美の競演~ミス・インターナショナル世界大会に参加して学んだこと~」と題したお話です。多彩な内容で学ぶことが多かった中、今回は質疑応答の場面での岡田さんの答えに大変感銘し、ある意味衝撃を受けたので、その話を中心に「将来を掴む方法」について考えていきたいと思います。
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コロナ禍からの脱出が期待されながら迎えた2023年、しかし約2週間が経過したところで「そんなに易々とはことは運ばないようだ」と感じる展開となっています。一方でこのコラムでは将来:Futureを「何をしようとも必ず来る:未来」としてではなく「自ら掴む必要がある:未掴」と捉えるよう勧めています。今回も「自ら掴む」の意味を考えていきたいと思います。
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2023年の幕が上がりました。多くのビジネスパーソンが「今年こそ、景気の良い年になって欲しい」とお考えのことでしょう。一方で本コラムは「未来は明るい情勢になって欲しい」と願うだけの姿勢から一歩踏み出して、「期待するもの・状況などは自らの手で掴んでいく」という姿勢です。シリーズ再開にあたって、その気概を持つ意味を考えていきましょう。
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「Society5.0だの中小企業5.0だの言うが、そんなのは絵空事ではないのか。確かに、それを実践している企業もあるのだろう。政府のサイトなどを見ると、そのような企業が紹介されている。しかし、我々のような『普通の』企業とはほど遠い企業ばかりなのではないか?我々とは、関係ないのではないか」そのようなお話を、時々耳にします。でも、Society5.0や中小企業5.0の実践は、実はそんなに常識離れしている訳ではありません。筆者が身近にお会いする企業から、その点について考えてみましょう
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未掴第7号では、社会の変化に連れてなぜ中小企業も5.0へと変化していかなければならないかを考えていきます。社会全体が進化するにつれ、そこにあって様々な活動をしている中小企業の役割も1.0から4.0と進化してきました。そして今や「ITを活用した自働化社会(Society5.0)」で中小企業は、「大企業と人を繋ぎ真の満足・幸福を実現する役割(中小企業の役割5.0)」を担うことになります。そうしなければ存在意義を示すことができないからです。どういうことかというと・・・。
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未掴第6号では、“Society5.0”時代にある中小企業の姿について考えていきます。“Society5.0”で社会は今までと全く違ったものへと変化していきます。この実現により企業や政府の役割も変わって来ますが、であるならば当然、中小企業の役割も変わって来るでしょう。実際、中小企業の役割は今や「中小企業の役割5.0」時代に突入しようとしていると考えられます。それはどんな役割かというと・・・。
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未掴第5号では、“Society5.0”に対応できる組織について考えてみます。社会が狩猟、農業、工業、情報(IT)と変わっていくにつれ、インフラとしての組織も変化してきました。今、「自働化」軸が加わる社会が現れ、それに対応しようとするなら、それに適した組織が必要になります。それは何なのか、実例を交えながら考えます。
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未掴第4号では、社会の5次元化が与える衝撃について考えます。新しく加わった「自働化」軸を活用するかどうかで、パフォーマンスに天と地との違いが生じています。携帯電話を例に、考えてみましょう。
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未掴第3号では、社会の5次元化が「未来」ではなく「未掴」であるという仮説を考えます。政府が発表した“Society5.0”について、社会の進化を「軸」が追加される「次元のランクアップ」現象という側面から捉えると、直近の“Society4.0”では「情報軸」が、“Society5.0”ではITを使った「自働化軸」が追加されたと考えられます。それら軸の追加は、最近に行われたものであるがゆえに、誰でも活用できる「未来」ではなく、意識して捉えようとするものしか恩恵に与れない「未掴」であると思われます。これは、どういう意味なのでしょうか?
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未掴第2号では、社会の5次元化について考えます。「空想科学(SF)か?」という声も聞こえてきそうですが、この概念は2016年1月に閣議決定された情報“Society5.0”に基づいています。社会は太古の1次元社会から、今や5次元社会に進化してきたのです。「よくわからない?」では、一緒に考えてみましょう。
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第1回 Future は来るものではない、掴むものだ。取り逃がすな!
2020 年の東京オリンピックを控えて登り調子の一年になると期待されていた2019 年は、予想・期待に反して、アメリカ株価の大暴落につられての不安を感じさせる幕開けとなりました。中国経済の減速も含めた国際経済ばかりでなく、ぱっとしない大企業の決算見込みや金融機関の失速などのビジネス環境、韓国との軋轢などの国際問題など、気持ちを暗くさせる要因が増えているように思われます。Future が見えなくなってしまいそうです。
プロフィール
中小企業診断士事務所 StrateCutions 代表
合同会社StrateCutions HRD 代表社員
落藤 伸夫
早稲田大学政治経済学部卒(1985 年)
Bond-BBT MBA 課程修了(2008 年)
中小企業診断士登録(1999 年)
1985 年 中小企業信用保険公庫(日本政策金融公庫)入庫
2014 年 日本政策金融公庫退職
2015 年 中小企業診断士事務所StrateCutions 開設
2018 年 合同会社StrateCutions HRD 設立
Webサイト:StrateCutions