ー こんにちは。今日は、弱みをさらけ出すというお話をお聞きしたいと思います。
ー よろしくお願いいたします。
リーダーの特徴とは?!

弱みをさらけ出す、ということですが、
結構大変なテーマというか、人によっては辛いテーマだなというところです。
自分自身がリーダーとしてやっていくときなんですが、どうでしょう?
通常リーダーというと、どういう人を想像しますか?
ー 強い人でしょうか?
そうですね、やはりやる気に満ちていて、カリスマ性があって、
その人が引っ張っていくパワフルな人でしょうかね。
リーダーというと、そういった人を想像する人が多いと思います。
強いリーダーを演じるストレス

やはり強い自分を演じ続けるのは、すごく大変でした。
自分にストレスというのもすごくかかってきます。強くならなければならない、というのは。
強いリーダーを演じていて、それがうまくいっていたかというと、
なかなかうまくはいかなかったです。
強いリーダーを演じていることによって、自分のストレスにもなりますし、
部下との関係も良かったかというとあまりいいものではなかったです。
やはり、自分が強いリーダーでないといけないということなので、
それを人にも強制してしまうんですよね。
人に強制してしまうと、そこに軋轢や反発というものが生まれてきます。
部下から反発や不満をいただくことも多くありました。
弱みをさらけ出す

「弱みをさらけ出す」というのが一番大事ということに気づいたんです。
リーダーで、弱いところをさらけ出すということは非常に怖い部分もあるのかなと思います。
皆さんも、結構自分の弱いところを人に出さずに生活している
という方も非常に多いのかな、と思います。
ただ私が考えるに、本当に強い人というのはですね、虚勢を張る人ではなく
自分自身の弱い部分というのをさらけ出せる人が本当の強い人なんだと思います。
自分自身の弱みを出すということは、一見非常に怖いんですが、
逆に弱みを出すことによってメリットもあります。
それは何かと言いますと周りの人が逆に応援してくれるということです。
どうでしょうかパワフルで強い人を助けようと思いますか?
ー 助けようというのはなかなか思わないですね。
もしかしたらついていこうと思うかもしれないですけれども、
なかなか助けようという気持ちはないですよね?
ビジネスというのは、リーダー1人で何でもできればいいんです。
社長1人で全部なんでもできるという会社であればいいんですけれども。
もちろん、規模が小さいうちは社長一人でなんでもできてしまうということもあると思うんですが。
これが、どんどん大きくなってくると、どうやっても社長一人の力では無理になってくるのです。
そうなったら人の力を借りなければならないというところが出てきます。
人の力を借りるときに大事になってくるのは、やはり周りから応援したいと思われるか。
手伝いたいと思われるか。
リーダーが人を惹きつける要因

もちろん強いだけのリーダーというのもあるのですが、
弱みをさらけ出している人というのは人を惹きつける一つの要因になってきます。
リーダーが、もうこれは出来ないということが分かっているからこそ、
そこが苦手だとわかっているからこそ、周りの人はじゃあそこは私が手伝うよ、
代わりにやるよ、という形で。
共感が生まれる

強いばっかりの人というのは、なんでもできてしまうという風に思われてしまうので、
「あっ、この人は違う人だな。この人はスーパーマンだな」
ということでなかなか共感することは少ないです。
弱みをさらけ出して、自分はこれできないであるとか、こんな欠点があるとか、
こんな失敗した生い立ちがあるとか伝えていくと、共感が生まれてきます。
一般の人たちに自分も同じような経験があるし、共感が生まれてきます。
共感が生まれてくるとそこは同じ立場に立てますので、そこから協力を得やすいという形になります。
弱みをさらけ出すということは 、実は 欠点をひけらかすようで
大変な気持ちを持つ方もいるかと思いますが、逆に多くの味方を手に入れられます。
逆に多くの応援を手に入れられる力を持っているということです。