はじめての起業 成功の秘訣

第25回

カウンセラーとして独立開業する方法とは

坂本 憲彦 2020年6月10日
 

カウンセラーとして独立開業する方法とは


カウンセラーとして独立開業をする方法は、資格の取得とプロとして収入を得ること、そして、開業届けの提出をします。


さらに、開業の形態を副業なのか個人事業主なのかを選びます。


カウンセラーを開業するための資格は多く、国家資格から民間資格まであります。


どの資格にするのかは、自分がどの形態の資格取得方法が良いのか検討しましょう。


大学に入学をするのか、自宅でできる通信教育で勉強をして取得目指すのか。それとも通勤途中や自宅近くのスクールに通うのか選びましょう。


どの方法でカウンセラーの資格取得を目指すのか決定をした時から、カウンセラー予備軍として活動を始めます。


まだ資格取得はしていない間から、将来のカウンセラーとしての開業を視野に入れて、ネット集客を開始します。


集客といっても、まだカウンセラーの資格は取得をしていないので、あくまでも『これからカウンセラーになる予定』の個人としてブログを開設します。


実は、ネット集客ではカウンセラーの資格取得をしてから『新人カウンセラーのブログ』などを開始するよりも『これからカウンセラーになる人』の方が好印象を得られるのです。


それは『これから目指す人』には、一般の人が共感できるからです。


「どんなつらいことがあって、挫折しそうになっても、カウンセラーの資格を取得しました!」というストーリーをブログの更新と一緒に、読者が共有してくれるからです。


それが将来的に見込み客をつくることになります。そして、カウンセラーとして開業をした際には、顧客の相談者として訪れてくれるのです。


雇用カウンセラーと開業カウンセラーの違い


カウンセラーの資格を取得したあとに、雇用関係を結ぶ雇用カウンセラーになるか、自分で開業をするカウンセラーになるか決定をします。


雇用カウンセラーの場合は、雇用主を何社か掛け持ちをして仕事をします。


雇用主は企業や学校になるので、安定した収入になります。


また、相談相手も雇用関係を結んだ団体の人なので、身元などははっきりしています。


独立をして開業をするカウンセラーは、自分で顧客を探します。


どちらかというと、団体よりも個人相手の相談が多くなるのが開業カウンセラーです。


雇用カウンセラーも開業カウンセラーもメリットとデメリットがあります。


雇用カウンセラーは、ある一定のレベルから上の収入は狙えないことです。雇用関係があるので、時間や勤務などの上限があるからです。


しかし、顧客が決まっているので、安定した賃金が最初から支払いになります。また、決まった時間で帰宅ができて、自分の時間も持つことが可能です。


開業カウンセラーは、自宅でも開業ができて初期投資が少ない額で開始できます。


最初の軌道に乗るまでは、少し顧客の集客に苦労します。


しかし、毎回リピートをするのがカウンセリングの特徴です。リピート客が増えると、収入も増える仕組みです。


そして、個人事業で行う場合は、時間制限もないので収入もどんどん増えます。


開業したカウンセラーの仕事内容は?


開業カウンセラーの仕事は、自宅のネットで完結することが多いです。ネットの普及で、相談もメールやチャットが中心です。


また、スマホの着信を自宅で受けて相談にのります。どちらもパソコンとスマホとネット環境があれば完結できる仕事内容です。


また、ブログやSNSで集客をするので、知名度を利用してカウンセリングライターもできます。


相談者のカウンセリング内容の許可を得てネットに公開をして、執筆をしてアドバイスをするパターンもあります。


もちろん、相談者の中には、ネットではなく、実際に会って相談にのる対面方法を選ぶ人もいます。


さらに、カウンセリングが好評で、人脈が広がると、カウンセリングスクールの講師として活躍する場も増えます。


ただし、開業カウンセラーの初期段階は、自宅のネット環境が中心の職場になります。


電話相談や対面相談は、ネットで何度かカウンセリングをくり返した結果の依頼が多いでしょう。


顧客も最初は、自分の顔を見せて話すのは勇気がいるので、ネット相談を利用します。


そして、信頼できるアドバイスをしてくれるカウンセラーだと判断してから、実際に電話相談や対面相談というパターンになります。


そのため、カウンセラーで開業をするのなら、ネットやパソコンを使いこなせるようにしましょう。


開業したカウンセラーの収入は?


開業カウンセラーの収入は、最初は1500円くらいからスタートします。


その理由は、メール相談のカウンセリングが顧客と、1回の往復をすると平均1500円になるからです。


メールよりも電話相談の平均単価は少し安く、1000円で10分ほどのカウンセリング内容になります。


これが対面相談になると、平均は7000円で50分のカウンセリングとなります。


ただし、対面カウンセリングの場合は、交通費は自分持ちなのか顧客持ちなのかで変わるでしょう。


また、対面カウンセリングは、顧客の自宅なのか、ホテルの一室、貸し会議室、事務所のスペースを1時間レンタルするのかでも利益が変わってきます。


こちらのカウンセリング料金をもとにした平均収入を紹介します。


開業カウンセラーとしてスタートをして軌道にのった人では、平均月収10万円から30万円になります。


こちらは、軌道にのった人の平均なので、まだ軌道にのっていない初期段階では低い金額になります。


そして、幅広いファンやリピーターの顧客がいる人は、カウンセラーとしての年収が400万円から700万円になるのです。


実際に独立開業する際の手続き


カウンセラーとして開業を始める際には、税務署にある開業届に記載をして提出をします。


こちらは、個人事業主として届け出をするので十分です。


所得も当初は、個人事業主の範囲で、会社化や法人化することはほとんどありません。


しかし、開業届を税務署に提出をすることで、そのあとの確定申告の時に経費を差し引くことができます。


それで、税金や所得の面で初期段階は、払う税金もほとんどなしになるので随分助かります。


もちろん、初年度からとても儲けている場合は、税金も多く払います。


ただ、カウンセラーを開業して1年目は、パソコンやスマホやネット回線にブログを設置するサーバー料金などの支払いがあります。


開業初年度は、経費の出費が多くなる傾向なのです。そこで、税金対策のために、初年度は個人事業主としてカウンセラーの開業をすると良いのです。


また、税務署に行く前には、カウンセラーとしての屋号をきちんと考えてからにしましょう。屋号は登録すると、ずっとカウンセラーとしての正式名称になります。


名刺にもネットのブログや集客にも、屋号を使います。


もちろん屋号ではなく通称も合わせて使う人もいますが、屋号で通すとひとつの名称で、顧客に印象が残ります。すると、ネットの顧客集客につながるからです。


そして、屋号はネットで検索をした際に、他のカウンセラーとダブっていると使えません。


登録商標のように厳しくはありませんが、先にネットで名乗っている人がいるのなら、あとから参入をした方はなりすましになるからです。


さらに、税務署で屋号を決める時にいい加減に決めると、あとからずっとその呼び名になるので苦労します。


屋号は集客できるかを決定する要素にもなります。


顧客が覚えやすい屋号なら、自然と集客しやすい屋号になります。


このことに注意をして、屋号の決定は慎重に吟味しながら、いくつも良い案を考えて税務署に行きましょう。


独立開業のメリットとデメリット


カウンセラーとして独立開業を続けて行くのは、顧客の言葉に耳を傾けることが大切です。


自分の意見をいうのではなく、最後まで顧客が何をいいたいのか心にある問題をすべて聞くためのサポートをします。


そして、最後まで聞いたあとに、相談をした顧客の求めに応じてアドバイスをします。


途中で顧客の会話をストップして自分だけが話し始めるのは、カウンセリングとして失敗します。


つまり、第一に必要なスキルは、顧客の話しをきちんと聞く態度です。


意外と知識があると、自分の意見ばかり伝えようとして、顧客の本当の悩みを聞くことができず、満足を得られないので注意しましょう。


ここで、満足をしてもらえないと、リピーターになってくれないので、収入がストップします。


しかし、きちんと顧客の会話を聞くことができると、リピーターになってくれて収入が上がっていきます。


また、カウンセラーとして独立開業を続けて行くのは、集客やマネジメント能力が必要です。


集客手段をきちんと開拓をして、いつも顧客が途絶えないようにするのは大変な労力を伴います。


また「○○の相談は、私に!」というようなマネジメントをネットで認知して広げていきます。


これも、他のカウンセラーと区別をするのに、相当なマネジメントの勉強も必要になります。


集客ができず、マネジメントも他者と区別がつかないと、やがて廃業に追い込まれます。


ただし、集客もマネジメントも独自性を持って行うと、いつでも行列ができるくらいに顧客が集まります。


このように独立開業のメリットとデメリットは、顧客の話しを聞くスキルと、集客とマネジメント能力の向上ができるかどうかで、繁盛か廃業か決定するのです。


まとめ


カウンセラーになって開業をする方法をまとめて紹介します。


・カウンセラーになる決意をした時からブログ開設


・カウンセラー資格取得


・屋号を考える


・税務署で開業届を提出する


・マネジメント能力の勉強をする


・ネット集客をする


・顧客の話しを聞くスキルを磨く


・ネットやメール、スマホ電話や対面、講師にライターとして活躍


カウンセラーの開業の成功は、これらをきちんとできるかどうかです。独立開業をしたい人は、この流れに沿ってカウンセラーを目指してみましょう。

 
 

プロフィール

一般財団法人 立志財団
理事長、株式会社ナレッジアクション代表取締役 坂本 憲彦

起業家教育の専門家。
1975年、和歌山県生まれ。
一般財団法人 立志財団 理事長、株式会社ナレッジアクション代表取締役。

下関市立大学を卒業後、西日本シティ銀行に入行。6年間、法人・個人向けの融資や営業を担当する。30歳で独立し、ビジネススクール、速読講座、飲食店、貸会議室などを立ち上げ年商5億円まで成長させる。また、10年以上にわたり、1万人以上の起業家の指導を続けている。

自社開催の起業教育セミナーは500回以上開催し、延べ1万人以上が参加。富士ゼロックスやメットライフ生命、商工会議所、倫理法人会などの法人向けにもセミナーを開催しており、パソナ創業者南部靖之氏との講演実績もある。
「すべての人を真に導く」を真の使命として志ある起業家の育成に全力をかけて邁進している。起業家育成の活動の一環として2017年9月、一般財団法人立志財団を設立。2017年12月には実務教育出版より書籍『6つの不安がなくなればあなたの起業は絶対成功する』を出版し、1.1万部のベストセラーとなる。

HP:一般財団法人 立志財団

このコラムをもっと読む はじめての起業 成功の秘訣

同じカテゴリのコラム

キーワードからコラムを検索する