はじめての起業 成功の秘訣

第19回

夢と志の違いって何?

坂本 憲彦 2020年4月22日
 

戦前は「夢」と言う言葉は

あまり使わなかったようです。


しかしその代わりに使っていたのが


「志」でした。


志と夢の違いはいったい何でしょうか?


そして、どうして

「夢」を使うようになってきたのでしょうか?


今回は「夢」と「志」の違いについて

少しお話します。


戦前、日本は

「夢」という言葉より

「志」という言葉を

多く使っていたことをご存ですか?


今でこそ、

「志」という言葉を使う機会は

少なくなっていますが


昔はそれこそ

よく「志」を使っていました。


ではなぜ、

「志」は使われなくなり

代わりに「夢」を使うよう

になってきたのでしょうか?


そもそも、

「夢」と「志」の違いは何でしょうか?


「夢」を辞書で調べると


1.眠っている間に、種々の物事を見聞きすると感ずる現象。


2.現実がもつ確かさが無いこと。はかなく、たよりがないこと。「―の世」

 現実を踏まえない甘い期待。「すっかり―に浸る」


3.現実のあり方とは別に心に描くもの。

 将来実現させたい希望・理想。


いっぽう


「志」を調べてみると


1.こころざすこと。こうしようと心に決めたこと。


2.厚意。親切。「―を感謝します」


3.(感謝などの)気持をあらわすための贈物。


4.心が、ある目的に向かって動く。

 目的をたてる。こころざす。

 目的。めあて。こころざし。立てた信念


とあります。


ソフトバンクの孫社長は

新卒ライブ2012 の講演で


「夢と志は違います。

夢は漠然とした個人の願望であり、

志は個々人の願望を超えて多くの人々の

夢を叶えようとする気概です。


夢はこころよい願望だが、

志は厳しい未来への挑戦です。」


(参照元:https://www.goodfind.jp/interviews/134)


と語っています。


言い換えるなら、


夢とは、

達成できたらいいな~

という個人の目標や希望であり、

あいまいな想いの可能性も高いです。


一方、志は


個人の願いだけでなく

よりもっと公的で、周りの人を幸せにしたい

という想いであり、

そして、行動も伴っているもの。


であるといえます。


夢の対象は自分のみであるかゆえに

個人のモチベーション一つで

はたせなくなります。


しかし、「志」は

対象が自分以外にもいるために

あきらめられにくく、

願いも果たされやすいとも言えます。


特に「志」は

想いが大きければ大きいほど

時代を超え引き継がれていくまで

昇華できます。


事実、日本という国が

世界で一番長い歴史を持つ

古い国家になったのも


「志」を引き継いで

つないでいったのではないか

と考えられます。


例えばビジネスでは、

世界最古の企業トップ3は

すべて日本企業です。


さらに1000年続く企業が7社も

あります。


これは、伝統と守りつつ

さらに時代の変化に対応でき、

柔軟に行動できないと難しいと判断できます。


それは、

単に伝統だけにとらわれては

変化は難しいはずで


そのビジネスに対して想いをもって

行動しなければ

長続きはできないでしょう。


戦後になり、


日本はアメリカのGHQの指導により

戦前の教育を変えられてきました。


それは、

再度、戦争を起こさないように

するためでしたが、


その中には日本の誇るべき

良い文化や伝統までも

変更させられた事もあります。


そしてその中の一つとして


「志」ではなく、

「夢」を多用することになりました。


アメリカンドリームという「夢」が導入され

アメリカの影響で

「個人の夢」、「個人の自己実現」を目指すという

考え方が主流となっていきました。


そして

「志」という概念は弱くなり

薄くなっていったと言えるのです。


吉田松陰・坂本龍馬のような

歴史的人物や

現代では孫正義氏や多くの企業経営者が

「志」の大切さを話しています。


「志」を持つことが

希薄になった今だからこそ


「志」の重要性を

今一度考えてみてはいかがでしょうか?


今日もありがとうございました!


あなたの志の実現を応援しています!

 
 

プロフィール

一般財団法人 立志財団
理事長、株式会社ナレッジアクション代表取締役 坂本 憲彦

起業家教育の専門家。
1975年、和歌山県生まれ。
一般財団法人 立志財団 理事長、株式会社ナレッジアクション代表取締役。

下関市立大学を卒業後、西日本シティ銀行に入行。6年間、法人・個人向けの融資や営業を担当する。30歳で独立し、ビジネススクール、速読講座、飲食店、貸会議室などを立ち上げ年商5億円まで成長させる。また、10年以上にわたり、1万人以上の起業家の指導を続けている。

自社開催の起業教育セミナーは500回以上開催し、延べ1万人以上が参加。富士ゼロックスやメットライフ生命、商工会議所、倫理法人会などの法人向けにもセミナーを開催しており、パソナ創業者南部靖之氏との講演実績もある。
「すべての人を真に導く」を真の使命として志ある起業家の育成に全力をかけて邁進している。起業家育成の活動の一環として2017年9月、一般財団法人立志財団を設立。2017年12月には実務教育出版より書籍『6つの不安がなくなればあなたの起業は絶対成功する』を出版し、1.1万部のベストセラーとなる。

HP:一般財団法人 立志財団

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