はじめての起業 成功の秘訣

第2回

起業は市場軸より自分軸が大切

坂本 憲彦 2019年12月18日
 

※本コラムは、立志財団の森川応樹氏によるインタビュー形式にて掲載しております。


森川:今回は、坂本先生が書かれました、「6つの不安がなくなればあなたの起業は絶対成功する」という本の内容について教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。


坂本:はい、よろしくお願いします。


 

ビジネスアイティアはどうやったら見つかるのか?

森川:第1章の「誰でも見つかるビジネスアイディア」では、6つの不安の最初の不安として、「アイディアは何もないけど起業はしたい」「ビジネスアイティアはどうやったら見つかるのか」という不安を持たれてる方に対して、坂本先生のお答えが書かれています。この中で「アイディアの考え方は2つあって、市場軸と自分軸という2つがある」と書かれています。そこで今回は、この「自分軸」「市場軸」の2つについて教えていただきたいと思います。


坂本:そうですね、これから起業したい方には、ビジネスアイディアが固まらないというのが多いんですよね。

どんなビジネスアイディアで起業したらよいのか。自分は何もできるものがない、特技があったりするわけじゃないし、好きなものがあったりするわけじゃないので、なかなかできないという方が多くて、第1章はそこを解説させていただいています。その中で大事になってくる考え方の一つに、市場軸と自分軸という考え方があるということですね。


 

市場軸と自分軸という考え方

坂本:ビジネスって、大きく分けてその自分軸と市場軸という2つの軸で考えていく、これが大事になってきます。

どうでしょう? 結構多くの方は、まず市場軸を考えるというパターンだと思うんですね。

市場軸というのは、マーケットが求めているもの、お客様が求めているもの、という軸から考えていくものです。こちらから考えるのも、もちろんすごく正解なんです。やっぱりビジネスなので売れないといけませんから。


森川:そうですね。


 

ビジネスは自分軸から考える

坂本:いかに売れるかと考えるのも大事なんですけれども、ポイントとしては、市場軸があった上で、さらに自分軸とそれが重なっているかどうか、それが大事になってくる。自分がそもそもやりたいことがどうか、ですね。(自分がそもそも)やりたいことと、市場軸でやろうとしてることがつながってないと、結構ストレスになっちゃいます。


森川:なるほどですね。


坂本:すると、途中でやめちゃったりということが結構ありますね。

なので、自分軸からちゃんと見つけていきましょうね、という形でお伝えさせていただいています。


森川:一般的に、あれが儲かりそうだ、とか、流行りそうだ、というのは、すごくわかりやすいと思います。だから、その波に乗っかろうとか、そのトレンドに乗っかろうというのは、すごくわかりやすいと思います。

しかし、自分のやりたいことという自分軸から考えるという考え方って、話はわかるんですけれども、そういうことを教えられている場がなかなかないな、というふうに感じます。

坂本先生が自分軸ということからまず考えることをお勧めされているのには、理由や経緯などがあるのでしょうか?


 

儲かりそう、だけでは続かない

坂本:そうですね、絶対に自分軸から考えなければいけないという訳ではないんですけれども、僕がそこから考えるのをお勧めしているのは、いたずらに市場軸だけを見ているとで、儲かりそうとかそういう観点でどうしても見てしまうので、そこだけで単純に動ける人はいいんですけれど、なかなかそれだけで動ける人っていうのは少ないのかなと。

特に今の日本では、単純にお金が儲かったら何やってもいいのかっていうと、何でもいいわけではなく、なかなかそれで動ける人は、僕が見てきた中では少ない。お金だけが目的で動ける人っていうのは、5%くらいなのかなという感覚です。


森川:100人の起業家がいたら5人くらいは、お金だけをモチベーションにできる、と。


坂本:純粋に本当にお金を稼ぎたいでいける人は、そのくらいでしょう。

お金だけで動くって意外と難しいので、やっぱりお金じゃないところの、自分が本当にそもそも何したいのっていうところが必要です。

ビジネスって本来1,2年で儲かればいいっていうものではなく、5年・20年・30年・・・とやっていくものなので、人生レベルでちゃんと取り組んでいけるものかどうか、(人生の)テーマかどうか課題かどうか、というのはすごく大事なので、やっぱりそのレベル感で考えた方がよいのかなというのはありますね。


 

人生レベルで取り組めるテーマを選ぶ

森川:なるほどですね。今先生がおっしゃられた、人生レベルっていうことですが、もう少し掘り下げて聞かせていただきますと、例えばその人生レベルっていうと、どういうものが当てはまるといいますか、どういう考え方をするのが人生レベルというものになるのでしょうか?


坂本:そうですね、あんまり難しく考えなくてもいいんですけれども、その仕事を残り20年・30年・50年やりたいかというところですね。

例えばパン屋さんをやるだったらパン屋さんを長く続けたいかだし、治療院をやりたいんだったら治療院だし、そのジャンルに関わることを長くやっていたいか、ということです。


 

ビジネスモデルは時代によって変化する

坂本:大事なのは、ビジネスモデルは変わっていってよい、ということです。ビジネスモデルは例えば時代によって変わってくるわけですよ。

最初は店舗でしか売っていなかったのが通販が入って、その通販がネットの通販が入ってきたりとか、時代によって売り方とかビジネスモデルは変わっていきます。その中で自分の軸にしてるもの、これが価値観ですね。自分が一番大事にしてる価値観がちゃんとあるかどうか。そこが定まっていないと、なかなかビジネスは難しいかなというのが、感覚としてあります。


森川:今思い出したことがありまして、たぶん会社員の方は共感いただく方多いかと思うんですけれども、よく会社の同僚とかと話をしていて、宝くじ当たったらどうする?という話になった時に、10人いたらおそらく10人が会社をすぐ辞める言うんですよね。

そういう感覚に今先生おっしゃられたことと近いのかなと思いまして・・・


坂本:そうですね。


森川:自分軸とか人生レベルでというお話って、仮に宝くじが当たったとしてもやりたいこととか、そういうものなのかなという。


坂本:そうですね。まさにおっしゃる通りで、例えお金があったとしても仕事として続けたいと思えるものですね。

サラリーマンだったら別に嫌な仕事してお金入ったらやめるとかでもいいのでしょうけど、起業ってやっぱり自分がまず好きでやっていること、自分が続けたいと思っているものでないと、逆にしんどくなっちゃうんです。


 

自分の軸を持つことで自由に働くことができる

坂本:起業したのに、取引先の都合でやってたり、お金出してくれた人の都合で動かないといけなくなっているなど、起業したのに自由になってないというパターンがけっこうあります。


森川:なるほどですね。


坂本:なので、自分で自由にできるようにしていくという意味でも、自分の軸を持つというのはすごく大事ですよね。


森川:なるほどですね。

自分の軸が無いまま、儲かりそうだとかこんな生活嫌だからということで、勢いで起業してしまう人って、自由を求めて起業したのに、結局もっと不自由な毎日になってしまいそうなイメージですね。

そこの違いは何かというと、自分の軸があるかどうかで、求めた自由が手に入るのか、もっと不自由になるという皮肉な結果になるのか、という大きな違いなのかな、と思いました。


坂本:そうですね、本当にまさにおっしゃる通りで、軸がちゃんとある方はもっと自由になれて、軸が無くて「なにかお金が儲かる方法はないかな」というふうにさまよっていると、なんかこれ今流行ってるから、今なんかAIが流行ってるからって言って、やりたくもないのに、わかりもしないし、理解もできないのに、楽しくもないのに、それをやるという話になってくるということですね。



自分軸を持った上で市場軸とつなげる

坂本:なので、自分の軸というのを大切にして、そこにさらに市場軸を合わせて、そこがちゃんとつながることをやっていきましょう、というところですね、ビジネスとしては。


森川:ありがとうございます。

今回は先生の書かれた本の中の1章目「アイディアは何もないけど起業はしたい」から、ビジネスアイディアはどうやったら見つかるのか、

という不安をお持ちの方に対する先生のアドバイスをお話いただきました。

今回はありがとうございました。

坂本:はい、ありがとうございました。



Podcastの音声はこちらよりご視聴ください

https://podcasts.apple.com/jp/podcast/1000423373603/id1438479025?i=1000423373603

 
 

プロフィール

一般財団法人 立志財団
理事長、株式会社ナレッジアクション代表取締役 坂本 憲彦

起業家教育の専門家。
1975年、和歌山県生まれ。
一般財団法人 立志財団 理事長、株式会社ナレッジアクション代表取締役。

下関市立大学を卒業後、西日本シティ銀行に入行。6年間、法人・個人向けの融資や営業を担当する。30歳で独立し、ビジネススクール、速読講座、飲食店、貸会議室などを立ち上げ年商5億円まで成長させる。また、10年以上にわたり、1万人以上の起業家の指導を続けている。

自社開催の起業教育セミナーは500回以上開催し、延べ1万人以上が参加。富士ゼロックスやメットライフ生命、商工会議所、倫理法人会などの法人向けにもセミナーを開催しており、パソナ創業者南部靖之氏との講演実績もある。
「すべての人を真に導く」を真の使命として志ある起業家の育成に全力をかけて邁進している。起業家育成の活動の一環として2017年9月、一般財団法人立志財団を設立。2017年12月には実務教育出版より書籍『6つの不安がなくなればあなたの起業は絶対成功する』を出版し、1.1万部のベストセラーとなる。

HP:一般財団法人 立志財団

このコラムをもっと読む はじめての起業 成功の秘訣

同じカテゴリのコラム

キーワードからコラムを検索する