社長が交代してもうまく行く会社づくり

第7回

成功裏に社長をリタイアするには?

仕組み経営株式会社 2021年9月14日
 

社長にとって、最後にして最大の仕事は、いかに次の世代へ会社を引き継ぐか?だと言えます。どんなベテラン社長であっても、会社の引継ぎという大仕事は経験したことがないため、ここで下手を打ってしまう社長も多いようです。


社長のリタイアが成功した状態とは?

社長のリタイアが成功した状態とは主に、次の二つのことが実現された状態と言えます。

①社長が交代した後も、会社が引き続き成長していけること

②引退した社長が、その後の人生も幸せに生きていけること

ほとんどの社長は①については良く考えているものの、②についてはおろそかになりがちです。これまで人生のほぼすべてを会社の経営にかけてきたため、自分の人生計画についてほとんど考えてこなかった人が多いのです。

ですので、いざ経営の仕事がなくなると、何をしていいのかわからなくなってしまいます。

中には、

・社長を引退して、急に老け込んでしまう人

・社長を引退して会長や相談役になったのに、ついつい実務にまで口を出してしまう人

という方もいらっしゃいます。


なぜ社長をリタイアして後悔するのか?

ある米国の調査によると、会社を売却するという出口を迎えた社長のうち、75%はその決断を後悔しているそうです。後悔の大きな理由は、会社を売ったあと、やることがなくなってしまい、虚無感に襲われているということです。

そのように社長業をリタイアしてから後悔しないように、先に準備しておくことが大切です。

社長リタイア後の人生を幸せに過ごすには、2つの動機を持つことが大切です。

一つ目は、プッシュ型の動機です。プッシュ型の動機とは、社長をリタイアする止むにやまれぬ理由のことです。

たとえば、

• 高齢でもう働けない

• これ以上、成長の道筋が見えない(いまが天井)

• 退屈した/飽きた

• 健康上の問題

• ストレスを減らしたい

等、イメージとしては、会社から押される(プッシュされる)形でリタイアする動機のことを指します。


ハッピーリタイアにはプル型動機が必要

多くの社長はこのプッシュ型の動機でリタイアするわけですが、その後の人生を幸せに生きるにはもう一つ、プル型の動機が必要です。プル型の動機とは、リタイア後にやりたいことがあって、それに引っ張られるように(プルされる)リタイアするということです。たとえば、

• あちこちを旅をするために時間が欲しい

• より健康的な生活を送りたい

• 慈善活動やボランティアをしたい

• 新しいビジネスを始めたい

• 家族や友人と時間を使いたい

といったようなことです。

たとえば、私の師匠であるマイケルE.ガーバー氏は、最初に作った会社をリタイアした後、69歳で新しいビジネスをスタートさせました。

プッシュ型の動機だけでリタイアすると、リタイア後にやることが無くなり、生きていく意義を見出せなくなります。そうなると、早々に老け込んでしまうか、もう一回会社に戻って口出しをしたくなるということになってしまいます。

一方、プル型の動機だけが強すぎると、会社の引継ぎに興味が湧かなくなり、下手を打ってしまうことにもなります。

というわけで、社長のハッピーリタイアには、プッシュ型動機とプル型動機の両方が必要なのです。

特にプル型動機については、“リタイアしてから考えよう”と言うのでは遅すぎます。現役社長という立場を利用して、様々な場に出入りしたり、人と会ったりして、リタイア後の活動の基盤を作っておくことが大切になるでしょう。


 
 

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