データセキュリティ | Varonis

第61回

Varonis MCP Serverのご紹介

Varonis Systems, Inc.  執筆

 

私どもVaronis Systems, Inc (NASDAQ: VRNS) は、データセキュリティと分析の先駆者で、データ保護、脅威の検出と対応、およびコンプライアンスに特化したソフトウェアを開発しています。このコラムでは、サイバーセキュリティ、プライバシー、データ保護についての最新のトレンドや知見、分析情報、事例などを皆様にご紹介していきたいと考えております。

Varonisの「データセキュリティ」コラムの第61回目では、「Varonis MCP Serverのご紹介」と題して、AIツールやエージェントを使用した複雑なワークフローを簡単に実行できるVaronis MCP Serverを紹介する、 Nolan Necoechea(Varonisのプロダクトマーケティングストラテジスト)のブログ記事をご紹介します。

今回は、Varonis Model Context Protocol (MCP) Serverをご紹介します — ChatGPT、Claude、GitHub CopilotなどのAIクライアントを使用して、Varonis Data Security Platformへのアクセスやオーケストレーションすることができるようになる強力な新しい利用方法です。

Varonis MCP Serverを使用することにより、お客様はお好みのAIツールとエージェントを使用して、従来は複数のツール、APIコールや技術的な専門知識が必要とされていた、複雑なワークフローを実行することができます。

お気に入りのAIツールに次のような指示ができるようになることを想像してみてください:

•    「Varonisから、MITRE ATT&CKのテクニック別に分類した、直近3件の重大度の高いアラートを取得し、関連するServiceNowチケットを詳細に更新してください。」
•    「Entra ID内で、180日以上データをアクセスしていない古いゲストアカウントをすべて削除する修正作業を実行してください。」
•    「AWSとAzure全体で、従業員の個人識別情報(PII)を含むデータベースとテーブルを一覧化するコンプライアンスレポートを作成してください。」

これがVaronis MCPの威力です。

MCPでデータセキュリティを革新

MCPはAIモデルとの関わり方を変革します。副操縦士のような、生成AIツールが、答えを提供します。AIエージェントがアクションを実行します。MCPサーバーは、API、AIエージェント、モデルを使用してオーケストレーションを行い、仕事を遂行します。

Varonis MCP Serverは、単なるVaronisのプラットフォーム上のチャット層ではありません。むしろ、AIを使用して実際の成果を編成するための司令塔です。 

以下のような用途があります:  

•    あらゆるAIクライアントをデータセキュリティ分析担当者に。ChatGPT、Calude、GitHub Copilotに、異常の調査、態勢に関する問題の要約、特定のユーザーの爆発範囲の評価を依頼することができます。
•    ツールを跨いで複雑なワークフローを連携。リスクの高いアクセス権の修正、チケットの更新、部門への通知、アクションの文書化—すべてを1つのプロンプトから実行できます。
•    調査や修正を自動化。アラートに関する文脈を強化して、Web上に公開されている脅威アクターやIoCとマッピングし、インシデント対応の脚本を即座に開始します。
•    自然言語での指示を、正確に実行。どのAPIを呼び出せばいいかを知る必要はありません。Pythonスクリプトもいりません。依頼するだけで、あとはMCP Serverが解決します。

Varonis MCP Serverのしくみ

Varonis MCP Serverの使用方法は簡単です:

1.    お気に入りのAIツールを開きます(例:VS Code内のGitHub Copilot)。
2.    自然言語で依頼します:「前回のスケジュール検索のファイルを一覧化して、このフォルダーにダウンロードしてください。」
3.    MCP Serverは、作業に着手すると、適切なVaronisのAPIを呼び出し、タスクを数秒で完了します。

GitHub Copilotから直接Varonisのアラートの調査と対応をする方法をご紹介する簡単なデモビデオをご覧ください。攻撃への対応では、Varonisが見つけたアーティファクトをVirusTotalと相互参照し、ServiceNowでチケットを作成し、SoC対応を始めます。

Athena AIからデータの検出とデータへの対応のマネージドサービス (MDDR)でのエージェント型AIの強化まで、VaronisはAIを活用したデータセキュリティをリードし続けています。Varonis MCP Serverはこの基盤の上に構築されており、プラットフォームの潜在能力を最大限に活用する新しい方法を提供するものです。

Varonis MCP Serverは現在プライベートプレビュー段階です。お客様は、Varonis Developer Hubからアクセスすることができます。APIのカバー範囲とサポートされるユースケースの今後の拡大に、ご期待ください。

参考資料

・オリジナルブログ記事(英文)
https://www.varonis.com/blog/mcp-server

・当コラム 第41回「データセキュリティとインシデント対応を変革するVaronisのAthena AI」
https://www.innovations-i.com/column/data-security/41.html

ブログ著者について

Nolan Necoechea

Nolan NecoecheaはVaronisのプロダクトマーケティングストラテジストです。彼は10年以上にわたってデータやAIのイノベーターたちと仕事をしてきました。

(翻訳:跡部 靖夫)

 

プロフィール

Varonis Systems, Inc.

Varonis Systems, Inc. (NASDAQ: VRNS) はデータセキュリティと分析の先駆者で、データ保護、脅威の検出と対応、およびコンプライアンスに特化したソフトウェアを開発しています。Varonisはデータのアクティビティや境界テレメトリー、ユーザーの振る舞いを分析することにより企業のデータを保護し、機密性の高いデータのロックダウンにより事故を防ぎ、また、自動化によりセキュアな状態を効率的に維持します。


Webサイト:Varonis Systems, Inc.

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