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「教育で起業する」という生き方―協会ビジネス

第4回

新・家元制度とはなにか?

一般社団法人ベストライフアカデミー  前田 出

 

【3年で年商1億円の協会ビジネスの作り方】

新・家元制度とはなにか?

茶道や華道、舞踊など日本の伝統的な習い事の世界には

「家元制度」が存在します。

家元は自らの流儀を体系化して弟子たちに伝え、

その技能に適した免状や資格を与えることで

長年に渡る師弟関係を維持します。

 

弟子の中から新たな指南役が育ち、

彼らにまた新しい弟子が付くため、

流派全体の組織は大きくなり、

強固な収益基盤が出来上がっていきます。

 

これは世界的にも完成度の高いビジネスモデルとして

注目されている仕組みです。

ただし、家元制度には10段階くらいの免許があり、

先生になろうと思ったら一番下の階級から一つひとつステップアップし、

昇り詰めなくてはなりません。

「生徒に学び続けてもらう」仕組みとしてはよくできたシステムですが、1人の先生が育つのに長い時間がかかってしまいます。

 

「学ぶ人」を「教える人」に変えるためにはどうすればいいのか?

頂点に到達するまで10段階もあったら敬遠されてしまいます。

習ったことを生かして仕事にしたい、

講師になりたいと思っている人たちには、

コスト(時間と費用)を明確に示す必要があります。

 

ビーズや押し花のクラフトでは、

階層のない一段階で認定講師になれる仕組みを考案して

「新・家元制度」と名付けました。

 

ひとつのカリキュラムを修得すればすぐに認定講師としての資格を得て、

次の講師を育成することができるスキームです。

これは短期間で多くの認定講師が輩出するので、

メイン商品である「教える」こと、

つまり、カリキュラムが急速に普及します。

 

実際、押し花の協会では3万人、

ビーズの協会では1万6000人の認定講師が誕生し、

驚くほど短期間で両協会とも業界ナンバーワンのポジションを

獲得できました。

新・家元制度では、従来の家元制度に比べて、

次の5つを改良されています。

 

①先生になれるまでの時間が短く、スケジュールが明確にわかる

②先生になるまでの費用が明確

③カリキュラムが標準化されている

④目標を達成後の成功モデルが示されている

⑤取得にかかった費用の投資回収モデルが示されている

 

ビーズや押し花のように作品ができるカリキュラムの場合は、

1段階のモデルでいいのですが作品ができない講座の場合は、

3段階のモデルにしています。

2級講座→1級講座→マスター講座と順番に習い、

マスター講師の資格を取れば、

2級講座を開講できるという仕組みです。

 

 

前田出(マエダ イズル)

一般社団法人 生涯学習認定機構 代表理事

女性起業支援として、「好きを仕事に!」をテーマに公益財団法人 日本生涯学習協議会(所管:内閣府)の監修・認定で「認定講師」を作る講座を開講。

楽習フォーラム
13年間で47,000名の「認定講師」を養成。

2007年よりビジネス業界に「新・家元制度」を提唱。
ダイヤモンド社より、一気に業界NO1になる「新・家元制度」顧客獲得の仕組みを出版。
「学び」を「仕組み」に変える新・家元制度 (アチーブメント出版 )

神田昌典氏と開催した「インストラクター事業構築セミナー」は63万円の高額なセミナーにも関わらず210社の応募。神田昌典氏をして「今までの優良ビジネスが、幼稚に思えてしまう。」と言わしめるビジネスモデルを構築。著名な著者達がインストラクター事業に参入し、教育事業を自社のビジネスに導入。

5年間で70協会の設立に関わり、12協会が年商1億円超えを達成。
2020年までに年商1億円の協会、200団体を目指す。小椋佳氏から曲をもらい、アマチュア劇団ヤングゼネレーションのプロデュース&キャストとして、日本で初めてアマチュアミュージカル全国講演を行い、10万人を動員。
サントリー地域文化賞を受賞。

その動員力と企画力を見込まれ、知事、市長、町長、衆参議院選挙等15選挙をプロデュース。マニフェスト選挙のさきがけを作る。

20年間、毎週月曜日に、和歌山から東京へ飛行機通勤。
2地域居住の利点を生かそうと和歌山の海、山、川でヨット、農業、カヌー等を実践する「元気なオヤジ倶楽部」を立ち上げ、地方の活性化プランとして団塊世代のオジサンたちを「先生」にするプロジェクトを構築。

経済産業省サービス産業創出支援事業(観光・集客交流サービス分野)に採択される。

東京FM傘下のミュージックバードで全国63のコミュニティーFMで「0から1を生む力」のパーソナリティーとして、毎週日曜日に放送。

新・家元制度 前田出オフィシャルサイト 

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