つるちゃんの雑魚釣り紀行
筆者:イノベーションズアイ編集局 編集アドバイザー 鶴田 東洋彦

辞書を引くと「雑魚」というのは、商品価値が低く、取るの足らない小魚の事を指すらしい。転じて「大したことがない人物」とか「つまらない者」の例え、とある。だが、釣り好きの立場から言わせてもらえば「ちょっと待て」と言いたい。本命よりも美味しい雑魚もいれば、引き味が強く釣って楽しい雑魚もたくさんいる。日頃、「ダメ社員」と言われた人が突拍子のない分野で強みを見せたり活躍したりする、まさに「雑魚魂」だと思う。そう、雑魚をバカにしてはいけない。ということで全国の漁港や港湾を訪ねて、釣り糸を垂らし雑魚と戯れながら世の中を眺める新連載「つるちゃんの雑魚釣り紀行」を始めたい。いざ出発!
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福岡・唐泊漁港で楽しむ釣り。狙いのアジの代わりに釣れたのは、岡山名物として知られる有名どころ。酢漬けにすれば絶品の郷土料理に早変わり。――釣り人だけが味わえる旬の贅沢を綴る。
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日本地図を広げると、本州で一番狭いあたり。琵琶湖の北部からもそう遠くない福井県西部の三方郡に三方五湖という湖がある。若狭、美浜の両町にまたがるこの湖は、久々子湖、水月湖、菅湖、三方湖、日向湖という連なる5つの湖からなり、水質、水深の違いもあってか、すべてが違う色に見えるという。2005年11月にラムサール条約の指定湿地にも登録されたここは、以前から訪ねたかった場所だ。季節外れの暑さがようやく落ち着いた10月半ば、思い切って出かけてみた。
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豊臣秀吉の朝鮮出兵の出城となった佐賀県、唐津市郊外の名護屋城跡。活イカ料理と朝市で有名な呼子町の先にあるこの城跡を過ぎて、車で10分ほど走ったあたりに波戸漁港がある。波止岬の先端に近い、時の流れが止まったような小さな漁港。玄界灘に面した波止の上にはカモメが飛び、心底、長閑(のどか)と表現できるような風景が広がる。
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辞書を引くと「雑魚」というのは、商品価値が低く、取るの足らない小魚の事を指すらしい。転じて「大したことがない人物」とか「つまらない者」の例え、とある。だが、釣り好きの立場から言わせてもらえば「ちょっと待て」と言いたい。本命よりも美味しい雑魚もいれば、引き味が強く釣って楽しい雑魚もたくさんいる。日頃、「ダメ社員」と言われた人が突拍子のない分野で強みを見せたり活躍したりする、まさに「雑魚魂」だと思う。そう、雑魚をバカにしてはいけない。ということで全国の漁港や港湾を訪ねて、釣り糸を垂らし雑魚と戯れながら世の中を眺める新連載「つるちゃんの雑魚釣り紀行」を始めたい。いざ出発!
プロフィール

イノベーションズアイ編集局
編集アドバイザー
鶴田 東洋彦
山梨県甲府市出身。1979年3月立教大学卒業。
産経新聞社編集局経済本部長、編集長、取締役西部代表、常務取締役を歴任。サンケイ総合印刷社長、日本工業新聞(フジサンケイビジネスアイ)社長、産経新聞社コンプライアンス・アドバイザーを経て2024年7月よりイノベーションズアイ編集局編集アドバイザー。立教大学、國學院大學などで「メディア論」「企業の危機管理論」などを講義、講演。現在は主に企業を対象に講演活動を行う。ウイーン国際音楽文化協会理事、山梨県観光大使などを務める。趣味はフライ・フィッシング、音楽鑑賞など。
著書は「天然ガス新時代~機関エネルギーへ浮上~」(にっかん書房)「K字型経済攻略法」(共著・プレジデント社)「コロナに勝つ経営」(共著・産経出版社)「記者会見の方法」(FCG総合研究所)など多数。