第10回
AIとの付き合い方
株式会社フリーウェイジャパン 井上 達也
今から30年前、ウインドウズ95が搭載されたパソコンが発売されました。当時はインターネットもほとんど普及していないため、パソコンを買ってはみたけれど何をしたらよいのかわからないという人が多かった記憶があります。
当時のパソコンにはソフトがセットアップされているものが多く、その中にエクセルというソフトが入っていました。会社では今後、パソコンが多くなりエクセルが使えないと仕事がなくなるといった風潮もあり、本を買って独学する会社員はもちろん、エクセルを教えてくれるパソコン教室に行く人もいました。書店にはエクセルの本が並び、エクセルを使ったらこんな事もできた。エクセルを使いこなせ。なんていうタイトルの本も多かった記憶があります。
今、パソコンの前に座りエクセルを使って何ができるだろうかと考え込む事ってありませんよね。AIも同じ。AIで何ができるんだろうかを考えることはナンセンスなんです。「この問題を解決するには」「これから、こんな事をしたい」といった時に、AIを活用しどういう方法で問題を解決するのかを考えることが重要なのだと思います。
これからはAIを利用することが当たり前になっていきます。おそらく数年後にはAIを使っているという意識さえなくなっていくでしょう。パソコンに予定を打ち込んだら自動的に新幹線やホテルが予約され、先方に自分の予定が通知されるという事もそんなに遠い話ではありません。
AIにも弱点があります。それはデジタル化されていないものには何も出来ないという事です。紙でしか存在しないデータ、社内ルール、こういったものをまずはデジタル化する事から始める事が実はAIの時代には必要なのです。
プロフィール

株式会社フリーウェイジャパン
代表取締役 井上 達也
株式会社フリーウェイジャパン代表取締役。クラウドシステムの会社としてユーザー数は34万社を超える。著書に「小さな会社の社長の戦い方」「起業を考えたら必ず読む本」などがある。
Webサイト:株式会社フリーウェイジャパン
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