井上達也の誰も言わないIT・DX裏の話

第11回

日本のソフトウェアを再び世界へ「Jフロート」

株式会社フリーウェイジャパン  井上 達也

 

なんで、日本のソフトウェアを再び世界へ「Jフロート」という金にもならないことを始めたのか


 僕がパソコン(当時はマイコン)でプログラミングを始めてから46年が経ちました。そろそろ引退という文字も見えてきました。それもあり、そろそろ「まとめ」の時期に来たことを痛感しています。そこで僕の最後のプロジェクトを立ち上げようと思います。それは日本のソフトウェアを再び、世界レベルへ引き上げることです。

 ソフトウェアはもちろんITに携わっている方なら今の日本の現状がお分かりになっていると思います。2024年度の「IMD世界デジタル競争力ランキング」では世界で31位です。ゲームソフトウェアを除き、世界で広く使われている日本メーカーのソフトウェアはほとんどありません。度重なるシステム開発の失敗、優秀なエンジニアの海外流出と課題が山積しています。

 AIが素晴らしい日本語を書いてくれる一方、日本語の漢字変換はほとんど進化していません。むしろ数十年前のワープロ、シャープの書院、NECの文豪、東芝のルポ、富士通のオアシスの方が、今より優れていると言っても過言ではありません。PCワープロソフトも一太郎しか残っていません。マイクロソフトのワードのような日本語でも操作できる「英文タイプライター」が日本のソフトウェアを駆逐してしまったためです。

つまらないんですよ。今の日本のソフトウェアの現状が。

 過去の日本人は、様々なソフトウェアを開発してきました。1984年にはTRONプロジェクトが発足し、OSの分野でマイクロソフトの「DOS」と競い合いました。世界の最先端を走っていたのが日本という国でした。日本のプログラマーたちが互いに切磋琢磨し、「あいつには負けられない!」と情熱を燃やしていたあの時代を、私は今でも鮮明に覚えています。

しかし、今の状況はどうでしょうか?

 私たちが日常的に使うソフトウェアの多くは、海外製が主流。海外で新しいものが出ると、ビジネスマンたちがこぞって使う。我々、ソフトウェア開発者、技術者もそれに甘んじている。AIを使いこなそう。外国の人たちはすごいなー。

おいおい、そこじゃねぇだろ。俺達は。

 これをなんとか出来ないかと、本サイトを運営しているイノベーションズアイの加藤社長や辻・本郷 ITコンサルティングの黒仁田社長にお話したところ、やったろうじゃないか!という事になり、日本のソフトウェアを再び世界へ「Jフロートプロジェクト」として立ち上げることにしたのです。海底深く沈んでしまった日本のソフトウェアを再び世界に押し上げる。だからJフロートと名付けました。

URL https://jfloat.com/

◯補足
 このビジョンに共感し、日本のソフトウェア業界の再興という夢を共に追っていただける方、ぜひ私たちに力を貸してください。参加(賛同)はITを利用してビジネスを行っている全ての企業、団体。ソフト会社はもとより、IT会社、SNS、WEBマーケ、出版社(電子書籍)、サイト作成、動画関連を行っている企業、団体。またITを支援する官公庁、行政、議員等としました。

◯追伸
お陰様?で、11月12日にプレスリリースを打ったところ、20日現在、上場企業も含め16社が、名乗りを上げてくれました。12月中旬に賛同してくれた企業のロゴマークなどをサイトに掲載する予定です。


 

プロフィール

株式会社フリーウェイジャパン
代表取締役 井上 達也

株式会社フリーウェイジャパン代表取締役。クラウドシステムの会社としてユーザー数は34万社を超える。著書に「小さな会社の社長の戦い方」「起業を考えたら必ず読む本」などがある。


Webサイト:株式会社フリーウェイジャパン

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