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web3への挑戦

第1回

産官学共同プロジェクト「SOBAプロジェクト」

株式会社SOBAプロジェクト  乾 和志

 

初めまして。株式会社SOBAプロジェクトの乾と申します。

このコラムでは、弊社がWeb3事業に挑戦していく様子をお伝えしていこうと思います。

まずは、弊社と私の自己紹介をさせてください。

弊社はもともと産官学共同プロジェクトとして発足しました。そもそも私は、大学卒業後、オムロン株式会社(当時は立石電機株式会社)のコンピュータ系研究所で働いていました。

当時オムロンは、UNIXワークステーションを開発しており、私はUNIXのカーネル屋(OSの根幹部分を担うソフトウェアの専門)でした。入社当時はリアルタイムOS関連の仕事をしていたのですが、UNIXに興味を持つようになり、UNIXをオムロン独自のハードウェアに搭載する仕事やそのほか色々な研究活動をしてきました。

オムロンがUNIXワークステーションを開発するにあたり、京都大学と共同でさまざまな取り組みをしており、オムロンがスポンサーとして、オフィスを借りたり支援を行っていたのですが、私は一時期はそこに通っていました。レベルの高い方々が多く非常に勉強になりました。環境が人を育てると言いますが、ここでの活動が私のその後の私の技術力に大きく影響したと思います。

それから数年後、米国で研究開発されていたUNIX互換の分散OS「Mach」をオムロンの独自ハードウェアに搭載しようという話があり、なおかつその当時Machは米国外への持ち出しが禁止だったため、京都大学の先生や学生さん、そのほかの大学の人たちも引き連れて米国に渡って、独自ハードウェアにMachを搭載する仕事をしました。

それからさらにしばらくして、京都大学とまた面白いことをしようということで、研究活動を行うことになりました。

最終的にはこの研究活動が文部科学省の委託研究として認定され、京都大学・東京大学・東京工業大学・早稲田大学・慶應義塾大学・NTT・オムロン・文部科学省の産官学共同プロジェクト「SOBAプロジェクト」が発足しました。

この産官学共同プロジェクトは時限プロジェクトだったため、2004年度で研究活動が終了しましたが、その成果を引き継いで2005年に株式会社SOBAプロジェクトを設立しました。

もうずいぶん前の話ですが、この頃がWeb1と言われている時代に当たります。

 

プロフィール

株式会社SOBAプロジェクト
代表取締役社長 乾 和志

広島大学 卒業後、立石電機株式会社(現 オムロン株式会社)に入社し同社のコンピュータ系の研究所に勤務。オペレーティングシステムの研究などを経て、産官学共同プロジェクト「SOBAプロジェクト」開始。株式会社SOBAプロジェクトを創業し、その後 代表取締役に就任。


Webサイト:株式会社SOBAプロジェクト

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