
<今成正和選手プロフィール>
総合格闘家。今成柔術代表。ニックネームは「足関十段」。45歳にして総合格闘技RIZINに出場し、その存在感を見せつけ絶大な支持を集める。
自分を大事に、好きにしたらいい
子供時代
今成 小学校の時は走るのが好きだったんで、陸上クラブに入っていました。中学に入ってすぐに腰を悪くしてしまい(脊椎分離症)、それから17歳くらいまで運動は出来なかったですね。
格闘家の道へ
今成 昔から総合格闘技はテレビとかで見ていて、興味はありました。20歳の時に、たまたま佐山さん(初代タイガーマスク)がUFO(格闘技団体)を立ち上げるっていう時期に、知り合いから佐山さんを紹介してもらって、未経験初心者ですが、格闘家の道が開けました。
総合格闘技
今成 最初、なぜかわからないですがキックボクシングの藤原道場を紹介されました。とりあえずそこで練習してみたらって感じで。数カ月くらいそこで打撃の練習をしたと思います。本当は寝技をやりたかったんですけど。たまたま藤原道場にキングダムエルガイツ(格闘技団体)の入江さんが練習に来ていて、総合やりたいんだったらウチに練習に来ればと誘ってもらって、入江さんの方に流れていきました。そこでようやく、やりたかった総合格闘技の練習をすることになりました。
解説:足関十段、誕生
入江選手が旗揚げしたキングダムエルガイツに参加し、プロデビュー。その後、エルガイツ初代ミドル級王座を獲得。第7回全日本コンバットレスリング大会では当時注目を集める強豪の佐藤ルミナ選手と対戦し互角の勝負を繰り広げ評価を上げる。その頃から、足関節を得意とし、今成イコール「足関十段」というニックネームが定着する。
ブラジルへ行きたかった
今成 プロで何戦かした後、とにかくブラジルに行きたくて行きたくて。知り合いの知り合いを通じてブラジルに柔術修行に行きました。ブラジル修行は1ヶ月の滞在を何回か行きました。そこで本格的に柔術を習った感じです。
ブラジルの印象
今成 ブラジルへ修行に行った当時、日本にまだブラジリアン柔術の黒帯は数えるくらいしかいなかったですね。ブラジルに行ったら本当に沢山の黒帯もいるし、黒帯じゃなくても強い人は沢山いました。日本とレベルはだいぶ違うなと思いましたね。普通の人が強いんです。選手とかじゃなくて、普通に仕事をしていて趣味でやっているような人でも、とにかく強い。向こうでは、まだ日本になかった技術を学ぶことができました。
40歳すぎても最前線
今成 40歳過ぎると現役を続けている選手が少なくなります。怪我ももちろんあると思うんですけど、一番はヤル気の持続が難しくなってくるんじゃないかなと思います。モチベーションの維持。今も現役でいられるのは、無理に続けようとしているんじゃなくて、ただ単に好きでやっているから。やりたいからやっているだけ。若い頃はすぐに参ったせず練習中に痛めちゃうこともあったけど、今はすぐに参ったすればいいかなと思ってます。怪我をしない、無理をしないです。
モチベーション維持の秘訣
今成 好きだから続けられる。基本、オファーがあれば受けない理由はないかな。オファーがあれば、求められればやるし。オファーしてもらえているってことは、有難いですね。
得意技を磨く!代名詞、足関節
今成 なぜ足関節なのか?うーん、なんでしょうね。足関節をとるのが楽しいんでしょうね。もちろん足だけじゃなく腕を極めることもありますけど。足関節で極める人は少ないですね。

選手としての今後の目標
今成 今60試合くらいしているんで、あと40試合くらいしたいかな。65歳くらいまでは現役をやりたいですね。まだまだやりたいなって。とにかく楽しいから。
指導者として
今成 今成柔術で指導もしています。強い人いっぱい出せればいいかなって思いますね。うちは他の柔術と違って、道着はあまりやらないです。基本はグラップリングばっかりですね。柔術とは言っているけど、道着は着ないですね。自分勝手な話ですけど、今成柔術は自分の練習相手になってくれる強い人を育てているって感じですね。
メッセージ
今成 どうせ皆、いつか死ぬんだから、自分を大事に、好きなようにしたらいいんじゃないかって思いますね。もちろん、他人に迷惑をかけるのはいけないことですけど。毎日好きなように生きられるのが理想ですね。
イベント情報
2021年8月14日(土)
今成選手プロデュースの大会イベント開催
出場者募集中!
詳しくは↓↓↓
https://imanari-jiujitsu.com/ire.html
協力
場所:トライエイチスタジオ
協力:今成柔術アカデミー
撮影:山さん