ベンチャー・スタートアップのための広報PR

第5回

第5回 ひとり広報、なにから始めたらいいの?

大村 倫 2021年2月24日
 

はじめに

創業間もない企業こそ、自社(商品・サービス)の認知度を高めるため、広報活動に取り組むべきです。

しかし、社内に広報経験者がいなければ、未経験から広報に任命されることもあります。


実際に、スタートアップ企業で働く方から「未経験なのに、ある日突然広報になった」という声をたくさん聞いてきました。かく言う私も、『未経験・ひとり広報』でした。


未経験・ひとり広報だと、業務について教えてくれる方が周りにいないですし、なにから始めたらいいのかわからず、とても不安になりますよね。

そこで今回は、ひとり広報としてやって良かったことをお伝えしたいと思います。 

1. まずは、本でインプットを

 

広報・PRに関する書籍は数多く出版されています。それらを一通り読むことで、広報の役割や仕事内容について理解できるようになると思います。

単なる役割や基礎的な仕事内容についてだけではなく、「世間で話題にされる仕組み」や「メディアが取り上げたくなるようなPRの考え方」なども身につけることができます。


また、本によっては『メディアリスト』(メディア関係者の連絡先一覧表)が付いているので、初めて社外向けの広報を担当することになり、メディア関係者に連絡を取りたい場合は、メディアリスト付きの媒体を活用するのもおすすめです。


2. ネタは探すな、つくれ


一番はじめの業務として、プレスリリースの作成から始める方も多いと思います。

プレスリリースは、自社の新商品や新サービスに関する情報などをメディア関係者に知らせる文書のことです。

しかし、「新商品や新サービスは当分発表されないし、プレスリリースで書くことなんてないよ・・・。」など、困っていませんか? 

書くことが何もないなら、自分でネタをつくればいいのです!


ネタをつくるときは社会性季節性を意識することをおすすめします。 

例えば、この1年間、「コロナ」に関するニュースを見ることが多かったですよね。

一言でコロナといっても、「おうち時間」「巣ごもり需要」「テレワーク」「リモートワーク」「withコロナ」「コロナ太り」「Zoom飲み」「オンライン授業」「マスクメイク」「冷感マスク」「採用中止」などの様々な派生ワードが誕生し、テレビや雑誌、WEBメディアなどで取り上げられてきました。

そして、メディアが取り上げている情報は、世の中の人が関心を寄せていること(=社会性のある情報)でもあります。

「社会が関心を寄せるであろうこと」と「自社サービスや商品」に接点はないかを考え、もし接点があるなら、それは社会性がありメディアにも取り上げられるネタに十分なり得ます。


また、季節性もネタを考えるときのヒントになります。

2月なら節分、バレンタイン、花粉症に関するニュースを見る機会が多いですよね。3月なら卒業や新生活に向けたニュースが増えていきます。

 このように時流や季節性を意識し、「世の中の人は今、どんなことに興味があるのか」「自社に興味を持ってもらえるようなネタはつくれないか?」と、常にアンテナを張り巡らせることも広報にとって大事な仕事です。 


ネタづくりには、普段から様々なメディアや他企業が配信しているプレスリリースをチェックすることが役立つと思います。

3. Twitterは仲間探しの場


ひとり広報であるなら、広報用のTwitterアカウントを開設することをおすすめします。

その理由は2つあります。 


1つは、他企業の広報担当者と情報交換ができたからです。

ひとりだと情報収集が難しいうえ、相談できる相手がいないので心細いですよね。

私も「他企業の広報の方とお話できたら嬉しいな」という思いから、Twitterを始めました。

運用していく中で、同じようにスタートアップ企業で広報をされている方、未経験からひとり広報になった方、ベテラン広報の方といった、たくさんの広報担当者と知り合い、情報交換の機会を持つことができました。

DMを介して、広報業務に関してお互いに質問し合ったり、広報の勉強会に誘っていただいたりと、学びの場が広がりました。


もう1つの理由は、広報担当者の方だけでなく、個人アカウントを持っているメディア関係者の方とも連絡させていただけるようになったからです。

記者の方も、「取材できるネタをTwitter上で探している」と言われています。

私自身も、Twitter上でWEBメディアの編集の方と知り合いになり、DMで自社情報のご案内をさせていただき、面談へと繋がった経験があります。 


もちろん、人によってTwitterでのやりとりを好まない方もいらっしゃるので、下記のフローを守るようにしています。

①相互フォロー

②DMでのご挨拶

③情報のご案内


私の場合は、Twitterを始めてから他企業の広報担当者やメディア関係者とお話する機会が増え、広報活動の目的や仕事の進め方が明確になったように感じます。 

おわりに

ひとり広報は不安に感じることも多いかもしれませんが、「アイデアが通りやすい環境」というメリットもあります。


たくさんのアイデアを生み出し、社会へ発信していくためには、誰よりも自社について理解する必要があります。「会社は何を目指しているのか」「会社やサービスの強みは何か、競合との違いはどこか」などの認識を社長や社内の方とすり合わせることも重要です。


ひとり広報だからこそ動きやすい利点もあるので、社内のコミュニケーションを大事にしながら、積極的な広報活動をされてみてください。

 
 

プロフィール

パートナーオブスターズ株式会社
広報・PR 大村 倫


1991年、埼玉県生まれ。昭和女子大学人間文化学部英語コミュニケーション学科を卒業後、ベンチャーサポート事業を行っているパートナーオブスターズ株式会社で広報を担当。
ベンチャー企業の魅力を学生に伝えるため、学生向けオウンドメディア「ビズキャンプラス」のライター兼編集を務める。
ベンチャー・スタートアップのための広報PRについて、自分自身、新米広報として学びながら情報発信をし、ベンチャーサポートに邁進。


Webサイト:パートナーオブスターズ株式会社

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