交際術につながるクラシック音楽雑学 <楽器編>?音楽を“音学”して、あなただけのコミュニケーションツールに!?

第7回

楽器の結集"壮大なオーケストラ"、鑑賞時の主人公は誰?

 

■これまでの流れ

初回のコラムで取り上げた「ピアノ」から、自らが楽器の「歌声」まで、様々なポジションの楽器の雑学をお伝えしてきました。 今回はその集大成とも言える「オーケストラ」にスポットをあて、壮大な音楽表現の源は何か、オーケストラを鑑賞する際の主人公は誰か、についてお伝えします。

■オーケストラの語源

オーケストラという言葉は一般用語として広く親しまれていますが、そもそも「オーケストラ」とは何を意味するのでしょうか。 簡単に言えば、オーケストラは複数の管楽器、弦楽器、打楽器の編成による楽曲を演奏する組織団体をさします。主にクラシック音楽を演奏しますが、ラテンやジャズ等、クラシック以外のジャンルを取り扱う団体もあります。

よく「管弦楽団と交響楽団の違いは何ですか?」と聞かれます。

一言で言えば、交響楽団も管弦楽団も、オーケストラの名前の一部と考えるのが普通です。昔は、編成の規模で交響楽団>管弦楽団でしたが、今では厳密的な違いはありません。

オーケストラの語源は、ギリシャ語の「オルケストラ」に由来します。古代ギリシャの劇場で合唱隊が歌い踊ったり、楽器奏者が演奏する舞台と客席の間にある半円形を「オルケストラ」と呼んでいました。のちに、その場所で演奏するようになった楽器奏者の集団自体を「オルケストラ」と呼ぶようになりました。

■オーケストラのスタイル

一世を風靡したAKB48やEXILEをはじめ、多人数ユニットが流行る近年、これらのユニットは定番スタイルを持ちながら、曲によってポジションや演奏スタイルを変えています。

オーケストラも同様で、演目により楽器編成やポジションが変わります。

構成される楽器の種類は下図、基本配置は右図の通りです。
楽器のデパートのような品揃えですね。

一般的に1公演でオーケストラに携わる奏者の人数は、少なくて50-60名、多い時は100名にもなります。まさに、楽器で結集した大家族です。

壮大なスケールの音楽表現の源は、これらの楽器演奏のスペシャリスト達による豊かな感性による実力と集中力の結集の賜物と言えるでしょう。

<オーケストラの構成楽器>

分類 楽器の種類
弦楽器 第一ヴァイオリン・第二ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバス
木管楽器 フルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット
金管楽器 ホルン・トランペット・トロンボーン・チューバ
打楽器 ティンパニ・その他のパーカッション(トライアングル・
シンバル・大太鼓・小太鼓・木琴・マリンバ・ヴィブラホン等)
編入楽器 ハープ・ピアノ・チェレスタ・オルガン等

■楽器の結集"壮大なオーケストラ"、主人公は誰だ!

AKB48(再び登場)の総選挙では、毎年、舞台での「センター(主人公)」獲得の争いが繰り広げられますが、オーケストラを聴く際の主人公は一体、誰なのでしょうか?

これは考え方にもよりますが、総体的には「マエストロ(指揮者)」であると言えるでしょう。しかし、見方を変えれば、オーケストラを聴くときの中心的な存在は、「聴衆」になります。

なぜならオーケストラの演奏を聴く時、沢山の楽器で編成されているにも関わらず、聴衆は本能的に音源を中心に置き、多様な音色をバランス良く聴こうとしています。

言い換えれば、外見的な主人公は「指揮者」ですが、実質的な主人公は「聴衆」、つまりあなた自身なのです。あなた自身もオーケストラの一員と考えれば、音楽空間を共有しながら、より充実した音楽鑑賞ができるに違いありません。

■オーケストラについてのQ&A

次に、よく聞かれる質問を中心に、オーケストラに纏わる雑学をQ&Aでお伝えします。

Q1. 演奏前の音のチューニングは、
  なぜオーボエなのか?

A1. それは、オーボエには音程を調整(チューニング)するシステムが備わっていないため、音程合わせの融通が利かない楽器だからです。加えて、オーボエの音はよく響くので、チューニングの際に他の楽器奏者に良く聞こえるからというのも理由の一つになっています。

Q2. ゲネプロって何?

A2. ドイツ語のゲネラルプローベ(ゲネラル(総合)プローベ(稽古))の略で、公演直前の最後の全体リハーサルをさします。

Q3. コンサートマスターって何?

A3. オーケストラの演奏をまとめる職を指し、通常は第1ヴァイオリンの首席奏者がこの職を担います。客席からみると、指揮者に一番近い、左側手前最前列で演奏しているヴァイオリン奏者のこと。通称、コンマスと言い、ドラマ「のだめカンタービレ」ではよく使われた名称です。

Q4. 女性指揮者はなぜ少ないのか?

A4. 指揮者には自己顕示欲が強い男性でないと務まらないと言われてきた事が理由の1つに挙げられます。 しかし、最近では女性の社会進出ともに、西本智実さんや松尾葉子さんをはじめ、女性指揮者が増えています。近い将来、女性指揮者による女性のみで構成されたプロオーケストラ団体も誕生するのではないかと言われています。

Q5. 日本のプロのオーケストラ団体はどれくらいあるの?

A5. 現在は25団体です。運営は主に、役所管轄の団体(東京都交響楽団、京都市交響楽団等)と、地方自治体や企業がスポンサーとなっている団体(NHK交響楽団、読売日本交響楽団、九州交響楽団、広島交響楽団等)に分かれます。

では最後に、表題である「楽器の結集"壮大なオーケストラ"、鑑賞時の主人公は誰だ!の答えとして、再度、この言葉をお伝えします。

「オーケストラ鑑賞の主人公は、あなた自身です!」

 
 

プロフィール

株式会社 ブランディングメッセージ
代表取締役 宮川 則子


東京都新宿区生まれ。音大卒業後、商船会社の総務部に勤務。
退職後、音楽講師、音楽事務所経営を経て、2015年、箔押し印刷、彫刻加工販売の「BRANDING MESSAGE(ブランディング メッセージ)を立ち上げる。
2017年 企業・団体様のベルティ製作会社として法人化。


企業宣伝ツール、セルフイメージアップツールに有効な箔押し印刷、並びに彫刻加工をメインに、企業・店舗・団体のブランディング活動のサポート事業を行っている。
小ロット対応。デザイン提案から納品まで、親切丁寧に対応いたします。


ホームページ:http://www.branding-message.com


<事業内容>
1.ブランディング事業
・箔押し印刷、彫刻加工、シルク印刷によるノベルティ製作、販売


2.ライフサポート事業
・音楽イベント、コンサート企画運営
・ビジネスセミナー企画運営
・ウェブ、デジタルブック制作

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