現場発「ものづくりイノベーション」最前線
筆者:イノベーションズアイ編集局 ジャーナリスト 加賀谷 貢樹
デジタル化や3Dデータ活用などの技術革新やものづくり技能の向上、独自の製品やサービスの開発。加えて産学官連携や地域連携に至るまで、ものづくり企業が挑むチャレンジの今を伝える。市場や最新テクノロジーの研究開発動向、企業のチャレンジを支える支援制度についてもリポートする。
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第7回 ソニー「aibo」開発チームに聞く②ロボットが人と触れ合い暮らす日常がここにある
「aibo」は、一般家庭で1年365日、オーナーや家族と触れ合い生活をともにするロボットだ。たとえば「aibo」は、外出したオーナーを、あらかじめ学習した場所で出迎える(aiboのおむかえ)ことはもちろん、前回記したように専用アプリ「My aibo」のAR(拡張現実)機能を使い、オーナーと一緒にご飯を楽しむこともできる(aiboのごはん)。また「aibo」は家族と一緒に七五三も祝う。2021年、22年、23年に東京、愛知、九州で、「aiboの成長を祝い、今後の健やかな成長を祈願する」七五三詣のイベントが開催された。「aibo」がオーナーの家庭で、いかに大切な家族として受け入れられているかを物語る。
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第6回 ソニー「aibo」開発チームに聞く① 「愛情の対象」になるロボットを作る
3回にわたり、人間にも似た欲求や性格を持つ「aibo」の姿やふるまい、「心」、人と触れ合い、ともに暮らすためのロボティクス、「aibo」から広がるビジネスや社会貢献をテーマに、ソニー「aibo」開発チーム担当者に話を聞いていく。今回は第1回目『人間にも似た欲求や性格を持つ「aibo」の姿やふるまい』について
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第5回 子どもと大人の創造力を刺激する実力派の「キッズ向け3Dプリンター」が登場!
購入型クラウドファンディングサービス「Makuake」で、国内では前例のないキッズ向け3Dプリンター「Kidoodle(キッドゥードゥル) Kids 3Dプリンター(型式:Kidoodle MiniBox A1)」の先行販売が行われている。プロジェクトの主催者は、「熱狂的に支持されるブランディングを各自実践して、メイド・イン・ジャパンを再定義する!」という経営方針を掲げる製品設計会社・スワニー(本社・長野県伊那市)だ。
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第4回 【イノベーターに聞く】③イノベーションは日常の「当たり前」の中にある――東洋大学理...
「マリモカーボン」の発見や合成法の確立、燃料電池への応用、そして「(仮称)マリモカーボンシート」への進化のプロセスの中に、イノベーションの端緒となるポイントがいくつかあることに気づかされる。蒲生教授に、研究者の姿勢や信条を聞いた。読者の皆さんが目指すイノベーションを実現するための教訓を、読み取っていただきたい。
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第3回 【イノベーターに聞く】②燃料電池の性能向上のカギを握るナノカーボンの「マリモの構造...
前回の記事で、魅力的な素材であるナノカーボンとはどんなものかについて触れ、偶然から見つかった「マリモカーボン」の不思議な構造や特徴を紹介した。「マリモカーボン」の構造や特徴は、燃料電池の性能向上や低コスト化に大きく貢献するとみられる。蒲生教授はさらに、そのカーボンの「マリモの構造」をシート状に展開させることで、画期的な新素材「(仮称)マリモカーボンシート」の開発に成功した。固体高分子形燃料電池(PEFC)の電極材料としての応用が期待される新素材の研究開発は、どう進められたのかをリポートしていく。
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第2回 【イノベーターに聞く】①ナノカーボンの「マリモ」から広がる新素材の世界――東洋大学...
既存のビジネスの常識にとらわれず、新分野や新市場を開拓したい。自社の製品やサービスが抱える課題にブレイクスルーをもたらす何かを見つけたい――。「イノベーションズアイ」会員や読者の皆さんの中にも、そんな思いを抱いている方は多いのではないだろうか。そこで本連載では、「イノベーターは語る」と題し、先端分野の研究開発の現場レポートをシリーズ化していく。
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第1回 「日本と世界の空を変える」イノベーションのアイデアを募集
世界の航空輸送や航空利用にイノベーションをもたらし、日本の航空産業の競争力強化につながる新技術やアイデアを、業種業界を問わず広く求める――。こうした目的のもとにJAXA航空技術部門が実施している公募制度が「JAXA航空イノベーションチャレンジ」だ。素材を始めとする先端的な航空技術に限らず、航空の利用拡大や航空人材の育成に広く役立つコンテンツやイベント等の提案も可能。公募は2年に一度が実施され、2024年度研究実施テーマは3月15日まで応募を受け付ける。