知らなかったでは済まされない著作権の話 vol.4
筆者:ボングゥー特許商標事務所/ボングゥー著作権法務行政書士事務所 堀越 総明
本コラムでは、IT技術の進展により、これまで以上に、映像、音楽、イラスト、文章など多くの著作物に取り囲まれている日常で、知らず知らずのうちに、誰かの著作権を侵害してしまい、多額の賠償金を請求されたり、会社の信用を失墜させたりすることがないように、著作権に精通した弁理士が、身近な話題を例にとり、著作権のルールやマナーをやさしく解説していきます。
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第10回 Apple Music(アップルミュージック)、Spotify(スポティファイ)、LINE MUSIC(ラインミュージッ...
団塊世代の憩いのカフェ「イノベーション」のアルバイトが独立して自分のカフェを開業し、お店のBGMにアップルミュージックを利用したところ、JASRACから著作権使用料の請求が・・・。著作権使用料の必要がない有線放送を例にJASRACに反論する新人カフェ経営者と、かつての勤め先のベテランカフェ経営者夫婦とのやりとりを通して、JASRACにBGMの著作権使用料を支払う音源提供事業者についてやさしく解説しています。
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第9回 音楽教室での楽曲の利用もJASRACに著作権使用料を支払うの!?~演奏権の「公衆」にまつわ...
勤務先の会社が副業を奨励するなか、ギター教室を開業した中堅サラリーマンのもとに、 著作権使用料の支払いを求める請求書が送られてきました。反テクニック主義を掲げ、理想のギター教室を目指すサラリーマン起業家の奮闘を通して、演奏権で定める「公衆」の意味についてやさしく解説しています。
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第8回 本のタイトルには著作権がないので勝手に変更できるの??~映画・楽曲・本の題号(タイ...
大ヒット小説「君の名は。」の続編を出版することになった編集者は、小説のタイトルに著作権がないのをいいことに、作家が決めたタイトル「あなたのお名前何てーの?」を、無断で「君の名は。そして」に変更することに。出版社の社長兼編集者とその部下の若手編集者とのやりとりを通して、映画・楽曲・本の題号(タイトル)の著作権についてやさしく解説しています。
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第7回 「君の名は。」のタイトルは著作権侵害ではないの!?~映画・楽曲・本の題号(タイトル...
大手出版社から独立した編集者が自社の設立第1弾として出版した本のタイトルは「君の名は。」・・・。大ヒット映画と同名の新刊本は、たちまち社会の非難の的に!出版社を立ち上げた敏腕編集者とその部下の若手編集者とのやりとりを通して、映画・楽曲・本の題号(タイトル)の著作権についてやさしく解説しています。
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第6回 カフェなどのお店で映画やアニメのDVDを上映することはできるの??~業務用DVDにまつわる話
団塊世代に人気のカフェが、お客様へのサービスとして、映画「トラック野郎」の市販DVDを店内のテレビで上映したところ、映画会社から著作権侵害の警告書が送られてきました。カフェを経営する仲良し夫婦のやりとりを通して、業務用DVDについてやさしく解説しています。
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第5回 WEBやアプリの画面デザインは著作権で保護されないの!?~創作性にまつわる話
大手ゲーム会社からの発注で、ゲームアプリの画面をデザインした新進デザイナーが、見積もり金額が合わないため続編の画面デザインを断ったところ、数か月後、自分の画面デザインとそっくりの続編ゲームアプリが発売されてしまいました。青山に事務所を構えたばかりの新進デザイナーの社長と、アシスタントの社員とのやりとりを通じて、WEBやアプリ画面の創作性についてやさしく解説しています。
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第4回 キャラクターの生地を商用利用したら著作権侵害なの!?~消尽にまつわる話
有名キャラクターの柄が描かれた生地を利用して弁当袋や靴袋などを作り、商品として販売することは、著作権侵害になってしまうのでしょうか?不良在庫になっていたキャラクターの生地を使って、オリジナル商品を生産して販売した、下町の縫製工場の社長と部長とのやりとりを通じて、著作権の消尽などについてやさしく解説しています。
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第3回 2人の連名で出版した本の著作権は2人のもの??~共同著作物にまつわる話①
有名イラストレーターと連名で出版した本の文章を、独断でインターネットに掲載したところ、そのイラストレーターから著作権侵害とのクレームが・・・。自然エネルギーのベンチャー企業の社長さんと旧友のイラストレーターとのやりとりを通じて、共同著作物についてやさしく解説しています。
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第2回 イメージやコンセプトは著作権で保護されるの?~著作物性にまつわる話
業績が低迷する中小音楽事務所の経営者が、起死回生を狙って“落語ロック”のコンセプトを発案したところ、あえなく同業他社に真似されてしまうことに・・・。コンセプトやイメージのようないわゆるアイデアも、著作権で保護されるのかどうかについて、CDのミリオンセラーによるご褒美旅行を夢見る経営者夫婦のやりとりを通じて、やさしく解説しています。
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第1回 そっくりなエンブレム、シンボルマーク、ロゴマークは著作権侵害になるの?~商標権・著...
大手スポーツ用品メーカー「イノベーションスポーツ」は、世界のスター選手とのスポンサー契約を積極的に推進し、ここ数年、急激に業績を伸ばしてきました。中でも、サッカー界のスーパースターであるアッシと契約し、そのテレビCMが世界に放送された昨年は、創業以来最大の売上高を記録し、会社の雰囲気も最高潮に達しています。こうした広告戦略を成功させた営業企画部のA部長ですが、早くも次なる一手に頭を悩ませ、部下のB課長に話し掛けました。
ボングゥー特許商標事務所/ボングゥー著作権法務行政書士事務所
所長・弁理士 堀越 総明 (ほりこし そうめい)
日本弁理士会会員
日本弁理士会著作権委員会委員
(2020年度は委員長、2019年度は副委員長を務める。)
東京都行政書士会会員 東京都行政書士会著作権相談員
東京都行政書士会任意団体著作権ビジネス研究会会員
株式会社ボングゥー代表取締役
「ボングゥー特許商標事務所」の所長弁理士として、中小企業や個人事業の方々に寄り添い、特許権、意匠権、商標権をはじめとした知的財産権の取得・保護をサポートしている。
特に、著作権のコンサルタントは高い評価を受けており、広告、WEB制作、音楽、映画、芸能、アニメ、ゲーム、美術、文芸など、ビジネスで著作物を利用する業界の企業やアーティスト・クリエイターを対象に、法務コンサルタントを行っている。
現在、イノベーションズアイにて、コラム「これだけは知っておきたい商標の話」、「知らなかったでは済まされない著作権の話」の2シリーズを連載し、また「ビジネス著作権検定合格講座」の講師を務める。
また、アート・マネジメント会社「株式会社ボングゥー」の代表取締役も務め、地方公共団体や大手百貨店主催の現代アートの展覧会をプロデュースし、国立科学博物館、NTTドコモなどのキャラクター開発の企画を手掛けた。
○ボングゥー特許商標事務所
https://www.bon-gout-pat.jp/
○ボングゥー著作権法務行政書士事務所
https://www.bon-gout-office.jp/
【著書】
「知らなかったでは済まされない著作権の話」(上)・(下)
上巻:https://amzn.to/2KB8Ks5
下巻:https://amzn.to/2rV7qcG
弁理士が、“ありがちな著作権トラブル”をストーリー形式で紹介し、分かりやすく解説していく1冊です。
法律になじみのない人でも読みやすく、“ここだけは注意してほしい点”が分かる内容となっています。