中小企業診断士事務所のStrateCutions 事業性評価の支援士、500人養成目指す 落藤伸夫代表に聞く

中小企業診断士事務所のStrateCutions(ストラテキューションズ)は、金融機関が中小企業の事業性を評価するにあたり適切にサポートできる人材を育成する「事業性評価支援士養成講座」を始めた。新型コロナウイルスの流行長期化により苦戦を強いられている中小企業の資金調達を支えるのが狙い。落藤伸夫代表は「事業持続・発展に強い意欲をもつ中小企業を助けることができる支援士を5年間で500人養成する」と意気込む。

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--講座開設の背景は

「コロナ感染症の蔓延(まんえん)が長期化する中、政府は2021年4月、資金繰りに支障を来している中小企業を支える切り札として『伴走支援型特別保証制度』をスタートさせた。しかし実際に効果を上げるには、中小企業が効果的な経営行動計画を策定し、金融機関がこの計画書を適切に評価する必要がある」

「加えて、中小企業と金融機関のコミュニケーションが必ずしも円滑に行われていない現状では、事業性評価による金融支援を目指した貸付制度・信用保証制度が設けられても期待される成果につながりにくい。そこで中小企業と金融機関を仲立ちする専門家を養成する講座の開設を決めた」

--コミュニケーションがうまく行えない理由は

「地場の中小企業としっかり付き合う金融機関が少ないわけではない。しかし金融機関側は案件数が多い中、この企業が存続していくにはどのくらいの資金が必要なのか分からず、対応に困難を感じている。企業経営者も自社を立て直し、金融機関が理解できる経営行動計画を策定し、実行することは難しいと感じている」

「だからこそ、コロナ禍で資金繰りに困っている企業に代わって行動計画策定などの資料を作成し、融資への理解を得るために金融機関と膝を交えて交渉できる支援士が必要だ。出血している中小企業を止血し輸血する緊急措置が支援士の仕事といえる」

--講座の内容は

「税理士や中小企業診断士など中小企業支援に携わる専門家を対象に、初級コースを5月にスタート。中級コースを21年度内に、上級コースを22年度に始める予定だ。中小企業から事業性を発見する方法論を軸に、中小企業と金融機関の双方から信頼を得ながら支援できる専門家を養成できるコンテンツを用意した」

「受講生は『事業性評価3原則』『事業性評価に向けた4ソリューション』『事業性の見つけ方』といった13章・90項目に及ぶ動画講義(1回20分)を主にオンラインで視聴し、章ごとの復習テストと修了検定(模擬支援)をパスすると支援士になれる。受講後も事業性評価を着実に支援できるような継続態勢も整えている」

--受講対象者は多いのか

「税理士は全国に7万人超いるが、資金調達の面倒を最後まで見るのは1割にも満たないのではないか。顧問先中小企業がメインとする金融機関から融資を断られたとき、自分がよく知る金融機関を紹介するだけにとどまるのがほとんどだ。中小企業診断士も金融機関向けに資料を書ける人は1割未満とみている」

「このため受講対象者は少なくないはずだ。支援士を増やすためには、金融機関が税理士などに『資金繰りで困っている中小企業を助けたいので、支援士になってほしい』と勧めるのがいいと思っている」



【会社概要】StrateCutions
▽本社=東京都新宿区西新宿7-4-7イマス浜田ビル5階
▽設立=2015年10月1
▽事業内容=事業再構築を含む経営戦略・事業改善計画の策定、戦略実行支援など


【プロフィル】落藤伸夫
おちふじ・のぶお 早稲田大政治経済部卒。1985年中小企業信用保険公庫(現日本政策金融公庫)入庫。99年中小企業診断士登録、2015年StrateCutions設立。59歳。広島県出身。


「フジサンケイビジネスアイ掲載」

 
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