知らなかったでは済まされない著作権の話 vol.2
筆者:ボングゥー特許商標事務所/ボングゥー著作権法務行政書士事務所 堀越 総明
本コラムでは、IT技術の進展により、これまで以上に、映像、音楽、イラスト、文章など多くの著作物に取り囲まれている日常で、知らず知らずのうちに、誰かの著作権を侵害してしまい、多額の賠償金を請求されたり、会社の信用を失墜させたりすることがないように、著作権に精通した弁理士が、身近な話題を例にとり、著作権のルールやマナーをやさしく解説していきます。
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第10回 ロシアワールドカップのパブリックビューイングを勝手にやったら著作権侵害!?~伝達権...
パブリックビューイングや、スポーツバー、銀行のロビー、定食屋さんなどでのテレビ放映は、著作権者の許諾が必要なの?熱狂的サッカーファンでありながら、休暇が取れずにブラジルワールドカップの現地観戦をあきらめたB主任の自ら企画したパブリックビューイングイベントでの活躍を通して、伝達権についてやさしく解説しています。
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第9回 テレビドラマ「半沢直樹」の著作権者はTBSだけなの!?~二次的著作物にまつわる話
テレビドラマの著作権はテレビ局だけのもの、それとも脚本家や原作者の小説家にも権利はあるの?「半沢直樹」さながらに振る舞うやり手の次長の活躍を通して、二次的著作物についてやさしく解説しています。
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第8回 Ⓒマークをつけ忘れると著作権は保護されないの!?~著作権表示(マルCマーク)にまつわ...
ライバル店の進出で売上が苦戦している中堅スーパーマーケット。対抗策でゆるキャラを制作したところ、そのイラストがインターネットで面白おかしく無断掲載されてしまうことに!韓流スターのようなイケメン主任と、上司の店長とのやりとりをを通して、Ⓒマークの役割についてやさしく解説しています。
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第7回 キャッチコピーやスローガンには著作権はないの!?~著作物性にまつわる話
会社の100周年キャンペーンに採用したコピーライターが作ったキャッチコピー。流行語大賞の候補になるほどの評判をよび、キャンペーンは大成功でしたが、コピーライターからライセンス料の支払いを求める1本の電話が!?100周年キャンペーンに奮闘する企画宣伝部の上司と部下とのやりとりを通して、キャッチコピーのような短い表現の著作物性についてやさしく解説しています。
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第6回 商品カタログの電子版をホームページに掲載しただけで著作権侵害になる場合があるの!?...
業者から借りてきたすてきな写真を表紙に使用した商品カタログ。あまりに評判だったので、カタログを電子版にしてホームページにアップしたら著作権侵害に!?快活に業務に取り組む販売促進部の若手女性社員の活躍を通して、複製権や公衆送信権などの著作権の支分権についてやさしく解説しています。
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第5回 お店のBGMの著作権使用料を払っていても著作権侵害になってしまうの??~支分権にまつわ...
JASRACに著作物使用料を支払っているのに、お店のBGMで好きな音楽を流すことが著作権侵害となってしまうのはどうして??カフェを経営する仲良し夫婦のやりとりを通して、演奏権や複製権などの著作権の支分権についてやさしく解説しています。
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第4回 お店のBGMにお気に入りの音楽CDをかけると著作権使用料がかかるの!?~演奏権にまつわる話
お気に入りのCD「夜明けのスキャット」をお店のBGMで勝手に流すのは著作権侵害!?念願のカフェを開店した仲良し夫婦のやりとりを通して、演奏権と著作物使用料についてやさしく解説しています。
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第3回 くまモンが一緒に写っている旅行写真は著作権侵害なの??~写り込みにまつわる話
熊本での楽しい社員旅行。気軽に撮ったスナップ写真の背景には、あのくまモンの看板が写っています。この写真を社内WEBにアップロードした新入社員と、厳格な総務担当の女性社員とのやりとりを通して、写り込みの著作権についてやさしく解説しています。
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第2回 キティちゃん神社の御神体はなぜ招き猫になったの??~利用許諾の範囲にまつわる話
キティちゃん神社事件はなぜ起きたのでしょうか?イノベーション商店街で活躍する青年部長A子さんのフィクションを交えながら、著作権上の問題点をやさしく解説しています。
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第1回 ハリー・ポッターの続編小説を勝手に執筆してもいいの!?~小説の登場人物の著作権にま...
小説の続編を勝手に執筆するのは著作権侵害なのでしょうか?会話形式でわかりやすく解説しています。 総務課の新入社員A子さんは、メイクとネイルが趣味の今どきの女の子です。言葉づかいも時折奇怪で、上司のB課長には暗号にしか聞こえません。社会の出来事にもまったく関心がなく、「今の総理大臣は?」とたずねると、屈託なく「小泉純一郎!」と答えてきます。この社会常識では会社の業務にも支障が出ると感じたB課長は、A子さんに新聞を読むように勧めました。
ボングゥー特許商標事務所/ボングゥー著作権法務行政書士事務所
所長・弁理士 堀越 総明 (ほりこし そうめい)
日本弁理士会会員
日本弁理士会著作権委員会委員
(2020年度は委員長、2019年度は副委員長を務める。)
東京都行政書士会会員 東京都行政書士会著作権相談員
東京都行政書士会任意団体著作権ビジネス研究会会員
株式会社ボングゥー代表取締役
「ボングゥー特許商標事務所」の所長弁理士として、中小企業や個人事業の方々に寄り添い、特許権、意匠権、商標権をはじめとした知的財産権の取得・保護をサポートしている。
特に、著作権のコンサルタントは高い評価を受けており、広告、WEB制作、音楽、映画、芸能、アニメ、ゲーム、美術、文芸など、ビジネスで著作物を利用する業界の企業やアーティスト・クリエイターを対象に、法務コンサルタントを行っている。
現在、イノベーションズアイにて、コラム「これだけは知っておきたい商標の話」、「知らなかったでは済まされない著作権の話」の2シリーズを連載し、また「ビジネス著作権検定合格講座」の講師を務める。
また、アート・マネジメント会社「株式会社ボングゥー」の代表取締役も務め、地方公共団体や大手百貨店主催の現代アートの展覧会をプロデュースし、国立科学博物館、NTTドコモなどのキャラクター開発の企画を手掛けた。
○ボングゥー特許商標事務所
https://www.bon-gout-pat.jp/
○ボングゥー著作権法務行政書士事務所
https://www.bon-gout-office.jp/
【著書】
「知らなかったでは済まされない著作権の話」(上)・(下)
上巻:https://amzn.to/2KB8Ks5
下巻:https://amzn.to/2rV7qcG
弁理士が、“ありがちな著作権トラブル”をストーリー形式で紹介し、分かりやすく解説していく1冊です。
法律になじみのない人でも読みやすく、“ここだけは注意してほしい点”が分かる内容となっています。