音声認識機能付きスマートフォン向けベースアプリ「SRapp」提供開始

画像認識、音声認識サービスを提供する株式会社ゼータ・ブリッジ（本社：東京都品川区、代表取締役：安藤尚隆）は、2013年8月7日より、スマートフォンアプリ開発にご利用いただける音声認識機能を搭載したベースアプリ（※1）「SRapp」の提供を開始します。

「SRapp」は、コンテンツをWebviewで表示するタイプのベースアプリで、あらかじめ弊社の音声認識エンジン「音ナビ」を搭載しています。各事業者様は、Webサイトと配信サーバーをご準備いただくだけで、マーケット投入までの開発期間を大幅に短縮して音声認識機能付きのスマートフォンアプリをリリースすることが可能です。

特定のTVCMの音声を認識させてキャンペーンページに誘導したり、デジタルサイネージから流れる音声を認識させてクーポンを付与するなど、様々なユーザーサービスにお使いいただけます。

搭載されている音声認識エンジン「音ナビ」は、弊社が6月に提供を開始したものでソニー株式会社が開発したフィンガープリント技術“AV-Marker TPR”（※2）が使用されています。

従来「音ナビ」を利用するには、弊社から提供するライブラリをスマートフォンアプリに組み込む必要があり、単純な音声認識機能付きアプリとして利用する場合でも、通常どおりのアプリ製作期間とコストがかかってしまうため、なかなか手軽にご利用いただくことは難しい状況でした。

「SRapp」は、こうした負担を取り除いて、もっと簡単に「音ナビ」をご利用いただくために開発されたベースアプリです。

弊社ではテレビ放送と連動したセカンドスクリーンでの活用提案を進めていますが、その第一弾として、北海道放送株式会社（本社：北海道札幌市、代表取締役：渡辺卓）にご採用いただきました。
同社がリリースしたアプリ「HBC聞き耳App」は、「SRapp」を利用して開発されており、8月9日～11日に開催される北海道日本ハムファイターズ主催の「サマーフェスタ2013」を皮切りに番組やイベント等で継続して「SRapp」をご利用いただく予定です。



「SRapp」に搭載されている「音ナビ」は、フィンガープリントマッチング方式（※3）を採用しており、テレビで放送される音声やデジタルサイネージで流す音声を事前に加工する必要がなく、運用時のコストや汎用性に優れた音声認識エンジンです。

マイクで取得した音声を瞬時に特徴量化して、端末内にセットされたキーファイル（特徴量化された照合元音声）とマッチングし、照合結果をアプリに返します。その結果に紐付いたコンテンツを端末に表示することで、映像と連動した情報をタイムリーに視聴者に提供することが可能となります。

音声をマイクで取得してからマッチングが終了するまでの時間は、（録音時間を除いて）1秒以内（※4）とレスポンスが早く、ユーザーにストレスを感じさせることはありません。また人の話し声など、多少のノイズがある環境下でも正確に認識することができます。

（※1）ベースアプリとは、スマートフォンアプリを開発する際の基本部分を指します。
（※2）“AV-Marker TPR”はソニー株式会社の商標です。
（※3）フィンガープリントマッチング方式
信号処理を用いて音声を分析し、特殊なファイル形式に変換した後、DB上にある同一形式のファイル群（キーファイル）と、その特徴量を比較照合する方式です。
（※4）認識させたい音声ファイルが合計1時間以内の場合

【アプリ概要】
●アプリ名：「SRapp」（読み方：スラップ）
●提供開始日：2013年8月7日
●対象OS
・iOS 5.1～6.1
・Android 2.3～4.2（※一部、非対応端末があります。）
●提供形態
・ベースアプリのライセンス提供
・事業者様のサーバに連携するWebアプリケーションの設定が必要です。提供時に各種設定に必要な仕様書をお渡しします。
・アプリはOS毎に準備しています。
・iOS、Androidの各開発者アカウントをご用意いただく必要があります。
●料金：利用開始時に初期費用が、また利用期間中は月額利用料（ライセンス料）がかかります（提供アプリOS毎）

【会社概要】
●会社名：株式会社ゼータ・ブリッジ
●代表者：安藤尚隆
●資本金：6,050万円
●事業開始日：2001年10月10日
●所在地：〒141-0022東京都品川区東五反田2-20-4 NOF高輪ビル 8F
URL：http://www.zeta-bridge.com/
●事業内容
・音声認識エンジン「音ナビ」
・画像認識エンジン「フォトナビ」 TVCMメタデータ販売
・モバイルコンテンツ事業