株式会社コーチビジネス研究所 代表取締役   五十嵐 久氏

人と組織のハイパフォーマンスを作る

事業についてお聞かせください
 当社、株式会社コーチビジネス研究所の事業は三つの柱からなっています。一つは、プロコーチ養成のためのコーチングスクールの運営、二つ目は、企業・団体様の人材育成・コンサルティング業務、そして三つ目は、パーソナル・コーチングです。  このうち、一つ目のプロコーチ養成スクールは、プロのコーチとして起業したい方、社内コーチとして部下育成に役立てたい、スキルアップしたいと言ったビジネスパーソンの方、子育て中の主婦の方など様々な方が参加されています。  他社との違いは、少人数かつ対面式であるということと、受講後のフォローに力を入れていることにあります。本物のコーチを育てたいという想いでやっています。  二つ目の法人様に向けての人材育成研修は、特に部下育成力向上を目的とした社内コーチ養成などに取り組んでいます。  三つ目のパーソナル・コーチングは、主に経営幹部の方や起業家の皆さんを対象にコーチングとコンサルティングを提供しています。  長年、中小企業支援一筋に仕事に取り組んできており、3,000社以上の経営者・起業家の方をサポートしてきた経験があります。更に「コーチング」と「コンサルティング(中小企業診断士)」、「カウンセリング(産業カウンセラー)」のスキルを活かして、一人一人の状況に応じた柔軟な対応ができることを強みにしています。
サービスメニューについて
 主なサービスメニューとして、次の4つを提供しています。 (1)コーチングスクールの運営  認定コーチ資格取得に必要なコーチングの基礎から応用まで学ぶことができます。  無料の体験講座も実施しています。 (2)社員の人材育成・研修事業  特にマネージャー方を対象にした社内コーチ養成、部下育成能力向上、組織改革研修などに強みがあります。 (3)経営コンサルティングとコーチング  コンサルティングとカウンセリング、コーチングの手法を用いて、様々な経営課題解決のお手伝いをしています。経営者の皆さんの個別相談も承っています。 (4)起業・創業支援  起業や創業を目指す方のための経営相談会やセミナー開催などを行っています。
コーチングの魅力
 コーチングは、クライアントがいる場所と、クライアントがいたいと思う場所との間の、ギャップを埋めるものです。  クライアントが設けている限界を超え、豊かな可能性を実現できるようにするために、寄り添い、導き、励まします。  経営者の皆さんは非常に多忙で、しかもいつも厳しい決断を迫られていることと思います。社員や家族にも言えない悩みや課題を抱えているのではないでしょうか?  そんな時、新たな視点を広げるお手伝いをしたり、相談相手となるのがコーチです。共に歩む伴走車のような存在です。  会議運営やスタッフの育成、顧客との対話などコミュニケーションのあらゆる場面で応用できるのがコーチングの魅力です。  また、近年、税理士や行政書士、中小企業診断士など士業の皆さまが、仕事の幅を広げることを目的にコーチングスキルを学ばれる方が増えています。  同業者間の価格競争が激しくなり、通常の専門業務だけでは差別化ができにくくなっているからです。コーチングスキルを身につけることで、専門知識だけでない付加価値が提供できるようになります。  コーチングは基本的に相手が持っている能力を引き出すというところに、その特徴があります。クライアントとの間に信頼関係を築き、本来持っている能力やアイデアの引き出し、行動変容を起こすための高度なコミュニケーションスキルです。  これからの時代はすべてのビジネスパーソンにとってコーチングが必須のスキルになると思っています。
起業のきっかけ
 公的な中小企業支援機関に勤務し、30年以上にわたり、中小企業支援一筋で仕事をしてまいりました。結果的に見つかったことから、会社に損害を与えることはなかったのですが、入社して5年目の時に重要な資料の紛失事件を起こしてしまった経験があります。会社を辞めなければならないと、覚悟までしたことをよく覚えています。  そしてその時に「この会社を辞めたら何ができるだろうか?」と考えて、愕然としてしまったのです。この会社を辞めたら何もない自分に気がついたのです。  このことをきっかけに、会社に依存しないで生きる力をつけることが必要だと強く感じました。そこで「中小企業診断士」という資格の取得を目指しました。中小企業の支援に活かせるため、仕事との関連も深く会社での業務にもすぐに活かせると考えたからです。  その後カウンセリング、そしてコーチングに出会うことになり、今の私があります。  中でも、人間が本来持っている可能性を引き出し、気づきを与えて、行動に変容をもたらすコーチングとの出会いは大きいものでした。主体性を活かすという考え方はクライアント支援のあるべき姿ではないかと考えています。  「一人でも多くの人がコーチングを学べば、社会を変える力になれる」「中小企業をもっと元気にしたい」そんな想いから起業を決意しました。
今後の展開
 コーチという仕事は、大きな可能性をもったとても魅力的な仕事です。そして目標を持って日々がんばっている人は皆さん魅力的です。そんな人を応援できるコーチという仕事に生きがいとやりがいを感じており、コーチングの素晴らしさを1人でも多くの人に伝えていきたいです。  また、「コーチング」「中小企業診断士(コンサルティング)」「産業カウンセラー」の3つのスキルを活かし、人も組織も高いパフォーマンスを上げられるようサポートしていきたいと思っています。  コーチングは決してプロのコーチのためだけのものではありません。一人一人を豊かにし、人間関係をスムースにする力があります。コーチングは社会を変える力があり、是非、学校教育でも取り入れて欲しいと願っています。一人でも多くの人に本物のコーチングを伝えていきたいですね。

株式会社コーチビジネス研究所 代表取締役 五十嵐 久氏

 公的な中小企業支援機関で、中小企業診断士として、資金調達支援、起業・再生支援、経営相談等に従事。2005年に認定コーチとなり、以後、コンサルティングとコーチングを融合させたコンサルティング・コーチとして活動開始。
 2013年6月、銀座コーチングスクール埼玉校・池袋校共同代表に就任。2014年3月、(株)コーチビジネス研究所設立、代表取締役就任。

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