声優養成でネット基盤 教育分野を横展開 SOBAプロジェクト 乾和志社長

株式会社SOBAプロジェクト 掲載日:2020年5月11日

ビジュアルコミュニケーションに特化した基盤技術の開発に取り組むSOBA(ソーバ)プロジェクトは、声優プロダクション4社と共同でe-ラーニング(遠隔教育)による声優養成学校「SPOT」を開校した。ビジュアルコミュニケーションの基盤技術「SOBAフレームワーク」を基に、高品質なシステムを構築した。乾和志社長は「SPOTの開発ノウハウを生かして汎用化し、教育分野などに横展開していく」と強調。技術力をアピールし、受託開発先を開拓していく考えだ。

null
乾和志代表取締役社長

--SOBAは何を表すのか

「Session Oriented Broadband Application(ブロードバンド時代のためのセッションアプリケーション)の頭文字をとった。『いつもあなたの傍にいる』という言葉から来ている。インターネット技術により、距離を超越して『どこにいても傍にいる』環境を提供するビジョンを表した」

--SOBAフレームワークとは

「SOBAのソフトウエアを形作るための枠組みとなる基盤技術で、映像や音声の双方向通信技術や資料共有機能、チャット機能などをパーツ(部品)化して提供することで既存システムに柔軟に入り込める。SPOTでは、映像・音声、録画・録音、テキストチャットを取り入れた。ウェブ会議や遠隔教育、遠隔医療、ライブ配信などのアプリを簡単かつ低コストで提供できる」

--どのようにして技術力を磨いてきたのか

「2000年開始の産官学共同プロジェクトが弊社の母体となっている。社名と同じ『SOBAプロジェクト』といい、ビジュアルコミュニケーションに特化した研究活動を行っていた。02年度から文部科学省の受託研究『広帯域通信網上の仮想空間応用ソフトの研究』に採択され、04年度までの3年間、財団法人京都高度技術研究所を母体に京都大学を中心とした研究グループ(京大、東京工業大学、早稲田大学、慶応大学)、NTTコムウェア、オムロンからなる研究開発共同体でSOBAフレームワークを作る研究に取り組んだ」

--その成果をもとに創業した

「普通なら研究成果は企業に持ち帰って事業に生かすものだが、『会社を創りたい』と直訴した。ハードルが高く、理解を得るのに1年ほどかかった。このため最初は出向で事業にかかわらざるを得なかったが、最後は『好きにしろ』といわれ、オムロンを退社し本格的に活動を始めた」

--SPOTが始動した

「正式名称は『SEI-YU PERSONAL ONLINE TRAINING』。パソコンやスマートフォンを使っていつでも、どこでも、誰でも声優を目指すことができるオンラインレッスンで3月25日に開校した。全部で40講座(カリキュラム)あり、現役声優がマンツーマンで教えるだけでなく、実際のアニメ映像を使って講師の声優との(映像にせりふを割り当てる)アテレコもあり好評だ。卒業すると賢プロダクションなど声優プロダクション4社の所属やその養成所で特待生になれるチャンスもある。私は事務局としてオンラインレッスンの環境整備をサポートしている」

--今後の展開は

「汎用化する。そのためビジュアルコミュニケーションのパーツと同様、その周辺も共有化してプラットフォーム化する。例えば遠隔教育では先生と生徒のマッチング、学生のプロフィル、課金を共通化することで、さまざまなシステムを効率よく作ることができる」

【プロフィル】乾和志
いぬい・かずし 広島大第一類卒。1986年立石電機(現オムロン)入社。2005年SOBAプロジェクト出向し副社長、11年代表取締役社長。56歳。愛媛県出身。

【会社概要】SOBAプロジェクト
本社=京都市下京区中堂寺粟田町93 京都リサーチパーク4号館4階
設立=2005年1月27日
資本金=6850万円
従業員数=7人


「フジサンケイビジネスアイ掲載」

 
キーワードからプレスリリースを検索する
タイプからプレスリリースを検索する
SPECIAL CONTENTS 新聞社が教える
プレスリリースの書き方

記者はどのような視点でプレスリリースに目を通し、新聞に掲載するまでに至るのでしょうか? 新聞社の目線で、プレスリリースの書き方をお教えします。

キーワードから新聞掲載情報を検索する