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肩書きは“名乗る戦略”!中小企業がブランド力を高める肩書き活用法

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肩書きは“名乗る戦略”!中小企業がブランド力を高める肩書き活用法
「営業部長」「取締役」「担当者」……。一般的な役職だけでは、その人がどんな専門性を持ち、どんな価値を提供しているのかまでは伝わりません。しかし近年、特に中小企業や個人の発信が増えた中で注目されているのが、“肩書き”を名乗りの戦略として活用する方法です。肩書きは、名刺やSNSでの第一印象を左右し、ブランドづくりにも大きな影響を与える要素のひとつです。この記事では、社外・社内の両面で役立つ「肩書き活用術」と、すぐに使えるネーミングの考え方をお伝えします。

    なぜ「肩書き」が重要なのか?

    「何ができる人か」を一言で伝えられる

    “役職”ではなく、“機能”や“価値”を伝える肩書きに変えることで、相手に期待される役割が明確になり、対話がスムーズになります。
    <例>
    ・「営業部長」より → 「課題解決型法人営業プランナー」
    ・「開発担当」より → 「ユーザー目線のプロダクト仕掛け人」

    「誰に頼むべきか」が社内外でわかりやすくなる

    役割が曖昧なまま仕事をすると、問い合わせや依頼が属人的になります。
    肩書きが機能や専門性に基づいていれば、組織の中での役割分担や、顧客からの相談の窓口が明確になります。

    差別化・ブランディングにつながる

    ユニークかつ実力を感じさせる肩書きは、競合他社との差別化や、記憶に残るブランディングに効果的です。

    肩書きづくりの3ステップ

    Step 1|「役割」×「価値」で構造化する

    肩書きの基本は、「役割」+「提供価値」や「専門領域」でつくります。
    <例>
    ・顧客の課題に応える
     → 「法人営業 × 課題解決」 → 【課題解決型法人営業プランナー】
    ・働き方を設計する
     → 「人事 × 働き方改革」 → 【柔軟人事デザイナー】

    Step 2|会社の“独自視点”を盛り込む

    その肩書きに、自社ならではの視点や言葉を入れると、ブランドとの一貫性が強まります。
    <例>
    ・「自然素材を活かす工務店」の場合
     →【木と暮らしのストーリーデザイナー】
    ・「中小企業支援をする士業」なら
     →【中小企業の挑戦応援士】

    Step 3|「外向き」か「内向き」かで使い分ける


    ※社内と社外で異なる肩書きを併用しても問題ありません。
    社外=印象とブランディング、社内=職務範囲の明確化と活用する目的を分けましょう。

    導入の注意点とコツ

    ・自己満足な肩書きにならないよう注意
     → 伝わるか?わかりやすいか?を第三者に確認する
    ・中身とのギャップはNG
     → 実力や実績と肩書きが一致していることが信頼につながる
    ・社員にも自由に考えてもらう文化をつくる
     → ワークショップや「自分の肩書きをつくろう」企画などが効果的

    まとめ

    名刺やホームページ、SNSで名乗る肩書きは、単なるラベルではなく、その人が何をできるのか、どんな価値を持っているのかを伝える「自己紹介の言語」です。中小企業こそ、組織の個性やメンバーの強みを活かす自由な肩書き設計で、信頼とブランドをつくるチャンスがあります。

    編集局の声

    肩書きは「名刺の肩に小さく書かれた文字」ではなく、その人の価値を一言で表すキャッチコピーです。これからの時代、経営者にも社員にも必要なのは、「自分をどう名乗るか」という意識。社内で“肩書き会議”を開いてみると、意外な才能や強みが見えてくるかもしれません。

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