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社長が現場を離れても会社は回るか?小さな会社こそ取り組みたい“脱・社長依存”経営

#経営計画・改善

社長が現場を離れても会社は回るか?小さな会社こそ取り組みたい“脱・社長依存”経営
中小企業や小規模企業では、社長が会社の中心であることが少なくありません。「営業」「顧客対応」「採用」「経理」「現場業務」「トラブル対応」。気が付けば、ほとんどの仕事に社長が関わっているという会社も多いでしょう。創業期には、それが会社の強みになることもあります。社長の経験や人脈、判断力によって会社が成長するケースは珍しくありません。しかし会社が成長していく中で、「社長がいないと何も決まらない」状態が続くと、新たな課題が生まれてきます。本記事では、小さな会社だからこそ考えたい「脱・社長依存」の考え方について解説します。

    社長依存はなぜ起きるのか

    多くの場合、社長依存は意図して作られたものではありません。
    創業当初は、
    ・社長が一番詳しい
    ・社長が一番営業できる
    ・社長が一番判断が早い
    ため、自然と仕事が集中します。
    そして、
    ・社員に任せるより自分でやった方が早い
    ・失敗されるより自分でやった方が安心
    という考えから、さらに仕事が集まります。その結果、「社長しか分からない」「社長しかできない」仕事が増えていくのです。

    社長が実務を抱え続けるリスク

    ■ 新しいことができなくなる
    経営者の重要な役割は、
    ・未来を考える
    ・新しい機会を探す
    ・会社の方向性を決める
    ことです。
    しかし日々の実務に追われていると、将来への投資ができません。

    ■ 会社の成長が止まる
    会社の成長スピードは、社長一人の時間によって制限されます。
    社長が働ける時間の範囲でしか成長できません。

    ■ 事業承継が難しくなる
    社長しか分からない仕事が多い会社は、
    ・後継者育成
    ・社内承継
    ・M&A 
    も難しくなります。
    後継者や買い手から見れば、「社長が抜けたら回らない会社」だからです。

    ■ 社長自身が疲弊する
    休めない。病気になれない。長期休暇が取れない。これは経営者にとって大きなリスクです。

    まずは「社長しかできない仕事」を整理する

    脱・社長依存の第一歩は、社長しかできない仕事と他の人でもできる仕事を分けることです。
    例えば、
    社長がやるべき仕事
    ・経営戦略
    ・新規事業
    ・資金調達
    ・重要な人脈形成
    ・経営理念の浸透
    任せられる仕事
    ・定型業務
    ・日常対応
    ・営業活動
    ・事務作業
    ・運営管理
    まずは棚卸しを行うことが重要です。

    権限委譲は「丸投げ」ではない

    よくある失敗が、「任せる」=「丸投げ」になってしまうことです。
    本来の権限委譲とは、
    ・役割を明確にする
    ・判断基準を共有する
    ・定期的に確認する
    ことです。
    任せる仕組みを作らずに放任しても、うまくいきません。

    仕組み化で属人化を減らす

    どんな会社にも属人的な仕事はあります。
    しかし、
    ・業務フロー
    ・マニュアル
    ・判断基準
    ・顧客情報
    などを整理することで、依存度を下げることは可能です。
    重要なのは、完全になくすことではなく依存度を下げることです。

    AIやDXでも解決できないことがある

    最近は、「AI」「DX」「業務自動化」による仕組み化が注目されています。もちろん大きな効果があります。
    しかし、
    ・顧客との信頼関係
    ・経営判断
    ・人材育成
    ・人脈形成
    などは、AIやシステムだけで代替できるものではありません。
    つまり、「仕組み化できる部分は仕組み化する」「人が担うべき部分は継承する」という考え方が重要になります。

    小さな会社ほど「組織」で戦う

    社員数が少ない会社ほど、「人が足りないから社長がやる」となりがちです。しかし本当に必要なのは、「少人数でも回る仕組み」です。一人ひとりが役割を持ち、判断できる状態を作ることで、組織としての力が高まります。

    社長は未来をつくる仕事に集中する

    会社が成長するほど、社長の仕事は「やること」ではなく「やらないことを決めること」へ変わっていきます。
    そして、
    ・新規事業
    ・パートナー開拓
    ・人材育成
    ・オープンイノベーション
    など、未来をつくる仕事に時間を使うべきです。

    まとめ

    小さな会社では、社長が現場で活躍することも重要です。しかし、社長がいないと回らない会社と社長がいなくても回る会社では、将来の成長可能性が大きく異なります。脱・社長依存とは、社長が不要になることではありません。社長が、日々の実務から少しずつ離れ、未来を考え、新しい機会をつくるための経営改革です。小さな会社だからこそ、早い段階から取り組む価値があります。

    編集局の声

    中小企業では、社長の存在そのものが会社の強みになっていることが少なくありません。しかし、その強みが大きいほど、知らず知らずのうちに社長依存が進んでしまうこともあります。会社の成長とは、売上や利益が増えることだけではありません。経営者が現場を離れても事業が回り、新しい挑戦に時間を使える状態をつくることも重要な成長の一つです。すべてを仕組みに置き換えることはできません。しかし、任せられることを増やし、組織としての力を高めていくことはできます。会社の未来を考える時間を確保するためにも、一度「社長しかやっていない仕事」を見直してみてはいかがでしょうか。

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