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なぜ目標は忘れられるのか?続かない“個人目標”を意味ある行動に変えるには

#ヒューマンリソース・採用支援

なぜ目標は忘れられるのか?続かない“個人目標”を意味ある行動に変えるには
年末や年始になると、多くの人が一年を振り返り、「来年こそは」と目標を立てます。仕事の目標、スキルアップ、健康、プライベートなど、内容はさまざまですが、年が明けてしばらくすると、その目標を思い出す機会が減ってしまうことも少なくありません。一方で、会社から与えられた目標は、期限や評価があるため意識し続けやすいものです。では、なぜ個人の目標は続かないのでしょうか。本記事では、個人目標が形骸化する理由と、行動につながる目標に変えるための考え方を整理します。

    個人目標が忘れられてしまう理由

    1. 「立てたこと」自体がゴールになっている

    目標を立てた瞬間に満足してしまい、その後の行動設計が曖昧なまま終わってしまうケースは多くあります。目標は本来、行動の出発点ですが、立案で完結してしまうと日常業務に埋もれていきます。

    2. 日々の仕事と結びついていない

    「英語を勉強する」「スキルを身につける」といった目標は立派ですが、日々の業務と接点がないと優先順位は下がりがちです。忙しさに流される中で、緊急度の低い目標は後回しにされてしまいます。

    3. 誰にも見られていない

    会社の目標には上司や評価制度がありますが、個人目標は自分だけのものです。チェックされない、問われない目標は、意識から消えやすいのが現実です。

    会社の目標と個人の目標は何が違うのか

    会社の目標は「組織としての成果」を出すためのものです。一方、個人の目標は「自分がどう成長したいか」「どんな価値を高めたいか」という内面的な要素が強くなります。しかし、ここにズレが生じると、個人目標は仕事と切り離された“理想論”になりがちです。個人目標を続けるためには、仕事の延長線上に置くことが重要になります。

    続く目標に変えるための考え方

    1. 仕事に直結する形に言い換える

    抽象的な目標は、具体的な業務に置き換えることで動きやすくなります。
    <例>
    ・「成長したい」→「〇〇業務を一人で完結できるようにする」
    ・「知識を増やす」→「月に1本、業務に関係する記事を要約する」

    2. 小さな行動単位に分解する

    目標が大きすぎると、着手のハードルが上がります。行動レベルまで分解し、「今日できること」に落とし込むことで、継続しやすくなります。

    3. 定期的に振り返る仕組みをつくる

    月に一度、週に一度でも構いません。自分の目標を振り返る時間を意識的に設けることで、忘れられるリスクは大きく減ります。

    目標は「意志」ではなく「設計」で続く

    個人目標が続かないのは、意志が弱いからではありません。多くの場合、目標が日常に組み込まれていないだけです。仕事の流れの中に組み込み、行動に落とし込み、定期的に見直す。この設計があれば、目標は自然と意識され続けます。

    まとめ

    個人目標は、立てること自体に意味があるのではなく、日々の行動にどう反映されるかが重要です。忘れられてしまう目標には理由があり、続く目標には仕組みがあります。仕事と結びつけ、小さな行動に分解し、定期的に振り返る。この積み重ねが、個人としての成長を確かなものにしていきます。

    編集局の声

    忙しい日常の中で、自分の目標に向き合う時間を確保するのは簡単ではありません。それでも、意識の持ち方ひとつで、同じ仕事から得られる成長の量は大きく変わります。目標は完璧に達成できなくても構いません。途中で立ち止まっても、軌道修正しても大丈夫です。考え、行動し、振り返る。その繰り返しこそが、ビジネスパーソンとしての土台をつくっていくはずです。

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